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寅ちゃんは、みんなは、なに考えてるの?

どうも、砂糖塩です。

長らく、自らの記事を書くことはしないでおこうと思っていたのですが、書かずにはいられない。想いが溢れ落ちて仕方がない。そんな日を過ごしたのでここに言葉を紡ぎます。

12月29日。

『寅ちゃんはなに考えてるの?』刊行トークイベント&忘年会を開催しました。

「事務局長」として突然命名されたのはいつのタイミングだったか定かではありませんが、イベント1週間以内くらいだったかと思います。

それまでは下記のメールから始まったイベントまでのアナザーストーリーをお届けします。

寅ちゃん本関係者各位

こんばんは

田中に丸投げされた砂糖塩です。
ここからはダメな田中にかわっておまかせください。

寅ちゃん本イベント主催メンバーのメールより一部抜粋

ご多忙な地球始皇帝(田中泰延)に代わって私が寅ちゃん本イベントの任務を遂行することになりました。

寅ちゃん本(特装版)の購入者であり、読者である私がイベントを主催するのは胸が潰れそうでした。

前田将多、上田豪、田中泰延、浅生鴨のまとめ役です。意味、わかりますか。各々が違う方向を行くおじさん達の指揮を取らなくてはならないのです。サザエさんのエンディングのサザエさん以上の高度な能力が求められます。

※おじさん達を引き連れていないサザエさんによる指揮

彼らのプロフィールを覗いてみますか。ご存知ですか。ご存知ないですね。

前田将多(まえだ・しょうた)
コラムニスト/クリエーティブ・ディレクター/株式会社スナワチ代表 1975年、東京都生まれ。2001年、電通入社。主にコピーライターとして勤務。2003年からウェブサイト「月刊ショータ」にコラムを綴る。 2015年、電通を退職。ひと夏の間、カナダの牧場でカウボーイとして働く。 著書に『広告業界という無法地帯へ ダイジョーブか、みんな?』(毎日新聞出版)、『カウボーイ・サマー 8000エイカーの仕事場で』(旅と思索社)、訳書に『寅ちゃんはなに考えてるの?』(ネコノス)がある。
上田豪(うえだ・ごう)
広告/デザイン/アートディレクター/クリエイティブディレクター/BEE STAFF COMPANY代表/Missmystop/中学硬式野球 球団代表 1969年東京生まれ。1990年より博報堂および博報堂C&Dにて笠井修二氏にデザイナーとして師事。1996年に独立し、上田豪デザイン事務所設立。さまざまな広告の企画制作に関わる。2000年株式会社ビースタッフカンパニー内に企画デザイン室設立。2010年、同社代表取締役に就任。
田中泰延(地球始皇帝)
1969年、超高級住宅地・豊中市庄内に生まれる。早稲田大学第二文学部卒業後、株式会社 電通でコピーライターとして24年間勤務ののち退職。 2018年、ダイヤモンド社の編集者今野良介との眩しい出会いを経て、2019年初の著書『読みたいことを、書けばいい。』を上梓。 2020年、出版社「ひろのぶと株式会社」代表取締役となる。 2021年、著作第二弾となる『会って、話すこと。』の出版を機に地球始皇帝に即位、泰延元年がここに始まる。
浅生鴨(あそう・かも)
作家、広告プランナー。1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に、広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている。 主な著書に、『中の人などいない』『アグニオン』『二・二六』(新潮社)、『猫たちの色メガネ』(KADOKAWA)、『伴走者』(講談社)、『どこでもない場所』(左右社)、『だから僕は、ググらない』(大和出版)、『雑文御免』『うっかり失敬』(ネコノス)、近年、同人活動もはじめ『『異人と同人』『雨は五分後にやんで』などを展開中。座右の銘は「棚からぼた餅」。最新作は『あざらしのひと』(ネコノス)

錚々たる方々が集まって作られたのが、『寅ちゃんはなに考えてるの?』

『寅ちゃんはなに考えてるの?』特装版 ※完売
『寅ちゃんはなに考えてるの?』通常版(表紙カバーは左上)

「寅ちゃんの本のことはわかっとるわい!」とYポージングをしている方、失礼しました。寅ちゃん本については 下記の記事で紹介されています。

【ためし読み】
ためし読みも豪華なので是非お読みください。難しくないです。ビジネス本でも、小説でも、何にも属さないのが寅ちゃん本です。

それでは、イベントまでの道のりを。ようやく。

ムラ係長。

ムラ係長

えっ!?!!おまえのことと違うんか!?と思ったあなたは甘い。そんな短く本題と言われるどこかへ連れて行かれて何かおもしろいことでも?お金がもらえるとでも?お金は払わないし、もらえないけど、それでもムラ係長が登場するから面白いんだろうが!!あほんだら!暴言、スミマセン…

皆さん、こちらのツイートを覚えていますか。

当イベント、最初はムラ係長の大阪出張は予定にありませんでした。しかし、このツイートが目に焼きついて、言葉が頭にこびりついて、浅生鴨さんに無理を言って皆さんからカンパを募りました。

「真剣に道楽に付き合ってくれた方たちが手にした顔を見たいなぁ。だって笑顔に決まってる」

こんなこと言われたら、見て欲しいじゃん。ちょっと遠いけど、手に取った人たちの顔、見て欲しいじゃん。画面越しではなく、会って、見て欲しいじゃん。

そんなこんなでたくさんの方がムラ係長を大阪へ届けてくれました。皆さま、浅生鴨さん、ありがとうございます。

イベントが無事始まり、浅生鴨さんと(元々席に座っていた地球始皇帝)田中泰延さんが登壇。

浅生鴨さんが他の登壇者にタイミングを言い忘れたことにより、カッコよく登場するはずの登壇者は各々の登場となりましたが、私は全員が揃った姿を見て舞台横の席で壁を向いて泣いていました。

