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砂時計 【俳句十句】

銀河より遠き仔牛の眠りかな

霜降や薄く笑えるマトリョーシカ

百万の書の暗がりに鳴く蚯蚓

冬隣伸び縮みする砂時計

十一月特徴のない顔ふたつ

筆箱に閉じ込めてある十二月

ハロウィンの魔法は解けて街白む

眼裏に積もる紅葉や果てもなく

露けしや朝まで羊数えおり

追憶は貨物列車の音がする

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