見出し画像

Day15:ライトノベルはライトなんかじゃない

今日で記念すべき15日目!わーい!
残り半分です。昨日も書いたけどあっという間だったなあ。でもそれは、これまで15日も毎日書いてきたから思うわけで。書き始める前は、3日も続くのかな?なんて思っていたわけだから、駄文でも書き「続ける」って大事ですね。

さて。今日のお題は、「誰かにおすすめしたい本、映画、アニメ、ドラマ」です。
うーん!これは悩む。好きなものがありすぎて。
ただ、私がこれまでの人生を振り返って、とっても大好きな本、それなのに、あんまり認知されていないシリーズがありまして…。この機会に、語りたいと思います。うん。どうでもよかったらスルーしてください。

私がおすすめしたい本のシリーズ、それは、「一つの大陸の物語シリーズ」です!

……。画面の向こうのみなさんが、「はい?」って言ってそうな顔が想像つきます。私も、これを書く前に試しにnoteで検索かけたんですけど、悲しいことにヒットしないんですよね…。なんでだ。アニメ化もしてるんだよ?なぜ?

話はさておき。ジャンルはライトノベルです。ライトノベルといえば説明するまでもなく有名な、電撃文庫から出ています。
そして、作者なのですが、多分こっちの作品のほうが有名な気がします。

キノの旅を書いた時雨沢恵一さんが作者です。
キノの旅、数年前に再アニメ化していたので、そちらご存じの方多いのではないでしょうか?
キノの旅も私も大好きです。ただ、どっちかというと私はこの「一つの大陸の物語」シリーズのほうが好きです。

シリーズとあるように、このシリーズは「アリソン」「リリアとトレイズ」「メグとセロン」「一つの大陸の物語」からなっています。細かく言うと、「アリソン」→「リリアとトレイズ」が正当な続編で、「メグとセロン」は、「リリアとトレイズ」のスピンオフ作品。そして、「一つの大陸の物語」がシリーズの完結編になっています。
この中でも「アリソン」「リリアとトレイズ」がとってもすきです。

好きなところ1  二世代に渡るストーリー


親世代、子世代と世代が移り変わるストーリーが好きな人、いませんかね。私は割とベタですけどこの設定好きです。なんとなく察するかな、と思いますが、「アリソン」の主人公たちの子どもが、「リリアとトレイズ」の主人公になっています。子どもに主人公がバトンタッチ。よくある展開ですけど、私はこれが好きです。

「アリソン」の主人公は、タイトルになっている、女性空軍パイロットのアリソン。そしてそのアリソンの幼馴染みであるヴィルの2人が主人公です。

その二人が色々な冒険をし、最終的にはくっつくところで終わるのですが(くっついたあとの様子が全然ないので、あとは読者の想像にお任せ)、次のシリーズである「リリアとトレイズ」は、「アリソン」の最終巻から数十年後。アリソンとヴィルの子どもであるリリアが突然主人公になるので、読んだ当時は「その空白の数十年は何があったの!?」と本を片手に想像してましたね。「リリアとトレイズ」の序章では前作の主人公、ヴィルは死んだということになってるし。

でも、この世代交代ストーリーの醍醐味ってまさしくそこですよね。子世代には大きくなった前作の主人公が登場し、時には子世代を助けたり。親世代での伏線が子世代で明かされたり。親世代→子世代の間は何があったんだろう?と想像するのが楽しいし。そんな感じで私の心を掴んだのでした。

ドラクエ5もまさしくそうですよね。私は安定のビアンカだったな〜(結婚相手の話はしてない)。ファイアーエムブレム聖戦の系譜もそう。まあ、あれは違う意味でみんなのトラウマになった世代交代ですね…。あと、今放送中の連続ドラマ小説の「カムカムエヴリバディ」もそうですよね。あれは三世代ですが。

好きなところ2  ありえないような、ありえそうなところ


「アリソン」の主人公であるアリソンと、幼馴染みのヴィルには特技があります。2人共通しているのは、2か国語を流暢に話せること。たったの2カ国?って感じがしますが、この世界は、大きな大陸に、ルトニ河という大きな川を挟んで2つの国家しか存在していません。そして、この国同士は長いこと戦争を繰り返していて、物語開始時点では、冷戦状態、という説明があります。

そんな状況下で、2人は自国の言葉だけではなく、敵国の言葉も使いこなすことができます。これはこの世界では珍しいことのようで、物語中、敵国に侵入した際には、敵国の言葉を話すことで、身バレしないように振る舞ったりしています。

