生糸

浮かんだ事を載せています。 明るくはないです。 どうぞ宜しくお願い致します。

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    私について書いたこととかいろいろ。

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思いおこせば…

怪我の多い子供でした。 雨戸を仕舞う戸袋で頭をぶつけて出血。 たまたま休みだった母が見つけて ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!となりながら、父に電話。 止血の為に押さえたタオルは…物干し竿を拭く雑巾…。3針縫って今はそこだけL字に禿げている。 どうやら毛根も根こそぎえぐれたらしい。 こりゃ、ニューモでも効果はないだろう。 そして、高い所から飛び過ぎたせいでアキレス腱切れかける。 …イカロスになりたかったか。 自転車の補助輪を外したばかりなのに、いい気になって坂道を下り…行き着い

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      今日の花

      • 詩「かくれんぼ」

        話しの途中息を継ぐ 空気以外に 一緒に飲み込んだものは何か 静寂あるいは喧騒 それとも他の何か 聞きたくても聞けない 次の言葉が吐き出されるまでは ほんの一瞬 だけど長く感じる 波打ち際で 波と戯れている風が見えた 揃って砂浜に寄って引き返す 貝殻を隠したのに 違う何かが現れる 波打ち際に次々に現れては消える 隠したまま 隠れたまま お互いに見えない 見つけるまで 見つかるまで お互いを知らない

        • +3

          最近みた花

        • 固定された記事

        思いおこせば…

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          50本

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          夜明け前

          雷鳴で目覚める午前3時 目覚まし時計の代わりをするかのように雷鳴が響いている。寝付きの悪かった事もあってか意識ははっきりとしていて、もう再び眠りに就こうとは思わなかった。 布団から上体を起こして時計を確認する。3時間後に鳴るはずの目覚まし時計は、起こす対象が目覚めた事にも気づかずに静かに時を刻んでいた。 カーテン越しに稲光が不規則に部屋を照らす。賑やかに何かを語っているようだった。 雷は何と言っているのだろうかと考えていると、雷鳴に合わせるようにして草木に落ちる雨滴の音も仲

          夜明け前

          独り言

          呑み足らんさけ呑むで。 え?大丈夫やで。酔うても暴れたりせんさけ。 え〜って、なんよ。 なん言うてんのよ。泣くで? ほんまやで。よう笑うで。 え?なんてよ? んなもん、毎日おんなじことばっかりしてたら 笑うことらないわいしょ。 呑んだ時くらい、笑ってたいやんか。 え? なん言うてんのよ。 いつも真面目に過ごしちぁるやん。 誰て、私に決まってんやん。 せやから呑んだ時くらい、笑ってもええやんか。 あほな。嘘ちゃうわ。 真面目にしちゃあるわ。 当たり前やんか。 むっちゃ…真面目や

          独り言

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          今日の花

          今日の花

          +5

          すずめが井戸端会議 うぐいすが歌って つばめがお喋り わたしは聴いている とんびがお散歩すると けりが怒って からすが笑う わたしは眺めている 太陽と月と地球で だるまさんが転んだ 鬼は太陽 地球が傾いて 季節を知らせたから捕まった 月は変わらず同じまま 変わらずにそのまんま

          すずめが井戸端会議 うぐいすが歌って つばめがお喋り わたしは聴いている とんびがお散歩すると けりが怒って からすが笑う わたしは眺めている 太陽と月と地球で だるまさんが転んだ 鬼は太陽 地球が傾いて 季節を知らせたから捕まった 月は変わらず同じまま 変わらずにそのまんま

          +4

          黄色の花

          黄色の花

          +3

          目線の先には鳶 風にのりくるりと輪を描く 山には山桜 葉の主張が強い 田には小鷺 起きたばかりの虫を喰む 手元にはスマホ つぶやきを入力している 仕事はどうした 時間だけが過ぎてゆく 忙しいくらいがいい 数枚の見積書を一日掛けて 作成する自信はない 忙しいくらいがいい

          目線の先には鳶 風にのりくるりと輪を描く 山には山桜 葉の主張が強い 田には小鷺 起きたばかりの虫を喰む 手元にはスマホ つぶやきを入力している 仕事はどうした 時間だけが過ぎてゆく 忙しいくらいがいい 数枚の見積書を一日掛けて 作成する自信はない 忙しいくらいがいい

          【お話】菜花の頃に

          菜種の採れる菜花が咲く頃に降る雨の事を“菜種梅雨”と呼ぶそうだ。 雨が降っている。桜の時期はよく雨が降る。 窓からは満開を過ぎた桜の木が見えた。 菜種梅雨の頃に訪ねてきた訪問者は、今までの出来事を身振り手振りで表現し、最後にはまるでスポットライトを浴びて舞台に立つ主人公さながらに、胸に手を当て腕を空に伸ばし声を張り上げた。 「私はどうすればよかったのかしら」 と、目の前にいるたった一人の観客に向けてそう言った。 暫く沈黙の時間が訪れる。席を立ち、温めておいたティーカップに

          【お話】菜花の頃に

          住む世界の違う人とは 距離を縮めることはできない 彼は上流に住んでいて こちらに向けて笑って手を振っているが その笑みはいったい何の笑みなのか 思っていたのとはどうやら違うらしい “差別と区別は違う” 私は上流から流れてくる“差別”を“区別”して彼に反抗している

          住む世界の違う人とは 距離を縮めることはできない 彼は上流に住んでいて こちらに向けて笑って手を振っているが その笑みはいったい何の笑みなのか 思っていたのとはどうやら違うらしい “差別と区別は違う” 私は上流から流れてくる“差別”を“区別”して彼に反抗している

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          本日、開花宣言🌸でした

          本日、開花宣言🌸でした

          +2

          半日陰の中

          中途半端な位置にいて、燦々と輝く太陽を直視できないでいる。かといって、陽の当たらぬ陰にはずっといられない。 陰から少しだけ顔をだして、お溢れの陽を半分浴びている。 太陽は相変わらず眩しい。

          半日陰の中

          駐車場で見た花

          駐車場で見た花

          痂を剥ぐ 血が出るまで まだ完璧な痂になっていなくても 剥ぐ 剥がれる 治る前に剥がされる また血が出る 治らない 治りかけていたのに あと少しで癒えたのに 癒えたはずなのに 抉られる 指先がゆるすはずもなく 何の罰なのか 何故抉るのか 不完全な治り方 疵は癒えない

          痂を剥ぐ 血が出るまで まだ完璧な痂になっていなくても 剥ぐ 剥がれる 治る前に剥がされる また血が出る 治らない 治りかけていたのに あと少しで癒えたのに 癒えたはずなのに 抉られる 指先がゆるすはずもなく 何の罰なのか 何故抉るのか 不完全な治り方 疵は癒えない