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焼き芋としずかちゃん

無農薬のサツマイモをたくさんいただいた。
子どもがお腹にやって来た時、「将来は無農薬野菜やオーガニックフードで育てたいな」などと殊勝なことを考えていたんだった…。

しかし、配偶者のあまりの大食漢ぶりに「無農薬やらこだわってたら破産する」という哀しい理由で断念した。中年のおっさんの身体は農薬など化学物質を最も吸収しにくいと聞いて、ますます「なんだかな…」と思った。

ひと昔前までは無農薬・オーガニックというと専門店の宅配で手に入れる…というイメージだった。あの段ボールも毎週たまったりするのは億劫な要素かもしれない。最近は下町のスーパーでも手に入れられることもある。いざ手にとってみるけれど…もう疑心暗鬼で「ホンマにオーガニックなん?」なんて思ってしまう。

疑ったらキリがないわけだけど、「家の近所に畑作って芋植えてみた」という知り合いに頂いたサツマイモは無農薬だと信じられるしとてもとても有難い。子達にもめーいっぱい焼き芋を…と母は張り切ってみるけれど、「ジャガイモの方が好き…」と第二子・三子にフラれてしまう芋と母…。

幸い、第一子の長女だけは「焼き芋大好きしずかちゃん」である。焼き芋が好き=しずかちゃんみたい、とはとても乱暴なようでいて、実はこれ以上分かり易い表現はないのではないだろうか。

さて長女だが、焼き芋好きである以外にも、偉大な「しずかちゃん的要素」を持っていた。髪型?ツインテール…ま、それも意識してやってたこともある。お風呂好き?それはNoかな…。

なんと長女は幼稚園の年中さんにしてジャイアンのことを「たけしさん」と呼んでいたのだ。ジャイアンをそう呼ぶのはっまさしく「しずかちゃんか長女か」の世界だ。なんだかとってもおしとやかな女の子に育ったな!親バカながらそう思ったのだった。

現在、長女の「しずかちゃん要素」は、残念ながら「焼き芋が好き」という点のみである。

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