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介護生活の幕開け ①

★1 心配なのはどっち?

父が脳梗塞で入院した。
奇しくもコロナ禍、面会は許されない。
救急車で運ばれ診察の後、この後はもう会えませんと看護師から伝えられお別れを……。

塩……
二人して塩対応……なぜ……?!

母は父を病院に運びなんとか医者に繋いだのでもう安心したのか、止めなければもう帰ろうと言い出しそうな感じ(笑)

父は、自分が病人なはずなのに母を心配するあまり、口を開けばもう帰りなさい!と。

しかし、私はわかっている!
この後長いこと2人は会えないことを…。

なんとか病室に運ばれるまで私の会話で二人をつなぎ(汗)
処置室を出るまで一緒に居てもらった。

父は医療に繋がり人の目で見守られる環境になった。
家にはひとり残される母。さてどうしよう…。

★2 残された母

ひとり残された母。
聞くと母は一人暮らしをしたことがないらしい(驚)

結婚して父と二人暮らしから始まり子供が3人。
その後は祖母のもとに戻り一緒に暮らしていたので、一人ぼっちは始めてだそうだ。

まだ、引越し先に慣れていないのに…。
おまけに腰も痛いのに…。
ふるふる震える母を残してその日は帰った。

父の入院の手続きや荷物を届けたり、父と母の間を行ったり来たり。
父にはもちろん会えないので受付には物を届けるだけだが、父!母!仕事!仕事!まご!子供!みたいな怒涛の日々で、この頃の記憶はあまりない(笑)

しかし、ベランダに誰かいるの……。
腰が痛くて死ぬかもしれない……。
下の声がうるさくて……(高層階なのでそんなはずはないのだが)

その都度母のもとに向かうのは少々疲れたので、家に来てもらうことになった。

私も子供も日中は仕事なので家で一人は変わらないのだが、強い味方がいた。

猫!
おかげさまで両親の猫たちも家で引き取ったので全部で5頭の猫がいる。

日中は猫たちが母の話を聞いてくれていたようで、少なくても寂しくはなかったようだ。

全頭保護猫で、ものすごく懐いている子がいるわけでもないのだがその存在は素晴らしい。

同じ環境に生き物として存在してくれる猫たちが母を癒やす。
ペットってすごいなぁ〜と。
猫がいて良かったとしみじみ。

子供のように文句は言わずただただ話を聞いてくれくれる猫たち。
良かったね、お母さん!

さて、次は入院中の両親の連絡ツールと初めての一人暮らしについて!


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猫のいるしあわせ

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