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【読書の質を高める最もシンプルな方法】

以前、【新書の読み方】の記事を書いたときに、著者の視点で読むことで読書の質が向上するという話をしました。

今回は、また違った方向の読書の質を高める方法について書こうと思います。

これから話すことをするだけで読書の質は一気に上がるはずです(笑)

まず、結論から述べます。

読書の最中から、人に本の話をするという前提で読み進める。

この意識1つで読書の質は一気に向上します。

学びの意識

ものごとを学ぶうえで最も大切なことは何だと思いますか。

僕は速読術や暗記術といった表面的なハウトゥはそこまで大切だとは思っていない。
(もちろんテクニックとしては便利だが、本質的なものではないと思っています)

それよりも“学びの意識”がすごく重要だと考えている。

例えば、受験勉強で考えてみて欲しい。

どれだけ分かりやすい授業を受けても、その内容を学びとり、成績を伸ばそうという意識がなければ、成績は伸びにくい。

逆に予備校などに通わずとも、しっかりと自分で意識して勉強に取り組むことができれば、成績を上げる生徒は多くいる。

同じ宿題、同じ授業を行って成績に違いが生まれてくるのは、その生徒の素質よりも意識に大きな違いがあることがかなり多い。
(4年間塾講師や家庭教師をする中で、生徒の意識を変えることで一気に成績が伸びることが多々ありました)

他の例として、筋トレを挙げると、筋トレをする際にも、やはり“どこの筋肉を鍛えているのか”という意識がすごく重要になってくる。

同じ物理量の筋トレをしたとしても、この意識があるだけで肉体への効果がアップすると言われている(意識性の原理)。

このように何事においても、その意識一つで得られる効果は大きく違ってくる。

行為後の結果や行動を具体的かつ明確に意識することで、行為の効果を高められるのだ。

読書においても同じことが言える。

“その本を読んで何を得たいか”、或いは、“読んだ後どんな行動をするか”という事を意識することで読書の質は一気に高まるのだ。

紹介を前提とした読書

では一体、読書するときに何を意識すればいいのか。

もう少し具体的に言い換えると、本を読んだ後に何を据えておけばよいのだろうか。

行為後に据えるものとして、受験勉強で言う成績向上や筋トレで言う特定部位の筋肥大は具体的にイメージしやすいが、読書の後をイメージすることはなかなかに難しい。

読書は、読書という行為と目標、或いは、行為と得られる効果に直接的な因果関係が見えにくいのだ。

本を読んで語彙力を高めると言ってもざっくりしすぎているし、本を読んで仕事の成果を上げるというのもざっくりしすぎている。

こういうざっくりとした意識で本を読んでも、漫然と読書することに繋がってしまい、本の内容が右から左へと流れていく。

そういうことを避けるために本を読んだ後に据えておくと読書の質を高めてくれる2つの提案しようと思います。

①本の発信をやってみる
②人と話す機会をつくる

これらはどんな本を読んでいる時にも意識できるものです。

①本の発信をやってみる

初めに本の発信をやってみることだ。

発信媒体は何でもいい。

例えば、僕はInstagramを読書記録のために始めた。他にも、Twitterでもいいし、Amazonのレビューでもいいだろう。
(下記が僕の初投稿です。ちょっと恥ずかしい笑)

とにかく、人に見られる場に感想や要約を載せるということを前提に本を読むのがいい。

ポイントは二つある。

一つ目は、要約や感想を書くことを意識することだ。

ここで言う要約や感想は、本に書かれた内容を抜粋することではない。本に書かれた内容を自分なりの言葉に置き換える、或いは、自分なりの考えを書くことを指す。

そうすることで、本を読んでいる時にも、「自分が何を思っているのか」「自分なら何と言うだろうか」のように、本の内容に対する自分の内面の反応に注意を向けられるようになる。

