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BTS漬けの日々、my own way to "LOVE MYSELF"について考える

BTS WORLD TOUR 'LOVE YOUR SELF' のNYのCity Fieldの公演が、他の大阪、東京、ソウル、ロンドン公演も見たけれどダントツで全員のテンションもクオリティも段違いに素晴らしくて、ただでさえ最近好きが溢れて止まらないので構成も何もなってないけどとりあえず一度好きを吐き出したいので書く。本当は「MIC Drop」が好きだってことをとりあえず書くつもりだったのだけれど全然関係なくなってしまった。


BTSの音楽を聴き始めてまだ数ヶ月の現時点(2021年1月中旬)において、おそらく一番多く再生しているのは「MIC Drop」だ。(たぶん次がソロの作品だけどAgust Dの「The Last」

それは、丸屋九兵衛さんがゲストのアフター6ジャンクションの2018年6月12日「BTS(防弾少年団)が全米ビルボード1位をとった理由を音楽性から紐解く」の回のおかげだと思っている。

私はこれを、まだ全然BTSのことを全然知らなかった時に聴いてめちゃくちゃよかったと思っている。元々全くK-POPを聴いたことがなかったし、K-POPのことも知らないし、そもそもBTSをアイドルと思っていなかったのだけれど、これを聴いてああこの人たちは音楽の人たちなのだ、ヒップホップのアーティスト、ミュージシャンなのだという認識がかなり強く印象づけられたからである。音楽の素養、特にヒップホップは全然聴かないし知識がないので、基礎としてここで話されていたことを知ることが出来たのは大きい。でなければ、きっと私は彼らの可愛らしいキャッキャした様子やダンスパフォーマンス、聴きやすい最近リリースされた曲ばかり聴いて、初期の作品から聴いてみることをあまりしなかったのではないか、したとしてももっと遅かったのではないかと思うし、ソロ名義のミックステープを聴くのももっと先だったのではないかと思うからである。

メンタルヘルスやLGBTQ+、エスニシティやダイバーシティについて理解し発信している、若者の声を代弁するようなメッセージを発信している、といった説明をSNS等で目にすることがあり、なんとなく気にはなっていたBTS。しかし具体的にそれらがどのようなメッセージや活動で、どこがどうすごいのか、知りたい、けど分かりやすい情報が(きっとあるんだろうけれど)みつけられない、と思っていたのが昨年の夏頃までのこと。

ちょうど8月に放送されたFNS歌謡祭にBTSが登場するというので見たのが、彼らに初めて接した瞬間だった。歌っていたのは「Stay Gold」。シンプルに歌がうめえ、と思ったけれど、日本語で歌っているし、目にしていたようなことが分かる要素はないし、でも耳に残る曲だなあ、くらいの感想だった。

その数週間後に放送されたTHE MUSIC DAYにも彼らは出演したので、それもなんとなく見てみた。それが初めて「Dynamite」を聴いた時。(遅い)。素敵な歌詞、そしてシンプルに歌がうめえ、とは思ったものの、またよくわからない。しかもFNS歌謡祭の時と髪の毛の色やメイクが違うから誰が誰だか全然わからない。

しかしこの時のことはよく覚えていて、なぜかというと

"'cause I-I-I'm in the stars tonight
So watch me bring the fire and set the night alight"
"Shining through the city with a little funk and soul"

といった歌詞を、この未曾有の事態にみんなが不安や悲しみを抱いている時にこんなにも明るく高らかに楽しそうに歌い上げるこの人たちは、きっとその重要性と意味をしっかりわかったうえでこのパフォーマンスをしてくれていて、なんてありがたい希望なんだろう、絶対的に信頼できる気がする、と思うと同時に、彼らが背負っているもののとてつもない大きさに慄いたからでもある。

