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社会人になって学んだ5つの大事なことと、おすすめ書籍10冊

本日、公開初日の『トレインスポッティング2』を見てきました。26歳だったマーク(ユアン・マクレガー)たちが、46歳になって地元で再会するという物語です。

私も2009年に新社会人になってから、30歳になってしまいました。「俺はあの頃と何も変わっちゃいねーよ」と言いたいところですが、8年間働いてみると価値観や行動も結構変わりました。

8年前の自分に会ったら伝えたい「5つの大事なこと&おすすめ書籍10冊」をまとめてみました。ちょっと長いのですが、ぜひ読んでみてください。

1. 自分を変えたければ、付き合う人を変える必要がある

これは、経営コンサルタントの大前研一さんの言葉です。

人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。(大前研一)

大前研一さんは、3つのうち「時間配分」がもっとも重要と言っていますが、私は「付き合う人」が、20代のうちは一番重要だと思っています。

私は大学1年生から「これからは国際化の時代。明日から、英語やろう」と死ぬほど思ってきました。でも、全然喋れるようにならず、家には英語の参考書が山積みになっていました。あまり「意識高い」ことは関係ないようです。

ビジネスで英語を使って、なんとかコミュニケーションができるように実際になったのは、仕事でシンガポールのプロジェクトを担当してからです。初日から「Hello, Kohei!」と言われて、必死になってからでした。毎日のシンガポール人の経営者、看護師さんとのコミュニケーションを続ける中で、自分は変わっていったのだと振り返って思います。(相手も変わります。シンガポールの人は真面目ですが、5分遅刻などは結構あります。私が13時00分に定期Skypeコールをするのを『KoheiはきっちりSkypeかけてくるから気をつけろ!』となっていたそうです笑)

「親友との関係を断ち切れ!」とかではなく、やりたいことがあるのであれば、職場や勉強会などで、興味関心のあることをやっている人と過ごす時間を多くするのは大事だと思います。

とは言っても、「自分に適したコミュニティで、適した役割をこなしていく」ということも大事です。いきなり新入社員が起業家ネットワークに飛び込んでも、お互いに違和感となります。

社会人になるとき、実家の長野の母から送られてきた(!)以下の書籍をおすすめします。タイトルは刺激的ですが、内容は「適したコミュニティで、適した役割を担うためのコツ」がたくさん書いてあります。

書籍1 『抜擢される人の人脈力 早回しで成長する人のセオリー』岡島悦子

2. 机やPCはどうかってくらい整理できるとよい

いろんなことに物理的に気を奪われない環境で仕事をできると、しなくても良いタスクがどんどん減っていき、大事なことに集中できます。

具体的には、机と部屋です。仕事できる先輩でも、すごくオフィスの机がきたなかったりする人がいます。「俺の頭で整理できている!」「逆にクリエイティビティが上がるという研究もある!」と、自分がいかにアインシュタインと同じであるかを自慢されることもあるでしょう。

ただ、私の経験だと、机・PC・部屋はきれいにしておくほうが生産性が上がります。この書籍を読んでから、机とPCのデスクトップはきれいにしないと気がすまなくなりました。

書籍2 『超整理術』佐藤可士和

また、部屋の整理の仕方は、以下を読んでから変わりました。本当に大事なものだけを、残しておけるようになります。

書籍3 『人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵

3. 思考と表現もキレイにしておくと良い

これがけっこう難しいのですが、なるべく自分の考えを整理できるようになるといいです。友人となら感覚で話しても良いのですが、高いレベルでビジネスやプロジェクトを進めていくのに、「課題に答えを出していく力」が必要です。

書籍4 『自分のアタマで考えよう』ちきりん

また、多くの人を巻き込むのには、自分の考えていることを整理するだけでなく、「インパクトあるビジュアルで表現する力」が求められます。

書籍5 『プレゼンテーションZEN』Garr Reynolds

もっと詳しくチラシやポスターのデザインの仕組みの基礎を知りたい方は、以下の書籍も良いです。尊敬するデザイナーさんから教えてもらいました。いい例・悪い例なども明確に示されています。

書籍6 『デザイン・ルールズ デザインをはじめる前に知っておきたいこと』伊達千代

もちろん、本の知識だけでなく、実践している先輩などと一緒にプロジェクトを進めていくことも大事です。職場内が難しければ、週末の勉強会やコミュニティなどで、お手本となる人とプロジェクトを進めてみましょう。

いまは、「サンカク」などのサービスもあるので、誰でも実践しやすい環境にあると思います。ヘルスケア系だと、私も所属していた「ヘルスケアリーダーシップ研究会(IHL)」を激推しさせてください。豪華な講師・いい仲間・共同プロジェクトがあり、良いと思います。

4. 他人から吸収する力を大切にする

まだまだ発展途上な20代に、親切な先輩・優秀な後輩は、四方八方からアドバイスしまくってくれます。「自分の為を思って言ってくれているのはわかるけど、あなたとは時代や環境は違うんだから余計なお世話だ」と思うときもありますし、100%鵜呑みにしてしまうと疲れてしまいます。

なんとなくいいバランスなのは、多くのアドバイスをもらったら、その中から一つだけでいいので小さく実践してみることだと思っています。以下の書籍は、プルデンシャル生命のトップ営業だった川田さんの営業ノウハウが書かれています。彼も、アドバイスを上手に受け取ることを信条とされています。

書籍7『かばんはハンカチの上に置きなさい』川田 修

次のメッセージにもつながりますが、やってみないとわからないので、他人から吸収して、小さく実践してみましょう。そうでないと、国語の教科書で出てきた『山月記』の虎のように、師匠や仲間と成長できなくなってしまいます。

書籍8『Running Lean』アッシュ・マウリャ

5. 自分の心に従う。「行ってみる、見てみる、やってみる。」がやっぱり近道

最後ですが、だんだんと「自分はこのままで良いのか。自分の人生でやりたかったことは別にあるのではないか?」と考えるときが来ると思います。さらに、「やって後悔するのではないか。知識や経験が不充分で、馬鹿にされるのではないか」と不安になります。このサイクルに入ると、なにもできなくて立ち止まってしまいます。

この解決策は、もう「行ってみて、見てみて、やってみる」しか、答えはありません。ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の学生でさえ、教室を飛び出して現場に訪れることが重要とされる時代です。

書籍9 『ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか―――世界トップのビジネススクールが伝えたいビジネスの本質』山崎繭加

はじめは、何も知らないあなたはバカにされたり、かなりなめられるかもしれません。(もしくは、自分で、周りからバカにされていると思い込んでしまうこともあります)でも、現場で懸命にもがくことで、きっと道は拓けてきます。

物理的に脱ぐ必要は全くありませんが、ぜひ「心のパンツ」を脱いで、恥ずかしさを捨てて、現場に飛び込んでみてください。私もその姿勢を続けていきたいと思います。

書籍10 『パンツを脱ぐ勇気』児玉教仁 

2017年4月8日 塩澤耕平

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