意味ねー

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最近の記事

私は義務以外のことからは逃げた。特に自分のプライドが傷つきそうなことはやらなかった。1番仲良くしたかった女の子には、1番距離を置くような他人行儀の格好をとった。そして捻くれ、性格が悪くないと面と向かって下に見れないような「根が善良な人間」だと思われようとした。卑怯な話だと思う。結局女の子には避けられ、気まずくなっただけだが。私は、仲間内から影でバカにされ、いつだって優先的に扱われる事はなく、イケてるグループにいながら綺麗な彼女が出来ることのない、なるべく精神的なストレスから逃

    • ゆーと先輩まじかっけぇっす

      ある男がいる。洒落た服に身を包み、タバコを吸い、都会の夜を練り歩く、一重で挙動が少しだけ受け身気質の、後輩のサイフゆーと先輩。彼は中途半端に陽キャラなゆえ、中途半端に注目を集め、目立ちたがりで一軍になろうとしてる姿が最悪な形で脚光を浴びてしまっているために人々から見て1番ダサいポジションにいてしまっている。彼の味方は誰もいない。これは実在しない人物である。なぜなら、私が人生の選択にある「逃げる」をなるべく選ばすに辿り着いたであろう姿だからである。なぜこんな人間を思い浮かべたか

      • 僕が近日中に亡くなった場合、それは間違いなく自殺じゃなくて事故死です。

        記事にふざけたタイトルと結びを書いたら、言霊の力が怖くなり、しかも最近免許を取得したので、一応書いておきます。死ぬのも怖いですが、自殺じゃないのに自殺と判定されることも結構怖いです。言霊さん許してー!プリーズ!!

        • 人生最後の旅!

          呉観光楽しかった。今日は曇りだった。瀬戸内海は遠くまで穏やかな海面で、水平線がマジで綺麗だった。海の近くにカフェあったから、そこでカフェのインテリアと海を両方楽しんだ。カフェは塗装が全体的にアフリカチックで、原色を大胆に使ったストライプの壁紙や、飴でコーティングされたような独特のタイルを、長年愛用されているような古びたシャンデリアが照らしてて、すごく落ち着く空間だった。昼間だったから照明は弱く、カフェ内を大きな窓から入った外の光を反射していた。海を見た時、遠くの町がすっぽりと

          世界滅亡の夜

          隕石など見えてこない。空を見上げると、いつも通りの雲が月を隠していた。本当に今夜で地球が無くなるなら、私は彼に会っておかねばならない。踏切を渡る。電車やざわめきを含んだ世界の音を、私が置いていったような心地がした。影のように薄暗く、今よりも彩りに満ちた鮮やかな世界が後ずさる。最後の夜に私は彼と何を話すのだろう。何気ない事を話したい。でも、沈黙がずっと私たちを包むと思う。突然雲が消し飛ぶように感じた。赤かった。これほど赤い光が空から降ってくる事などなかった。それは、残酷すぎるほ

          世界滅亡の夜

          ホタルイカ

          無茶苦茶美味かった。普段の家庭料理とも、外食の小鉢とも別種。外はもちっと中はとろとろなのだが、中のとろとろが強烈にうまい。これ食うためにここまで歩いてきたと言っても過言ではないうまさ。普段からラーメン、カレー、寿司など王道でうまい料理しか食べてない人は度肝を抜かれると思う。なぜなら途轍もなく美味いかつ、食欲をそそる様なガツンとした旨味のまさに対極にあるからだ。高級なめこの滑りとウニのような上品な海鮮の風味がマッチングした高度な料理なんか美味いに決まってる。もう二度と行くか。

          ホタルイカ

          雑記

          雑記 ・肉体の後付けに魂があるというのは本当だと思う。いくら頭で高潔なことを考えてても、肉体が行動しないと意味ないし、肉体は精神に深く関わっている。だから頭でこねくり回して出した結論は意味がない ・細かい確認、例えばメールチェックや忘れ物がないか確認するのがめんどくさい。それを主婦がやってくれるのはありがたい事だった ・なんでも見通したつもりになっても、イレギュラーな要素が物事には多すぎるので、大抵は誤解している。ほどほどに様子見で動くのを心がけるべきである。 ・部屋は、自分

          金閣寺を焼いた理由

          雑記 金閣寺を焼いた理由。私は、万能感によるものだと考える。彼は幼少期から、吃りでまともに人と関わりあえなかった。常に劣等感に支配されて、己を醜いものとし、金閣寺という美しい存在が眼前に現れていた。その時の彼は、おそらく隠か陽でしか物を判断してなかったように思える。よって絶対的な存在である金閣寺が、彼にとっての神に他ならなかったのだと思う。彼は成長し、柏木という青年に出会う。彼は見事な人生観を構築し、目の前の女をたぶらかし、不具の足に接吻させると痛みがなくなるという滑稽なおま

