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新たな生活 終の棲家にするために ②

★1 男と女の違い!

引っ越してしばらく経ち、日々のリズムがなんとなく出来てきた2人。

さすが老人用のマンション、日に2回ホールで体操の時間がある。
館内の放送で始まりのお知らせがあると、真面目な母は1日1回どちらかの体操に参加している。

そのおかげで何人かおしゃべりする知り合いができたようだ。

まあコロナ禍のマスク生活な上に物覚えも悪くなってきているので、名前は全く覚えられないようだが…(笑)

それでも日本には、便利な奥さんという言葉がある。5階の奥さん10階の奥さんと言いながら会話をしている。

おしゃべりの好きな女性たちは何でもないことで会話を楽しんでいるようだ。

女が故、めんどくさいことも多々あるようだがそれはあるあるで…(笑)

父はというと、1日2回エレベーターで下まで新聞を取りに行くのだけが唯一玄関から出る日課。

当然知り合いは出来ない…(涙)
歩行に不安があるので買い物にも行かないので、世間がとても狭く話すのは母とディの方たちだけなのである。

ケアマネさんも男性はなかなか友人を作るのが難しいです……と言っていた。

最終職歴がそのまま本人となり地位や肩書を持ち、互いに寄せていくことが難しいらしい。

趣味でもあれば違うのだろうが、趣味テレビ鑑賞、読書……等という父には世界が広がるわけがない。

★2 それでも越してよかったと思う事

ほんの少しの繋がりだが、母は話ができる知人が出来た。
父は全く外に出ないが、エレベーター付き合いはあるようだ。

近くに越してきてすぐ、近所との付き合いのなさに驚きと寂しさを覚えていた両親だが、今の環境はとりあえず挨拶をする環境になった。

住んでる人間がみんな年齢が近く、ご挨拶を当たり前にする人たちだから!

そして、受付には挨拶はもちろん手を貸してくれる人達がいる。

自分の老化は認めたくないが、生活に自身がなくなり、誰かに頼りたい両親、特に母にはありがたい環境だと思う。

もっともっとありがたいと思う出来事がこれから起こるが、ひとまず日々の生活はだんだん落ち着いてきた。

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