決して事務局長が辛かったとか、皆さんがブラック企業の役員みたいで怖かっただとか、そういうのではなく。

訳もなく涙がポロポロでてきてしまって、思わず客席と反対側を向いていました。

今年、ダイヤモンド社から田中泰延氏と今野良介氏の共著『会って、話すこと。』が刊行されました。

「会って、話すこと」の前に、「会いに、行くこと」があります。実はこれが如何に大変なことか。自らも経験してきたと共に、今回は主催側に立ってお客さんを目の当たりにしてより強く思いました。「会いに、行くこと」があって、「会って、話すこと」ができる。

いや、当たり前やん。

せやねん。でも、聞いてくれ。

今回のイベント、「寅ちゃん本拠地である大阪でする」というのは最初から決まっていました。通常であれば、「東京でイベントをして大阪でもやろうか」という暗黙のイベントルート。もしくは東京でしかないイベントが幾つある(あったこと)でしょう。

そんな中、仕事納めの年末に各地から大阪へとお越しいただきました。イベント中にもありましたが寅ちゃん本自体、「通常版が特装版で、特装版が異常版」と言ってもおかしくはない本です。お値段、決して安くはないです。なんなら、すべてのものは、決して安くもなければ、高くもないのではないかと寅ちゃん本で思いました。

お金では買えないけれど、お金にしたらこれくらいだろうの恐らく赤字覚悟ギリギリラインの本が誕生しました(恐らく=ネコノス合同会社)。結果、手にした時に私たちはお金以上の価値を手にします。決してステマとか秘密●社とかではありません。

その上で、お越しいただく方の中にはバスに乗って空港まで行き飛行機へ乗って来た方、新幹線に乗って数時間かけて来た方。足を運んでくださる方々の人生の時間も、お金も、頂戴してのイベントです。今思うと、この書き方はちょっと大袈裟かもしれません。

でも、事実です。

まさに、『お金のむこうに人がいる。』(田内学著)

そんな中、赤字を叩き出す巨匠である浅生鴨氏を手前にチケットの値段設定にも葛藤がありました。登壇者も、事務局長である私も含めて誰も利益は求めていませんが、流石に会場費と遠くから来る登壇者の方々の交通費と宿代は最低限捻出しなければならない。それに、口には出さないけど2兆円欲しさにイベントを企んだ者もいるかもしれない。

赤字巨匠の浅生鴨氏、なんて言ったと思いますか?

「僕はいらないんで」

は?

ここで私が事務局長になった甲斐がありました

ダメ、ゼッタイ。

こんなツイートもいただいていました。

赤字の巨匠はさておき、私は普段イベントへは仕事で現れない限りはもちろんお金を払う側です。様々なトークイベントや配信チケットのサイトを見て値段を設定を巡り巡らせました。500円、100円、数百円が他の何にも代え難いものでありたいと思うも考え出したらキリがなく。

そんなことより。

やっと仕事が終わっただとか、もうひと踏ん張りだとか、この一年が絶望だったとしても、年末のこの騒がしい時期に、寅ちゃん本を通じて少しでも笑ってくれたなら、楽しんでいただけたならいいなと思っていました。

「東京でやらないのか」という声も聞いていました。仕事で当日は来場できない方、年末であり予定がある方がいることもわかっていました。

全員、全員に、会場に来て欲しかったけれど、人には人の都合があります。当たり前のことを言って字数が無駄に伸びてしまい文字数は無限

配信は万全の会場で用意させていただきました。実はカメラが5台もセッティングされていたのです。配信を観てくださった方々は様々な画角から観れたことを願います…

イベント内容について書き出すと別の記事にしなければならないほど長いので、是非アーカイブをご覧ください。

何より、目と耳で楽しむイベントなのです。

下記のようなコンテンツが詰まりに詰まっています。

肝心なイベント内容は箇条書きで

  • 地球始皇帝によるボイスカーパッション

  • 田中泰延氏による季節予想

  • 革提供元KIGO内山氏による「割り機」の解説と理解できない大人たち

  • 前田将多氏が初紹介!寅ちゃんの生音声!!

  • 上田豪氏による怒涛のアート200種200ページ

  • ムラ係長が新幹線で本書を読み切った中で一番思いを馳せたページ

  • 浅生鴨氏によるスライドパフォーマンス「ザ・アクシデント」

下記ページより、1月12日まで購入・視聴できます。

そして、ムラ係長は瓶ビール2本ずつ、上田豪さんはレモンハイ2杯ずつと各登壇者が過剰発注する中で迅速に対応してくださった会場スタッフの皆さま、クリスマスなども関係なく毎日連絡をしてくる事務局長に快くやり取りをしてくださったラテラル運営の松本さま、ありがとうございました。

こんなこと書くの、砂糖塩ではない。どこの誰やと言わんばかりに書きます。

ご来場いただいた皆さま、ご視聴いただいた皆さま、浅生鴨さん、前田将多さん、上田豪さん、田中泰延さん、内山高之さん、ムラ係長、ありがとうございました。

最後に、来場者の方、視聴者の方のツイートをひたすら貼り付けます。配信期限が切れても寅ちゃん本を捲りながら思い出してください。

あんな笑った日はなかったと。

また、会いましょう。

会って、話しましょう。


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