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7才の小説、クリエイティブライティング。見た夢を書かせてみた。

7歳の子供が最近怖い夢を見たという。しゃべっているうちに内容が劇仕立てであることに気づいた私は「ものがたりにしたらどう?」と提案した。原稿用紙1枚を持って来させ、
「見た景色を、順番どおりに書いてごらん」
と言って書かせてみたら、おやまあ物語のテイをなしているではないか!日本語や漢字の拙さはさておき、母は一読してのけぞった。これは子供掌編とでも言うべきか、漢字も書けない幼い子供の小さな小説として成立しているではないか。

作文にありがちな結末に「これからは○○しようと思います。」といった道徳的反省文や私見解釈を入れないことも含めて母は感動した。最初からこの全文を掛けたわけではなく、最初娘は「さいしょにわたしは、」という作文にありがちな枕詞をつけていた。
「見たことを順番に書けばいいんだよ」と一行目だけ助言し、彼女は原稿用紙半分まで埋めた。「かいたよ」と半分まで書いたものを見せられたとき、単純に読者として続きが気になりはらはらした。「その次に何を見たの?」と促す形で一文ずつ増やしていき、一枚の最後まで辿りついた。
娘は母(私)から褒められたことにまんざらでもないようで、夫に見せびらかし、祖父母に見せたいと言っている。ちなみに子供は絵本や図鑑が好きで、まだ文章だった本は読んでいるところを見たことはない。

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