アリソンは、また、女子でありながら、「空を飛んでみたい」という夢のために空軍に入り、パイロットになっているので、飛行機を操縦することができます。また、アリソンの幼馴染みであるヴィルは、「一度見聞きしたことは絶対に忘れない」という抜群の記憶力を持っています。この記憶力も駆使して、冒険(知らないうちに世界を変えることになるのですが…)をしていきます。

そして、アリソンとヴィルの子どもであるリリアと、親世代に出てくるもう一組のカップルの子どもであるトレイズも、2か国語を話せること、そして飛行機を操縦できるという能力を受け継いでいます。

ゲーム等でも親世代の能力を受け継いだステータスを持つ子世代が出てきたりしますが、「アリソン」「リリアとトレイズ」に出てくる能力は、魔法とかじゃなく、2か国語を話すことや、記憶力といった、現実的な能力なので、「自分もそんな冒険ができるかもしれない」と、ほんのちょっと、夢を見させてくれる、そんな気が中学生の私にはありました。

すきなところ3 時代設定

「アリソン」「リリアとトレイズ」の時代設定は、言及はされていませんが、近代だと思います。飛行機等が進歩したそのころ。なんとなく舞台設定はヨーロッパなのかなと思っています。 

「アリソン」では、前述しましたが、世界は冷戦状態にあります。アリソンは、先の大戦で父が戦死し、幼馴染みであるヴィルとは、孤児院で知り合っています。

「空を飛びたい」という夢を叶えるために、空軍に入隊しますが、いつ戦争が起こるかわからない。もしかしたら明日に戦争が突然起きて、命を落とすかもしれない。そんなアリソンは幼馴染みであるヴィルに片思いをしているので(ヴィルは鈍感なので気づいていませんが)、自分の気持ちを生きているうちに伝えなければ、と思っています。

逆に、子世代である「リリアとトレイズ」は、親世代の活躍により、戦争が終結したあと。なので、リリアとトレイズには、戦争が起きるかもしれない、といった切羽詰まった感じはなくて、割と平和な世界になっています。

そんな複雑な舞台背景、時代設定がストーリーに絡んでくるので、よりストーリーを面白くしてくれます。ライトノベルなのにぜんっぜんライトじゃないでしょ?ね?


と、長々書きましたが…。一言で言えば、「ボーイ・ミーツ・ガール」ですね。王道です。

空軍パイロットであるアリソンと、幼馴染みで学生のヴィルが、「戦争を終わらせることができるお宝」を探すお話。

これがアリソン1巻のあらすじ。まさしく「ボーイ・ミーツ・ガール」。

アリソンとヴィルの娘であるリリアと、その幼馴染みのトレイズが、旅行先で事件に巻き込まれ…。

これがリリアとトレイズ1巻のあらすじ。こっちも「ボーイ・ミーツ・ガール」。

「ボーイ・ミーツ・ガール」ものって昔から絶対ありますよね。あんまりハズレってない気がする。ジブリとかまさにそうですよね、天空の城ラピュタとか。やっぱり、この大人でも子どもでもない、中間の少年少女の物語って、響くものがあると思うんですよね…

というわけで、凄まじく長く語ってしまいましたが、私の大好きな「一つの大陸の物語」シリーズ。
ジャンルはライトノベルです。

よく、「ライトノベルは小説じゃない」みたいな論争がありますが、私は別にそんなこと思っていなくて。そもそもそんなライトノベルはふさわしくない、とかそんなこと気にしなくていいと思うんですよね。好きな本がただライトノベルだった、だけな話で。
私は文学部だったので、古典も、近現代文学も履修してるけど、ライトノベルを文学じゃないとは思わない。だってそれには、作者が描きたい!と思った世界やキャラクターが動き回っていることは他の文学と変わらないもの。ライトノベルという名前が損している気はしますね…。
だから、私は言いたい。ライトノベルはライトなんかじゃない!と。

そんなこんなで、私が大好きな作品の紹介でした。ぜひ、損はさせないので読んでみてください。イラストもとっても、とっても素敵ですよ。
ちなみにアニメ化されていますが、NHKで放映されたからか、殺戮シーンは変えられています。必要なシーンなんだけどな…。でも声優は豪華なので、できれば小説を読んだあとにアニメを見るのがおすすめです。ファンが1人でも増えますように!(切実)

この記事が参加している募集

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?