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のりしお往復書簡8 鈴木誌織 to 新行内紀子

新年初の往復書簡です。きっと今年もあっという間の一年になるのだろうと思いながら、往復書簡も楽しんでいきたいと思っています。

さて、日仏翻訳家/ライターの新行内紀子さんはどんなお正月をむかえているのだろうか。

のりちゃんへ

明けましておめでとうございます。
今年も公私ともにどうぞよろしくお願いいたします。

私からの質問『子供の頃から継続していることってある?』に答えてくれてありがとう。
外国語の勉強』ってかっこいいなぁ。
前にのりちゃんとフランス人の方がやっているカヌレ屋さんに行ったときに、店主とフランス語で会話しているのを見たときになんだかいつもののりちゃんとは違うかっこよさにグッときたのを覚えているよ。
何を話しているのかは全く分からなかったけどあの心地いいサウンドはいつまでも聞いていられる。フランス語って耳に心地いいよね。
だからフレンチポップスも結構好きなんだ。
何を言っているのかは分からないけどね。
次の語学の興味は韓国語なのね。
のりちゃんも知っての通り、私もダンス始めてからK-POPをよく聞くのだけど、そうか…のりちゃんは意味が知りたいって思うんだね。
私はリズムやダンスの振り、衣装とかセットとかが気になってそこばっかり何度も見てしまうから意味は二の次だな。
何度か日本語訳読んでしまえばいいってくらいだった。
のりちゃんの話を聞いて、私ももうちょっと意味にも興味を持とうと思ったよ。

のりちゃんからの質問はまさにお正月ならではのものだね。

「おせち料理の中で何が一番好き?」

これはね、前に「最後の晩餐は何?」の時に話した『だし巻き卵』。
どんだけ好きなんだってくらいだし巻き卵が好きなんだ。
我が家のおせちはやはり出身が関西なので西の味付けで、伊達巻は入れないんだ。
かわりにお出汁たっぷりのだし巻き卵を入れるよ。

そろそろ私のだし巻き愛は聞き飽きたと思うので二番手をいうとすれば『黒豆』だよ。
これも、母が作った黒豆に限るんだ。
何が違うんだろう…売っているものと味が全然違うんだよなぁ。お豆を厳選してお取り寄せしているのもあるんだろうけど。
これも関西の味付けなのかもなぁ。
基本的に甘い味付けっていうのがどうも苦手。
買ったお弁当についてくる甘いお豆もできれば食べたくない。
江戸前寿司の甘い卵も好きではないし。
でもお雑煮は関西風お出汁のすまし汁なんだ。
神戸は本当は白味噌らしいよ。
母がすまし汁のお雑煮の方が好きだったから我が家では変更したらしいんだ。
今年は実家に帰れないから、母の作った黒豆を食べることができなくて残念だよ。。。寂しいな。
のりちゃんと忘年会できなかったのもとっても残念だよ。来年はできるといいなぁ。

そんなのりちゃんに2021年最初の質問だよ。

今年の目標は?

ベタだけどさ。やっぱり最初に聞いておかないとね。
私はアーティストとしてたくさん作品を発表していくこと、かな。
毎年言ってる気もするけどさ。
昨年は子供が小学生になったので、やっと自分の時間が前よりできてアーティストとしての活動を広げていけると思ったら、コロナで広げるどころか休止に近い状態だったからさ。今年こそっていう思いだよ。
4月の終わりには個展もあるし、まずはそこを目指して頑張るよ。
のりちゃんのお力をお借りすることもあるけれど、どうぞよろしくお願いいたします。

では、ぷりぷりの伊達巻を食べながら考えてみてね☆

今年もよろしくお願いいたします。

shiori

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