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005:その単価安すぎるんだがの時

まぁ、フリーランスあるあるな「銭」の話。誰もが興味ありまくりジュニアー♪の話。で、単価ですよ。某、登録サイトに落ちてる仕事、応募して選ばれるあのシステム。フリーランス最初の頃は、仕事もなかったのとWEBライティングを実践で学ぼうかと思い、応募した。

CASE1)10記事¥20,000という、まとめてポンな奴隷案件

いわゆる奴隷案件といわれる、低単価なお仕事。1記事だいたい2,000文字レベルだったので、文字単価にすると1円。ちょっと安すぎる。1文字1円って、最初はしかたないじゃないですか?0.5円なんて案件もありますよ!と声掛けしてくれる、知らない人。そうじゃないのよ、これはね1記事書くのに3時間はかかる内容なのよ。

コタツ記事ともいわれる、ググって調べてまとめなおすというような、エビデンスに基づいている要素は官公庁データ、そんなのも一式調べまくり記事。時給¥666、オーメン!でもやってみたよ。30記事ぐらい書いたところで、担当者(ディレクターと言われる人だな)に交渉スタート。これが本来の目的。

記事の納品スピード・品質に満足していると言われていたので、まぁ結果どうなるかなーと思いながらも発したこのフレーズ!!!

1ヵ月ほどで、30記事・60,000文字ほど納品させていただきました。次のご依頼から単価アップしていただけますか?

さて、どうだ!シンプルに要件を伝えたよ。結果は?「上司に相談します」からの、案件終了。いいんです、もともと銭もらっての勉強がてらだったので。切れても痛くもなんともない。

仕事の受け答えで感じたことは、素人臭い人だったなぁということ。相手のキャリアもわからんかったが、単価交渉されたら終了というルールだったのだろう。わかったことは、単価交渉に成功するには唯一無二であるということが条件なのだ。

CASE2.予算がないねん、文字単価1円でええやんかいさ案件

図々しいにもほどがある!と思うかどうか、がポイントだがいつも勝手に仕事を依頼してきて、勝手に単価を決めてくる会社さんがある。いつも文字単価1円。受けるつもりもあまりないのだが、タイピングがのってくれば、1時間で2000文字(円)は楽勝!ドツボにはまれば、1時間で300文字(円)というスタイルだ。

案件の内容の相談もなけりゃぁ、単価交渉の余地もねぇ。ドンとメールで仕事頼まれて、まぁ企画書・構成案確付き。文字単価はもちろん1文字1円だ。仕事受けるって言ってないのに、とモヤモヤしながら、とりあえず書きまくる。時間が空いている時の修行案件としておこうと割り切る。

そんなある日、えぐ目の案件が。コタツ記事といえど、調べるボリュームが多い。電話取材も必要だ(自己判断)。というのも、ネットだけで調べるには内容が薄いからだ。むぅ。もやもや。納品したら、単価交渉しちゃうか!と相成った。

かれこれ●●万文字ほど納品していますし、そろそろ単価改訂いただけると助かるのですが。いかがでしょうか?

シンプルで直球。相変わらず納品キャリアをベースにお伝えする。しかし
、結果はNO。理由は、まぁ予算ですね。あとは、私の専門スキルの問題。
難しいね、単価交渉。

それからの単価交渉はどうなった?

あれから1年、登録制の挙手型立候補サービスサイトはほぼ使わず、直クライアントから依頼される仕事だけをしている。そういう意味では、受注産業のような仕事っぷりだ。見積もりは依頼される、単価表も欲しがられるが、まずは相手の予算・規模感を聞くようにしている。

仕事の内容もあわせて確認して、いざ見積もりを出す。相手の予算の規模感に合わせるが、仕事の内容と割に合わなければ、拘束時間や量の話をして、多少の交渉はする。基本的にふっかけないことが大前提。

ライターに限らずデザイナー、イラストレーター、コーダー、まぁこのあたりのフリーランスはうじゃうじゃいるわけで、椅子の取り合いが激しい。敢えて実績づくりで奴隷案件に手をだして、その後その実績をもとに、仕事を獲得するなんて作戦の人もいる。

それはそれでいいと思う。作戦だから。戦略ってほどでもない。作戦。そうすると巷にはお試し価格で受けるライターたちであふれかえる。戦略的奴隷というか、その後王を目指してステップアップロードを歩むと思うのだが、それもみんな成功するわけじゃぁない。たまに単価交渉1円→3.5円成功しました!!!なんてことエクセズッテル人いるけど、並々ならぬ苦労もあったのでしょう。

単価アップの方法はよくわからない。というのも、何をもってすれば交渉がうまくいくかなんて、クライアントと仕事の数だけある。あと、予算の数だけとも言える。

と考えると、私の単価交渉術とは、単価交渉しないこと、っていう禅問答になるのだ。これは、相手を自分の土俵に乗せないということでもある。相手=クライアントは我々の土俵には乗って来ないのだ。だから、私は敢えてクライアントの土俵に乗るようにしている。

相手の土俵で、相撲をとるが、ルールをしっかりと確認する。そして、すっと負けておく。勝てそうでも勝ったらダメなのだ。予算提示の枠内で負けておく。それは八百長じゃない、演技なのだ。シナリオのある演技。

どうしても勝ちたくなったら、次から土俵に呼ばれなくなってもいい覚悟だけしておくといい。勝ちっぷりがいいとダメ。ギリギリ勝った感が必要。だからこれも演技力がポイントだなと。


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