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目指すべきお店たち その1 | 小布施でカフェを始めるまでの話

長野の小布施でカフェを始めるまでの話を書いていきます。前回の「そもそもカフェとはなんなのか?」は、こちら。今回は、目指すべきお店たちのご紹介(その1)です。

前回、カフェとは何か?について考えましたが、「結局、バランス」という身もフタもない結論でした。が、自分の中ではだいぶ頭の中が整理できてきました。

では、「具体的にどんなカフェがいいのか?」私の出会った理想に近い素敵なお店を8つを3回に分けてご紹介します。「ミーハーすぎる」「ああ、こういうのが好きなのね。。。」と思っていただくだけでも、ではどうぞ!

1.カフェファソン (東京 中目黒)

東京に暮らしているころ、5年くらい前、中目黒で出会ったカフェファソン。

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中目黒の駅から歩いて3分くらい、雑居ビルの3階にあるお店です。たしか、最初は友人と待ち合わせしていて、少し時間が出来たのでふと訪れた場所。

マスターと知り合いとかでは全然ないですが、店員さんが適度に元気。さりげなくおすすめを教えてくれる接客に心が落ち着きます。店づくりも広くはないけど、木目調で安心する感じです。デザートも工夫があって、コーヒーによくあい、美味しい。

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知り合いじゃないけど、つい何度も訪れてしまい、店員さんのさりげない対応と一杯の飲み物で安心させてくれる都心にひっそりと佇むお店って、なんかいいですよね。

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(Cafe FACON HPより)

2.浜の暮らしのはまぐり堂 (宮城 石巻)

宮城県石巻の「浜の暮らしのはまぐり堂」は、2013年のOPENから刺激を受けているお店です。

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築100年の古民家をリノベしてあって、内装もセンスあふれ、料理も釜で炊くお米、地元で取れる食材などを上手に使って提供されます。

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でも、ここがすごいのは、内装や料理だけではないと思っています。

繁忙期、カフェに人が来すぎて「浜の静かさ」や、スタッフの余裕が失われている。逆に、閑散期にはスタッフを減らす必要があるという不自然さに対して、オーナーの亀山貴一さんは悩んだ結果、コース予約制の飲食店に業態を変えて運営をされています。

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亀山さんにとって、はまぐり堂の目的は「浜の暮らしの良さを伝える」ことで、「カフェで収益をあげる」ことだけではないのです。(もちろん、収益性も大事です)

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お客さんに喜んでもらうために全力を尽くすのはもちろんですが、「大切にしているものまでを譲り渡さない」という決意を、はまぐり堂に行くたびに感じます。

と、飲食店を始めたいアイドリングが長い私が熱く書きましたが、普通に行ってとても素晴らしいお店です。ぜひ東北に行く際は、わざわざ足を運んでみてくださいね。

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3.カフェマメヒコ(東京 渋谷)

カフェマメヒコは、ホームページに書いてあるように Comfort & Cozy (こじんまりしていて、快適)なカフェです。

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三軒茶屋店もありますが、私は渋谷公園通り店が好きです。

渋谷の公園通り、雑居ビルの2階。窓から差し込む光と景色、中央にある木の長テーブルに温かみがあり、店員さんもホスピタリティがあり、「渋谷の公園通りにこんなに安心できるお店があるのか」とつい嬉しくなります。クロカンあんみつが好きです。

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経営されている井川さんのコメントが、ロマンがあり、かっこよくて好きです。私もこのくらいのロマンあふれる想いをカフェに詰めていきたいと思います。

ちっぽけなボクは、この世界は変えられないけれど、マメヒコならば変えられると思って始めました。ボクはいまでも、それは奇跡的としか言いようがないのだけれど、あの頃とまったく同じ気概を持ってマメヒコに取り組んでいます。2020年の東京らしさを感じるけれど、昔あった喫茶店のような人懐っこさも感じる。そんな唯一無二のカフェになるために、日々進化させていきたい、そんな気概を、飽き性のボクが持っているのは奇跡なのです。(カフェマメヒコ HPより)

以下のロック(反骨)な態度も、私のカフェとして非常に参考にしたい部分です。

ボクがいつも残念に思うのは、カフェが街(ボクらの場合、TOKYO)に溢れているといっても、無個性で画一的、要はビジネスだよね、っていうカフェばかりがTOKYOに溢れてしまったことで、良いことなんてないと思う。(カフェマメヒコ HPより)

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今回は、カフェファソン(中目黒)、浜の暮らしのはまぐり堂(石巻)、カフェマメヒコ(渋谷)について書きました。

書いてみて思うのは、この3つに共通するのは、「オープンではない、クローズな心地よさ」「時代に流されすぎない経営やお店づくりのユニークさ」「働いている人の感情が伝わる」ことがあるようです。

次回は、「目指すべきお店たち その2」として、珈琲神社カフェG (南三陸)、シャムロックコテージ(長野 駒ヶ根)、ネムコーヒー(広尾)について書こうと思います。

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