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4/5〜19 清明のお菓子『花筏 -はないかだ-』

提供: 4/5〜19
菓銘: #花筏 -はないかだ-
薯蕷きんとん(山の芋使用) | 赤こし餡
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桜の盛りは一瞬。その去り際はうららかな水面を連なって流れゆく筏 いかだ のよう。薯蕷きんとんをおだまきで絞り出して春の川を映しています。中は小豆のこし餡です。
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今年は四月三日が旧暦三月三日、上巳の節句でしたが、古くはこの日に青青とした草を踏み、川で禊ぎをして穢れを祓っていました。月の暦に基づくため、この日は必ず大潮。この節句につきもののはまぐりも、禊ぎのひとつでもあった汐干狩りがあってこそ生まれたものでしょう。
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川へ、海へ、野山へ。穢れを祓うというと神妙な気持ちになりますが、春の息吹をいっぱい取り込んでリフレッシュするピクニックなんですよね。さあ今年はどちらへ出掛けましょうか。
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◎季節の一句
『麗らかや素足くすぐる波の音』
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ものみなすべて、春光を浴びて明るく気持ちよく見える様子を「麗らか」という。春の光を浴びた波が軽やかに素足を洗ってゆく。こころが晴れ晴れとする音が鳴り響く。
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作: 志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
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#二十四節気  #清明 #上巳の節句 #踏青
#俳句  #志田円 #自鳴鐘 #麗らか

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