私は人に頼るのが不得意だ。
前記事でも書いたけど、不得意という自覚すらない。だって頼る時は頼っているつもりだし1人でやれる事は1人でやってるだけだもん。

でも人からは「もっと頼ればいいじゃん」と言われる事がよくある。それに対して私は「え？頼ったじゃん」か「え？どこが頼るポイントだったの？」となる。

そんな頼り下手（らしい）私がフリーランスを数年続けてきたある時、手も足も出ない問題にぶち当たった。急に仕事が数ヶ月途切れてしまったのだ。結局定期預金を崩す程の悪状況だった。

伝えるのに一番心苦しかったのが一番近い存在の親だった。
結婚もせず仕事に打ち込んでるかと思いきや、仕事まで上手く行ってないなんてどんなにガッカリするのだろうと申し訳なくて何度も躊躇ったが、致し方なく話をした。

意外にも母の反応は軽快だった。
「アンタは大丈夫よ〜！小金はあるから困ったら言いなさい！意外と持ってるのよ〜！はっはっは！」

え？それだけ？

強すぎるぜ、カァチャン…。

たったその一言二言だけで、学校の掃除ロッカーの隅に影と同化したカピカピのボロ雑巾のように擦り減った私のメンタルに一気にヤル気がみなぎった。

そういえば、これまで迷惑をかけた事は沢山あったけど、自分の意思でしっかり頼った事ってあまり無かったのかもしれないなと気付いた。

諦めずに今できる事をやるしかない。
これを乗り切って状況を立て直したら、
いつか豪華な旅行に連れて行こう。

なんか本気でそう思った。

これまで年に数回は親孝行と思い食事に誘う様にしていたのだが、そんなのユルかったなと感じた。
本心から感謝したい相手の為に、恩返しをして自分が喜べるように、ガチの本気で努力しようと思った。
ちゃんと全力で人に頼って、初めて肝で捉えたのだった。

皆さんは全力で人に頼った経験ありますか？