守本 陽一

医師。暮らしの動線上にケアを置くことをテーマに仕事してます。一般社団法人ケアと暮らしの…

守本 陽一

医師。暮らしの動線上にケアを置くことをテーマに仕事してます。一般社団法人ケアと暮らしの編集社代表理事。兵庫県豊岡市で移動式屋台カフェやシェア型図書館を運営している。共著にケアとまちづくり、ときどきアート(中外医学社)、社会的処方(学芸出版社)など。ご連絡は各種SNSのDMへ。

マガジン

  • SHIPマガジン〜旗を立てよう。〜

    • 150本

    SHIPは、医療・介護・福祉領域を軸に、「これまで」を変えたい人、「これから」を作り出したい人、応援したい人が集まり、対話や行動をともにすることで自らの強みを見いだし、やがて世界を前に進めるコミュニティです。 応援してくれる人が見えるとやる気になります!

  • 医療人たちはどう生きるか

    医療・保健・福祉、そして介護のこれからを考える。2025年を超えたその先は、よりよい質の勝負になる。納得する医療とはなにかを考えながら、書いていくシリーズです。(photo by hiroki yoshitomi)

  • ローカルプレーヤーの頭の中

    • 34本

    兵庫県北部、但馬地方。どこにあるかもわからない但馬に住むちょっと〇〇な若者たちのマガジン。医者、ゲストハウスオーナー、塾経営者、映画館スタッフ。僕らのnoteとヒトトナリから、こんなおもしろいやつが兵庫県の北側に住んでるのか。そんな風に思っていただければ幸いです。

  • 徒然なるままに

    学生生活、本、人との出会いなど、日常生活で感じたことを書くシリーズです。(photo by hiroki yoshitomi)

  • 自己紹介的note...

    僕の書いたnoteのうち、自己紹介の代わりになるようなnoteをまとめました。

最近の記事

  • 固定された記事

noteマガジン「ケアとまちづくり、ときどきアート」が書籍化されました。

noteで連載していた「ケアとまちづくり、ときどきアート」が書籍化され、2020年6月18日に中外医学社から発売されました。 このマガジンは、総合診療医の私、守本陽一と福祉環境設計士の藤岡聡子さんとで、2019年1月から9月まで連載していた月額noteマガジンです。街に出ていく医療者とその周りのまちづくりをする人たちに向けて、先進事例の紹介やそこから学べることを書いていこうと、僕が聡子さんを誘ってはじめたものです。連載をはじめた当初のマガジンにもはこんなことが書かれていまし

    • だいかい文庫で人とコミュニティをつなぐ、社会的処方を行うリンクワーカーになりませんか?

      兵庫県豊岡市の地域おこし協力隊として、「人」と「コミュニティ」をつなぐ、社会的処方を行うコミュニティナース/リンクワーカーを募集します。 ▽詳細、条件等はこちらから ▽応募はこちら 健康の社会的決定要因と孤独について  タバコや食生活など、病気になるのは自己責任だと叫ばれます。ただ、近年のその背景に、貧困や所得格差、教育環境など、多様な環境要因が、寿命に影響していることがわかってきています。健康の社会的決定要因といわれています。特に「孤独」はタバコ15本分に相当する死

      • 守本陽一について(2022/6/24)

        学歴主な職歴/公職現在のお仕事受賞歴出版メディア出演/掲載(主なもの)日テレNews24「theSOCIAL」、NHK総合「シブ5時」、TOKYOMX「堀潤モーニングFLAG」、関西テレビ、神戸新聞、朝日新聞、読売新聞、ソトコト、Medical Communication Online、Newspicks、リクナビNEXT、コトノネ、Hanako、豊岡市社会福祉協議会誌NICO 活動紹介(主なもの)子供から大人、障害を持つ人持たない人、ちょっと生きづらい人も来れる小さな図書

        • 小さな図書館で働く居場所の相談員、募集します

          (2022年4月14日 一部追記)(2023年6月29日 一部改訂)  私が代表理事をしている一般社団法人ケアと暮らしの編集社が営むシェア型図書館「本と暮らしのあるところ だいかい文庫」に勤めるソーシャルワーカー兼事務スタッフを募集します。だいかい文庫は、まちに暮らす人たちが少しずつ本とお金を出し合って作っている小さな図書館です。一箱本棚オーナーさんと呼ばれるお金を出して本を置いている方々は、自分自身の表現の場として、また本や人と出会う場として活用されています。本が好きな多

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        noteマガジン「ケアとまちづくり、ときどきアート」が書籍化されました。

        マガジン

        • SHIPマガジン〜旗を立てよう。〜
          150本
        • ローカルプレーヤーの頭の中
          34本
        • 医療人たちはどう生きるか
          21本
        • 徒然なるままに
          18本
        • 自己紹介的note...
          5本
        • ケアとまちづくり、ときどきアート。全35記事セット
          35本
          ¥1,800

        記事

          コロナワクチンについて考える会をします。

          9月16日更新 日程追加しました。9/18(土)10-12時 9/21(火)18-19時 新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいます。 高齢者のワクチン接種がひと段落つき、10代~50代の若い方への本格的な接種が進みつつあります。医療関係者や行政職員はもちろん、多くの方がワクチン接種に関して尽力していただいています。本当にありがとうございます。 近頃、まちに住む方とだいかい文庫で話していると、若い自分が打つ理由がない、妊娠、出産を予定しているのに接種して大丈夫かとい