          金閣寺を焼いた理由

          世界の狭さと厚さ

          私の中には広い世界が広がっている。たくさんの常識も身に付けてきたし、自分の身を守るための見通しも立てられる。私の中で都市や街並みが砂漠ぐらいのイメージで世界が広がっている。それが嫌だ。私の文章は支離滅裂だと言う。私は金閣寺を読んだ。吃りの主人公が、不具の友人に、吃れ、吃れ!と叱咤され、剥き出しの状態で女と性交しようとする。吃りながら、生の自分を出した後の世界は想像できない。しかし彼は考えない。目の前の女や、大衆の中に自分が混じれるかなどを一切考えない。なぜなら彼の目の前では人

          世界の狭さと厚さ

          万延元年のフットボール

          ネタバレ注意 これはかなり面白かった。びっくりするぐらい面白かった。私などには手が届かない崇高な本なのだろうと数ページ読んで感じた。主人公がいきなり穴をスコップで掘り、黒い犬と入って、潰れた方の目で自分の内面を覗き込んでいた。これは至高の領域(言ってみたかった)に達した者が得られる景色だと思った。しかし、後ほど主人公が起こした難解な行動は全て意味が加えられる。それもあり、この本を記憶の中から思い返すと、単なる大どんでん返し小説になるのが苦しかった。そんな軽いものではない、と

          万延元年のフットボール

          カフカ 城

          カフカの城を読んだ。徹底的にマニュアルを厳守する役所の人間と、そいつら相手に悪戦苦闘する主人公という構図だった。読むのがとても苦痛だった。というのも、内面の機微とかの描写が無さすぎて感情移入することもなかったし、俗に言う不条理が主人公が陥っているであろう困難から緊迫感を抜き取っていた。白い部屋にぼんやりしながらずっと座ってる感じだった。ただ、主人公と読者、つまり世界の外部から観察した人間からみるとある一つの事が目につく。それは、誰もが課せられた責務に疲れ切っていて、しかも厳密

          カフカ 城

          退屈

          人と会うと疲れる。たまに疲れたーなどという程である。私に人と会う資格などあるのだろうか。しかし、ずっと家の中にいるのも、それはそれは閉塞感でいっぱいなものだ。先の見えない将来、じっとしてるだけで過ぎ去っていく若さを、悶々と考え込んだりする。私は家にいても疲れる。どこにいても疲れるのである。かと言って、無理に友達と遊ぶ気にもなれない。遊んだ所で、自分の内面に対して変化などない。残るのは、久しぶりに人と話せた!という、ほんま鬱陶しい充実感である。成仏した後、ちゃんと楽しんできたん

          第4部 完結

          南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏

          第4部 完結

          第3部

          そんなこんなでドラゴン大襲来。現実感を失ったミーヤキャット共が隕石を眺めているようだった。置かれた人形を摘むように、ドラゴンは置かれた人間を咥えて食べた。ひょいひょい雑草を摘むように。全員、ただの蛙だった。

          第二部

          ベンジャミンはドラゴン退治の授業を担当していた。時速5000キロメートルで移動するドラゴンを退治するのは難しい仕事だ。なぜ退治するのかも分からない。ドラゴンは今まで人間によって3匹しか退治された事はないが、よのなかには100000000匹ぐらいまだいるとされている。空の上には三億年前から透明な分厚い雲が空を覆い、遥か彼方でミミズの群れがウニョウニョしていた。ドラゴン退治に駆り出されたドラゴンスレイヤーにはある決まった表情をしていた。大体低気圧のために大きく顔が膨らんでいて、ド

          第二部

          小説 ドラゴンの吐息が夜の闇を漂い、迷子犬が嘔吐

          第一部 ベンジャミン ベンジャミンは朝起きると、横にいる女に張り手打ちした。女はおはようといい、朝食の準備をした。ベンジャミンはその間トイレに行き、コンコンと中に入った状態でノックした。トイレットペーパーに、ベンジャミンが大好きなスヌーピーの一筆描きの絵が等間隔に刻まれていた。これは女がベンジャミンを喜ばそうと思って描いたのである。ベンジャミンはトイレットペーパーを黙って外すと、ウラン、スフィンクス、などと、等間隔のスヌーピーに全く違う名前をつけ始めた。ベンジャミンがトイレか

          小説 ドラゴンの吐息が夜の闇を漂い、迷子犬が嘔吐