見出し画像

【雑記】「完成しない100点なら60点で出せ」って言える人は100点も60点も作ってるよな問題

「完成しない100点のものよりも60点でも完成させた方がいい」って良く言われるけど、正直「100点〜0点」を作ったことある人しかクオリティとか力加減って分からなくない?


 上記「」内は、正直その通りだな〜と思う。一生完成しないうちはずっと100点だもん。クオリティが伸び続けるから。だからどこかで見切りつけて完成させた方がいい。

 でもこれに気づけるのって一回自分にとって「100点」完成させたことがある人で、かつ、「60点と理解して完成させた人」の実感からしか得られなくない?

 小説や漫画とかだと、ストーリーがあるから余計、風呂敷が広がりまくってしまうので、100点がどこだかわからなくなってしまう。私はぶっちゃけ完成させたらそれだけで努力点は100ある。えらすんぎ。

 まあそれは置いておいて、何かを作る人は、その時の自分の実力で、「完璧」と言えるもの(満足できるもの)を完成させ、ピリオドをつける瞬間は必ずあるはずだ。

 一度自分の中で「完璧」なものを作れたと感じてしまうと、また「完璧」を求めてしまうのが何か作る人のサガだと思う。もちろん一生消えることがない欲求であるが、その欲求をコントロールできない場合、まだ自分の中のクオリティ管理ができるほど作品数がないということだろう。「60点」を知らないのである。

 作品を作り続けて行く中で、作者は「楽をする」ことを知る。「楽」と行っても、手抜きではない。イヤまあ、いい意味で力は抜けるところだろう。

「自分はこういう作業好きだな」「ここが得意だな」「こうした方が時短になるな」とか。

 そういった気づきをすぐに実行できる部分は、多分その人の「武器」ではないだろうか。

 テストで言うなら「得意な問題」みたいなもんだろう。つまりここさえとっておけば「60点」はかたい、という点だ。

 だがテストと同じで、そういった気づきはたくさん数をこなして、傾向を見つけていくしかない。経験則でクオリティの基準は見つかって行くだろう。やっぱりまずは100点とか60点とか考えずに、楽しみながら作品をたくさん完成させることが必要なんだろう。

 では作品数がない中で、どうやって60点の基準を見つけることができるというのか。

 経験則から探せないのであれば、他所から見つけるしかないのである。

 パクれってことじゃなく、さらにいうとその他作品をランキングしたものを表に出して批判しろってことではない。出した瞬間に自分の作品は「その作品群とも比較される」と言うことを理解しなければならない。それがイヤなら自主研究にとどめておいた方がいい。

「100点」=理想 と考えるといい。自分が「こういうの作りたいな」という憧れ作品を見つける。

 どう言うところが気に入ったか、100点の理由になるのかを深く考える。

 100点の理想を見つけたからといって、即それと同様のクオリティが作れるわけではない。あくまで目標である。むしろ、自分の実力と差がありすぎることを自覚して折れる可能性がある。

 ではどうするか。「これなら自分も作れるかもしれない」と言う作品を、見つけるのだ。

 言い方は悪いかもしれないが。だが「これなら自分でも作れるわ」と思ったものを、実際に作る人はいるだろうか。いないだろう。いたとしても、「あれ、思ったよりクオリティ高いぞ……」となる。なぜなら、作品を作る人間は、それが好きなのだからその作品関連のものは良く目に入る。そのため実技よりも知識の方があり、目が肥えている可能性があるからだ。

ここで折れたらもう、一旦クオリティのことは忘れて好きなものを作った方がいい。「自分でも作れる」と思うものは、多分自分の実力よりも上にいるのである。

 「自分でも作れる」と思う自分の中で「60点」の作品を見つけたら、それをそこで終わらせるのではなく、なぜそう思うのかを考えるといいかもしれない。「だって〇〇監督だし」とか「脚本が〇〇だし」とか、「作者が〇〇の手癖だし」とか、とか。誰が作った、と言う情報、他者のレビューから抜き出したような情報は完全に思考停止なので、さらにその先を深掘りする。なぜ作者がその人だと60点なのか? そうではないだろう。「自分の感性に馴染み深く安心できる」ところがあるからではないか。その安堵とはなんだ。

「いつものやつ」だ。60点は、その作者の「安定した部分」なのだ。その「60点」部分をハイハイと見逃せてしまうと言うことは、それだけ自分の中にある、または目にしてきた作品のパターンに近い何かがあるのかもしれない。そこのクオリティを果たして自分が担保できるのか、と言うところで、自分の「60点」のクオリティを上げることができる……かもしれない。

 正直ここまで書いておいて、自分で恐怖している。その「60点」と思っているものにすら、自分の作品が追いついていなかったらどうしよう……と思う。こわ……まあ実際、私は追いついてはいないし、世に出ている全ての作品とタメが張れるとも思っていない。自信持ちたいよ。

 なので、やっぱり自分の作品をたくさん作りあげ、自分の中で競うのが一番心に優しいかもしれない。問題集を解き続けるようなものではないかな。

 そして100点じゃなくても、60点を多く多く取り続けられたとき、周りから「60点とってるね」といってもらえるかもな、などと夢想して、私は何かを作っていこう。


 結構難しいな、それは。とりあえず赤点回避を狙っていこうと思う。0から100まで作っていこう。

ちなみに私が100点だなと思っている作品たちです↓

■映画

「MEG ザ・モンスター」
「ホット・ファズ」
「青の炎」

■小説

「銀河ヒッチハイク・ガイド」(ダグラス・アダムス)
「美しいこと」(木原音瀬)
「白昼堂々」(長野まゆみ)
「水中都市・デンドロカカリヤ」(安部公房)

■漫画

「虫と歌」(市川春子)
「カラオケ行こ!」(和山やま)
「夕方までに帰るよ」(宮崎夏次系)
「まとめ★グロッキーヘブン」(みたおでん)
「さんすくみ」(絹田村子)
「青春オカルティーン」「ぶっカフェ!」(小林ロク)


全部いいよ!!!!!!!!!!!!マジで!!!!!!!!!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?