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しめ@ライター。 「人」「モノ」「コト」のストーリー、 体験した感動を伝える文章を心がけています。 「人」を描くメディア 『はまかぜポートレイト』 https://note.com/ship_articles/m/m1cfb49a87c9a 趣味は図書館めぐりと映画鑑賞。

マガジン

  • はまかぜポートレイト -浜松・静岡の「人」を描くメディア-

    浜松・静岡を中心に作家・クリエイター・ショップなどさまざまな活動をおこなう「人」を描くメディア。インタビューライター・しめが言葉で描く肖像画(ポートレイト)です。

  • しめじ観察日記

    日常生活、参加したイベント、行った展示、読んだ本、見た映画などから考えたことを書きます。

最近の記事

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地元・静岡で音楽を届けたい アコースティックユニットの再出発

静岡の豊かな自然と人の温かさにふれ、ひとつのアコースティックユニットが再始動する。その名もRimless note。訳すと、「フチのない音」となることから、「自由に何者にも囚われない音楽を」という意味が込められている。ボーカル・Mokoさん、ギター・クドウシュンスケさんからなる2人組のユニットだ。 2014年に東京で結成し、都内のライブハウス等で活動。バンド時代、3人体制時代を経て、現在の2人体制となった。休止期間を経て2023年9月より、浜松のライブカフェ「なんでモール」

    • 地域に愛される駅南新川へ みんなで一緒にカモ・カモン!

      浜松の街中。ひっそりと地下を流れる川がある。中央区住吉町一丁目から城北を起点とし、遠州鉄道の高架に沿い、新浜松駅、東海道線の高架をくぐり抜ける。八幡橋、元の市営駐車場を抜けると暗渠は解かれ、コンクリートで護岸された川が現れる。これが「新川」だ。この駅南新川をボランティアで清掃している人たちが、「カモ・カモンの会」のメンバー。地道な清掃活動の先には、壮大な夢があった。その活動とワークショップの様子をレポートする。 一人で始めた川掃除 地域に広がる輪 「護岸に描かれた絵は、当

      • 【感想メモ】高畑勲展 膨大な資料 全部繋がっていた

        先日、所用があり、静岡に行った。その際に、気になっていた展示へ。静岡市美術館で開催されている「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」だ。 スタジオジブリ作品の『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』などの監督として知られる高畑勲。今回の展示は、東映動画(現在の東映アニメーション)時代から遺作となった『かぐや姫の物語』までの軌跡を追ったものだ。 個人的な感想を書いてみたいと思う。(基本的に敬称略。主観が存分に入ったものです。展示内容のネタバレがあります

        • 一人で観る映画もいいけど…『麦秋』

          袋井にある東山ガレージのイベントへ。 パブリック・ドメイン(著作権切れ)になった映画の鑑賞会。 今回は小津安二郎監督の『麦秋』(1951年)を鑑賞。『晩春』『東京物語』と合わせ、「紀子(のりこ)三部作」と呼ばれている。前回は『晩春』を観て、今回は2作目だ。 個人的に昨年から小津安二郎監督作品をぽつぽつと見ている。絵画のように精密に計算された画面・カット・台詞の中に込められたメッセージを読み解くのが面白い。 *** いつもおいしいお菓子を用意してくださる「音の駅」さん

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          【撮影後記】ふとした瞬間の一枚に勝てない

          2024年、はじめての活動は浜松を中心に活動している音楽ユニット、Rimless noteの写真撮影。 前回、「はまかぜポートレイト」の記事を書いた際に、アーティスト写真も撮影。ありがたいことに、今回も依頼いただいた。 撮影場所は鴨江アートセンター。 白い壁の内装がシンプルな写真の撮影にぴったり。 「ナチュラルな雰囲気で」ということだけ決めておき、お二人とイメージをすり合わせながらの撮影。 そして今回の「奇跡の一枚」。 試し撮りで偶然撮れた写真。 室内のやわらかい光

          【撮影後記】ふとした瞬間の一枚に勝てない

          手作りの音楽の楽しさを求める「作り人、」新たなステージへ

          シンガーソングライターのハルノオトさん。自らの手で作る音楽の楽しさを求め、がむしゃらに突き進んできた。自らの原点とも言える場所で、新たな表現との出会いを求めて出発することとなった。袋井市に誕生した「東山ガレージ」に込められた思いを、これまでの活動を振り返りながら、話していただいた。 自然を感じながら演奏できるスペース 「東山ガレージ」が完成 広がる田園風景、草の匂い。袋井市友永の林の中にこぢんまりと佇むのが、演奏スペース「東山ガレージ」だ。シンガーソングライターのハルノオ

          手作りの音楽の楽しさを求める「作り人、」新たなステージへ

          インタビュー記事制作のながれ

          ※こちらの記事は主にインタビュー依頼をご検討いただいている皆さまに向けての記事となります。 インタビュー取材を依頼するにあたり、「どのように取材が進むのか?」「準備はどれくらい必要か?」等、ご不安な点があるかと思います。そこで、『はまかぜポートレイト』への掲載を想定し、基本的な流れをご紹介したいと思います。 (ご注意) 個人的な進め方になりますので、他のライターさんは全く違うすすめかたをされているかもしれません。あくまで参考として、ご覧ください。 基本的な流れ 【St