とりあえず顔と名前だけでも覚えて帰ってくださいと、言われたわけでもないのに、顔を見たら名前がパッと出てくるようにしたい、覚えたいぞ、と思ったのだが、実生活でも人の顔と名前を覚えるのがあまり得意ではない私には結構大変だった。しかしここで小さい時から刷り込まれた100点満点取りたい欲にかられ、大量の画像を見ては自分で自分に問題を出し続けること数日、なんとなくわかるようになってきた。(しかしそれは芸名と顔が一致しただけで、本名やあだ名も覚えるとなるとまたさらに大変だった)

この辺りになっても、まだ全然BTSとは何者なのかがわからず、誰かわかりやすく教えてくれーと思っていた。そんな時、誰か話してくれているコンテンツはないかな、とラジオクラウドで検索して出会ったのが、冒頭のアフター6ジャンクションのエピソードである。

「Stay Gold」と「Dynamite」のほかに何を聴けばいいのかわからなかった私はまずここで紹介されている曲をポチポチとライブラリに追加して聴き始めてみた。

しかしこの辺りでたぶん最初に観てから1〜2ヶ月経っていたと思うがまだ全然わからなかった。

ドキュメンタリー映画をまだ上映している映画館が近くにあったので観てみた。前提知識がほぼなかったので理解出来たのかよくわからなかった。(改めて観てみるつもり)。

この辺りで、やっと公式SNSやYouTubeチャンネル、Weverseなどを把握し、少し覗いてみはじめたような気がする。するとまあ!コンテンツがとてつもなく沢山あることよ!

そして確かこの頃に「MIC Drop」の歌詞の意味、何を歌っているのかを知ってびっくりして、大好きになった。こんな歌詞を歌っていいのか!と。ヒップホップの世界のことはわからないけど、少なくとも私が知っているアイドルが歌っている歌と全然違う、これが歌えるだけの実績があってこれを歌っているのがめちゃくちゃ格好いいなと。(そしてFNS歌謡祭でも歌っていたことを知り、その時には録画を消してしまっていたのでめちゃくちゃ後悔するのである)

そうこうして秋頃から私はスコーンと沼に落ち、とにかく彼らに時間を吸い取られることになるのであった。

初心者にもわかりやすかったのは公式YouTubeチャンネルと、Weverse等で見られる「Run! BTS」というバラエティ番組だった。とにかくあるものは一通り全部把握してみたい私はざっと1300本以上あった動画をさわりだけだけど全部目を通し、全部のアルバムを聴いてみた。そして彼らのパフォーマンスのクオリティの高さ、面白さ、誠実さ、ファンへの愛情の示し方、などなどを知っていき、ずぶずぶとさらにハマっていくのである。

彼らを見ていて思うのは、とにかく良さしかないということである。細かくはまたちゃんと書きたいけれど、良さしかない。

彼らは常に過去の彼らを超えてくる。それを感じたのは2020年年末のMMAのパフォーマンスだ。

2019年のMMAのパフォーマンスを直前に見て、物凄いスケールだったので、まだ全然BTSの凄さがわかっていなかった私は、あんまり2020年のMMAに期待をしていなかった。無観客だし、あんなにすごい2019年以上のものが見られるのかな?と。ああその頃の私をぶん殴りたい。このDynamiteのダンスブレイク、特にJ-hopeのダンスの色気に私は完全にやられてしまった。何度繰り返し再生したか。

私はまだ全然歌詞の意味もわかっていないし韓国の歴史もわかっていないし勉強したいことが沢山ある。見ていない映像も沢山ある。それは沼がまだまだ深いんだろうなという怖さと喜びでもある。

'LOVE YOUR SELF' ツアーのNYのCity Field公演でのRMの挨拶は、色々なところで取り上げられているけれど本当にすごいと思う。
“Please use me, please use BTS, to love yourself." なんて言ってくれるアイドルを私は他に知らない。


でも'LOVE MYSELF' ツアー、見た中ではMIC Dropが私的に一番格好よかったのはソウル公演です。最後のSUGAのパフォーマンスよ!

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