その結果、本の内容に対する集中力が増す。

なぜなら、本の内容に集中していなければ、本に対して内面的な反応も生じてこない。

二つ目は、人に見られる場に載せるということだ。

人に見られる意識がない文章は、怠惰になりやすい。

だらだら書いてしまったり、逆に必要なことを書かずに終わってしまったりする。

趣味で読書ノートをとったり、好きで書いている分には問題ないが、読書の質を高めるという意味では不十分だろう。

読書の質を高めるために必要なのは、一定の緊張感だ。

人に見られる場合は、誤字脱字をはじめとして、文章の分かりやすさや自分の意図・本の内容が明確に伝わるか、など様々なことに対して熟慮が必要になってくる。

人に見られることを意識することで、書く言葉に強い緊張感が生まれ、読書にも緊張感が生まれるのだ。

こういった“人に見られる緊張感”が加わることで、強い意識を保って本を読むことができる

②人と話す機会を作る

こちらは、①と理由は似ているので、サクッとまとめます。

①は言ってしまえば、ネット上で終わる手軽な作業だ。

②は実際に人と顔を合わせて、持ち寄った本の感想を語り合うという少し面倒な作業だ。

ただ、面倒な作業にこそ、効果と楽しさがある。

そして、zoomなどのオンライン会議の普及により、以前ほど面倒なモノでもないから、ぜひ取り組んでみてほしい。

「人と話す機会を作る」ということを簡単に説明していく。

例えば、課題型読書会のような形で、課題となった本を全員で読み、その本に対する感想や考え、注目したポイントを話し合う。

他にも、単に本好きが集まって最近読んで良かった本を紹介し合うのもいいだろう。テーマを決めてそのテーマに合った本を持ち寄るのもいいと思う。

このように形は問わないが、①のような単に文章にまとめる形と比較して、②のような人と直接本の話を共有することの良さが大きく2つある。

一つ目が、話した内容に対する他者からのフィードバックがあるということだ。

誰に読まれているか分からないネットに載せることと、人に直接伝えることとでは、加わる緊張感が大きく違ってくる。

自分が話す内容に該当する部分だけでも、明確に理解して自分なりの考えを持っていなければ、他者からの質問に答えることはできない。

それによって①にも増して、読書の緊張感を高め、強い意識を保った読書が可能になる。

二つ目が、他者がどのような視点で読んでいるかが分かるということだ。

一冊の本から感じ取る内容は非常に様々だ。

同じ本を読んだ人の間でも、大きな違いがある。(同じ本を同じ人がタイミングを開けて読んでも感じることは往々にして変わる)

そのような他者の視点からの自分とは違った本の感想を聞くことで、本に対する理解度が一気に増す。

いわば、人の感想を聞くことによって、人の視点からもその本をもう一度読むことができるのだ

・自分で読んだ時には見落とした重要なポイント
・自分は思いつきもしなかった考えや感想
・他者と自分の考えや感想を比較することで際立つ自分の価値観

こんな風に多角的に一つの本を見れることは、他のどのような読書法よりも読書の質を高めてくれる。
(あと本の話ってシンプルに楽しいんですよね笑)

まとめ

以上のように、【読書の質を最も簡単に高める方法】について話してきましたが、いかがでしたでしょうか。

最後に一言でまとめると、考えや感想の共有を前提として本を読むことで読書の質は一気に高まります。

読書というものは、基本的には孤独な行為であり、僕もそこが読書の良さだと思っています。

しかし、読書を終えた後、その本を一種のコミュニケーションのツールと考えることもまた良いことだと思っています

一冊の本に込められている情報や想いは非常に深く多様なものです。

だから、本を読んだ人同士が共有できることも非常に多く深いものになります

ぜひ本を通したコミュニケーションを試してみて下さい!

感想

という風にここまで書いてきました。

ここで僕が毎月開いている読書会の案内です。(笑)

今日の文章を読んで少しだけでも、本の感想を人に話すことに興味を持ってくださった方がいたら、検討してみてください!

僕はInstagramのサブスクリプション機能を利用して、月額600円の読書コミュニティを運営しています。
(文庫本一冊分という価格で設定しました)

コンテンツの内容としては3つあります。

一つ目が、月末の読書会。

月初に課題本を三冊設定します。

・僕が勝手に選んだ本
・参加者さんから募集した小説
・参加者さんから募集した実用書

という3冊を設定し、月末にzoomで読書会を行います。

この三冊はすべて読んでおく必要はなく、読みたい本だけ読んでいただければ大丈夫です。

読書会の前半は課題本について話し、後半は各々が最近読んだ本についてフリートークします。

かなり緩い感じ、かつ今のところ10名以内の少人数で行っています!

二つ目が、限定Chatへの招待。

LINEのオープンチャットを利用してテキストで本を紹介しえあるようにしています。

月末の読書会だけでは、どうしても本を読んでから期間が開いてしまったり、参加できない方が多かったので、作りました。

こういった問題を解決するために、いつでもどこでも自分のおすすめ本や本の感想・考えを共有できる限定のチャットグループにご招待しています。

三つ目は、限定投稿。

こちらは、コミュニティというよりは僕の限定投稿の発信です。

他の媒体よりも詳しい本の感想を共有したり、日々の考えや感想をエッセイのような文章で書いたものを投稿しています。

noteは読書に特化した内容ですが、限定投稿はもっと広い内容を扱っているイメージです。

以上のような3つのコンテンツで読書コミュニティを運営しておりますので、ぜひお気軽にご参加ください!

あ、もちろん合わないなと思ったら、いつ抜けても大丈夫なので、ご安心ください(笑)

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