レッテルを張ることとタグ付けすること
僕ら医療者はいつも患者にタグ付けをしてしまう。
「喫煙歴のある60代男性の呼吸困難」、「独居の80代男性の認知症患者」といった具合である。前者が救急外来に来た場合は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)かな?心不全や肺炎も考えないといけないななどと考える。後者の患者が外来に通院している場合は、生活が一人でうまくいけるのか、連絡が取れる親族はいるのか、そろそろグループホームの入所時期だろうかとゆくゆくのことを心配する。多くの場合はそのタグ付け通りに、COPDの急性憎悪と診断し、入院治