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墨田区の女

引越しました。

「墨田区の女になります」ってふざけてたら周りのみんなに割とウケたので、こんなタイトルです。

大学生になって上京してからというもの、ずっと東横線沿線で生きてきた私にとって、今回の引越しはかなりニュースなできごとでした。

だからちょっと記録用にと思ってしたためます。
よかったら聞いてくださいね。

キックオフとシュートのはなし

昔から「これがやりたい!」となったら勝手に動き出して周囲を戸惑わせてしまうことが多々ありました。

でも最近は、「やりたい」と発信しつつも、時期が来るのを待つ楽しさもあると思うようになりました。

サッカーのこと詳しくないから表現として正しいのか、不安ではあるけれど、
「キックオフとシュートだけは自分でやる、あとはおまかせ」
って感じのスタンスがしっくりくるというか。

今回の引越しに関しては、年始に「いつかこの辺に住みたいんだよね」と言いながら東東京をお散歩したのがキックオフだっんだと思います。

とはいえ、もともと住んでいたお家も最高で、目黒と学芸大学の間にあるのに縁側と庭付きの戸建て(1階部分だけ)だったので、これと似た住環境でないと移る気にはなれないだろうなぁとも感じていました。

そんな感じでボールはコロコロと勢いをなくしていたところ、蔵前で働く人生の先輩と飲みに行ったときに転機が訪れました。

その日は初夏を感じる爽やかな金曜日で、蔵前の夜に恋したような気分になっていました。

「この辺に引越してきたいんですけど、戸建てがよくて。あるかなぁそんなの」
「蔵前は高いけど、向島の方まで行けば、古い戸建てもいっぱいあるんじゃないの?」

結果的に、これがナイスパスだったみたいです。

加えて、自分の中で「3回ご縁を感じたら運命ってことにしてOK」というルールを設けているのですが、

・嘘みたいに好条件な物件が見つかってしまった
・信頼している友達にほぼ同じタイミングで「あっち側に引越そうよ」と言われた
・税金問題(笑)

などが重なり、なぜか7月1日には不動産屋さんで申込書に押印するというシュートを決めてしまったのでした。

周りにもびっくりされたけれど、私が一番びっくりしています。
たまにこんなことが起こるから、人生っておもしろいのかも。

だってそれこそ年始には、こんなこと書いていたのに。

このときは、スカイツリーの麓に引越すだなんて1ミリも考えてなかったもんなぁ。

ということでこの度、墨田区の女になりました。

もういいんじゃないかな

墨田区の女にまつわる話でいうと、「めっちゃ栞らしい」といろんな人に言われて、これもまた自分が一番びっくりしています。

日本文化愛?をあまり隠していないので、むしろなんで今までそっち側に住んでいなかったのか疑問を持たれたりもして。笑

語弊を恐れずにいうと、もともと私は超ミーハーなので、代官山や中目黒や表参道がけっこう好きなのです。

日本文化も好きだけど、シティ感あふれるイマドキスポットにこなれた感じで身を置ける人にも憧れがあったのです。

それに、東京のそういうイマドキを知らずに「日本文化っていいよね」と言ってる自分がダサいなとも思っていて。

イマドキのイケてる人たちに日本らしさの魅力を伝えられるライターになりたいから、「無理してでも、スカしてる感でちゃっても絶対に住むのは目黒区!」と決めたのが23歳のときでした。

それから5年が経って、正直「もういいんじゃないかな」って。
東東京に来るたびに、「あー、好き。」ってなっていたし、
しいたけ占いでも、「2019年下半期のしし座は趣味を愛せ」的なこと書いてあったし。

つまるところ

昨日、友だちに「いろいろ考えすぎだよ!」って言われてしまった。

気持ちはすっと決まっていることが多いのに、たしかに私はいつも物事に対する考察をしがちです。

職業的にはそれでいいのかもだけど、そんな自分のことがたまにちょっときらいになる。ただ引越しただけなのにこんなに長ったらしくnote書いてるしさ。

もっとこう竹を割ったような人になりたかったなぁと思いつつ、なれないものはしょうがないので、せめてちゃんと締めます。

つまるところ、東京のこっち側にある文化を、満を持して愛せる自分になったのです。うれしい。

老舗のお蕎麦屋さんでさくっと呑んでもビビらないようになった。うれしい!

こちら側の生活が始まってまだ3日目。

振り向けばそこにスカイツリーがあって、ご近所さんやコンビニの店員さんまでなんだか人情味があって、今このnoteを書いている喫茶店では、冗談みたいに絵になるおじさまがサンドイッチ食べてる。

同じ東京なのに、けっこうカルチャーショックです。

だんだんお家も片付いてきたので、そのうち友達を呼んで気ままな集まりでもしたいです。

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