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しおの雑文庫

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つれづれよりもラフに、楽に。 雑な話をしていく。 iCaとかで適当にテーマ決めて書きます。
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2019年11月の記事一覧

ss 「星の男」

星の男

 それは美しい男だった。この世すべての星屑を集めて光っているような人間は、街の広告になっている。
 都会の人混みの中、笑みを浮かべてそれを眺める男がいた。
「どうだ、自分の顔が見下ろしている気分は」
 隣の男に語りかける。猫背になったその青年は、広告の美しい男と同じ顔をしていた。
「……でも、つくりものだ」
「ばか。いまはこれがおまえの顔だよ」
 美しい男の腿を蹴る。彼はよろめいて、う

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