          インタビュー記事制作のながれ

          「そこにあるもの」を書く

          以前のnote記事で、 「そこにあるもの」を取材し、価値を見出して伝えることに意義かある と感じていると書きました。 そこに「ある」というのは、 そこに誰かの「愛」がある(あった)ということだと思います。 誰かが「いい」と感じて、意図的に、選んで、実現させた。 だから、「ある」。 どうせなら、その「愛」はもっと広く知られた方がいい。 「共感」してくれる人が回りに居なくて、自分1人だったとしても、もしかしたら、県内では100人共感してくれるかもしれないし、1000人か

          「そこにあるもの」を書く

          「書く」ことを通して「考える」人がライターをはじめる

          はじめまして。しめです。 私は、メーカーで7年ほど販売促進の仕事に従事してきました。それがなぜ、「ライター」を始めようと思ったのか?これまでの仕事と「ライター」を始めようと思った理由、大切にしていることを書きたいと思います。 ざっくりとした内容になるかと思います。細かいことや具体的なことは、今後のnoteで書いていければと思います。 どうぞ最後までお付き合いください。 「書く」ことを通して「考える」のが得意 私を一言で言い表すなら、「書く」ことを通して「考える」人で

          「書く」ことを通して「考える」人がライターをはじめる

          「推しトーーク!!!!」 好きは伝わる

          御殿場・みんなの一箱図書館さかいめさんで開催された「推しトーーク!!!!」に参加。 持ち時間6~8分で、映画でもミュージシャンでも本でもなんでも、好きなだけ「推し」のことを語っていいという贅沢なイベント。 「いいじゃん!」 絶賛ドハマり中の漫画『ゴールデンカムイ』を引っ提げて行ってまいりました。 参加者は10名ほど。高校生から大人まで幅広い年代。テーマも、映画の音声ガイド、サッカー選手、文房具、おもちゃなど、多彩で濃いテーマのものばかり… みなさんのアツい「推しトー

          「推しトーーク!!!!」 好きは伝わる

          ようこそカレー研究家の実験室へ 一皿に込める食材とスパイスのストーリー

          なんだこれは。一口食べるごとに新しい。味覚の冒険と言ってもいいかもしれない。浜松市・成子町のビルの1階に店を構える「Spice&Musica猫の手」。看板メニューのカレープレートには店主であり料理研究家のナカムラタツキさんの食材へのこだわりが詰め込まれている。カレー作りへの思いを伺った。 「頭を使って食べて欲しい」 スリランカスタイルのカレープレート 浜松駅から徒歩で約10分。成子町の交差点にそびえる鳩のマークのビル。入り口を入って右手にある一角でひっそりと営業しているの

          ようこそカレー研究家の実験室へ 一皿に込める食材とスパイスのストーリー

          うさぎ画家の展示へ

          先日、『はまかぜポートレイト』で記事を書かせていただいた日本画家・安松美由紀さんの展示に行ってきた。 全30点ほど。黒い壁に絵がかけられ、安松さんの醸す世界感の中にするりと引きこまれる。 安松さんが在廊しており、作品や展示の裏話など、お話をきくことができた。 展示の仕方も、画題に合わせて工夫してある。 ちなみに私は「みつけ」ました。 これから行かれる方、ぜひ「みつけて」ください。 記事はこちら。 https://note.com/ship_articles/n/

          うさぎ画家の展示へ

          伝統に「遊び心」をプラスして 地域に寄り添う宮彫り師

          花を持つ力神、笛を吹く風神、三味線を弾く猫又…その表情やしぐさはとても生き生きとして、今にも動き出しそうだ。制作したのは、宮彫り師の小山広樹さん(小山彫刻)。広樹さんが制作する屋台や寺社の彫刻には、象徴性や装飾性、時代の壁を超え、見る人の感覚に寄り添った「ひと工夫」が込められている。浜松市・東区大蒲町にある工房で、制作へのこだわりについて伺った。 要望に応えつつ、時代や見る人に寄り添う屋台彫刻 「ここ一年半ほどかけて制作しました」 写真で見せてくださったのは、地元の一大イ

          伝統に「遊び心」をプラスして 地域に寄り添う宮彫り師

          「毎日向き合っていたい」うさぎ描き続ける日本画家

          ブルーベリー、スノードロップ、ノウゼンカズラ…身の回りに咲く花々と描かれるのは、かわいらしいうさぎたち。その繊細な色合いやタッチから見る人を独特の世界へと誘う安松美由紀さんの絵画作品。作品の魅力の秘密に迫る。 「うさぎが大好き」? 絵に込められた想い 「オルラヤという植物を知っていますか? まるでうさぎが餌を囲んで集まっているような花なんです。かわいいでしょう?」 そう熱っぽく語る浜松在住の日本画家・安松さんの作品には、かわいらしいうさぎと植物が一緒に描かれている。 「

          「毎日向き合っていたい」うさぎ描き続ける日本画家