          コロナワクチンについて考える会をします。

          医師が商店街の空き店舗に小さな図書館を作った理由。ケアをまわすエコシステム「だいかい文庫」とはなにか。

          2020年12月、家庭医療専攻医である僕は、豊岡市の空き店舗に小さな図書館を作った。だいかい文庫と名付けた図書館は、おかげさまでオープン4ヶ月で400冊程度借りられている賑わう図書館となっている。 この図書館は、「シェア型図書館」である。市立や大学の図書館のような公立ではなく、民間のシェア型図書館だ。まちに暮らす人たちが一口2400円/月から共同出資し、一箱本棚オーナーとなり、自分のおすすめする本を図書館に置いて、交互にお店番をする仕組みである。現在、一箱本棚オーナーさんは

          医師が商店街の空き店舗に小さな図書館を作った理由。ケアをまわすエコシステム「だいかい文庫」とはなにか。

          レッテルを張ることとタグ付けすること

          僕ら医療者はいつも患者にタグ付けをしてしまう。 「喫煙歴のある60代男性の呼吸困難」、「独居の80代男性の認知症患者」といった具合である。前者が救急外来に来た場合は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)かな?心不全や肺炎も考えないといけないななどと考える。後者の患者が外来に通院している場合は、生活が一人でうまくいけるのか、連絡が取れる親族はいるのか、そろそろグループホームの入所時期だろうかとゆくゆくのことを心配する。多くの場合はそのタグ付け通りに、COPDの急性憎悪と診断し、入院治

          レッテルを張ることとタグ付けすること

          Withコロナ時代の「コミュニティ」,「社会的処方」を考える

           新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が蔓延している。4月18日現在で世界で15万人もの人がなくなり、日本でも感染者数が1万人を超えた。未曾有の感染症だ。COVID-19は死亡率が高く、集団免疫を獲得するまで観戦を続けると日本でも数十万人の死亡者が見込まれる。そのため、世界を始め日本でも、感染者数を爆発的に増やすことなく、医療崩壊を防ぎながら、ワクチンや治療法が確立するまでの間、耐え忍ぶ戦略が取られている。そのための三密であり、クラスター対策であり、外出を控える行動で

          Withコロナ時代の「コミュニティ」,「社会的処方」を考える

          ”市街地からちょっと出た豊岡市”おすすめ10の場所

          カバン生産量日本一で、コウノトリの野生復帰が行われて、平田オリザさんが移住する街。それが豊岡市です。僕が住んでいる街でもあります。様々な観光資源があるんですが、結構点在していて、車がないと少し巡りにくかったりします。一方で、豊岡市街地の歩ける範囲にも、バー付きの映画館があったり、スタンドバーがあったり、レトロな銭湯があったり、まち歩きが楽しい場所がいくつもあります。歩く範囲だからこそ発見できる面白さや人との出会いがあって。まちあるきが楽しい理由って、偶然の出会いだと思うのです

          ”市街地からちょっと出た豊岡市”おすすめ10の場所

          大切なお知らせ「ケアとまちづくり、ときどきアート」は今月末で終了します。

          2019年1月からスタートしたこのマガジン。「長崎二丁目家庭科室」「ほっちのロッヂ」を手がけたさとこさんこと藤岡聡子さんと「YATAI CAFE/モバイル屋台de健康カフェ」「ケアとまちづくり未来会議」の活動をするもりもんこと守本陽一の共同マガジン。 「ケアとまちづくり、ときどきアート」と題して、ケアとまちづくり、ケアとアートの好事例やノウハウなどを紹介してきました。病院や施設の中で従来のケアだけを行うのではなく、街に出て活動する医療者やそれを支えるアート、建築関係者の後押

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          大切なお知らせ「ケアとまちづくり、ときどきアート」は今…

          ケア・アート・建築が融合する「ケアとまちづくり未来会議」ー開催レポート

           東京から電車で5時間、大阪からも2時間半。最も近い都会は車で1時間半の鳥取という片田舎の地方都市「豊岡市」。僕が働いている街であり、僕が住んでいる街。この人口8万人の小さな街に、医療者・建築家・アート関係者が全国から100人も集まるイベントを先日、開催した。その名も「ケアとまちづくり未来会議」。この「ケアとまちづくり、ときどきアート」マガジンもこのイベントを目指して始めたものです。僕が実行委員長をしていたのですが、研修医しながらの準備はかなり死にそうでした笑 (ケアまち会

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          ケア・アート・建築が融合する「ケアとまちづくり未来会議…

          地域活動に参加しない人たちを巻き込む文化資本とは

          前回、「暮らしの中の文化にケアをのっける」で紹介した「銭湯ぐらし」。銭湯という暮らしの中に根付いた場所を文化的な拠点にすることで、ソーシャルキャピタルを醸成していく。そして、そこにケアの概念をのっける。地域にある資源をうまく活用しながら、社会関係資本にする。そんな素敵なプロジェクトを紹介した。 今回は「本」をテーマに考えてみる。 先日、東京に行った際に、とても気になっていた場所に行ってきた。その名も「ブックマンション」。本屋さんである。ただ本屋さんではない。いろんな要素を

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          マガジンライヴ、開催!(7/24(Wed)21:00-22:00@zoom)

          「もりもん」と「さとこ」がお送りしている月額制のマガジン「ケアとまちづくり、ときどきアート」。この記事は全て無料で読めます。 なぜケアとまちづくりが必要なのだろう?病院を地域に開いた方がいいのはなぜ?アートを介護に持ち込むと良さそうなのはなぜ?地域包括ケアシステムの中で一大ブームになっている「ケアとまちづくり」「ケアとアート」。多くの実践例に足を運び、自身も「モバイル屋台de健康カフェin豊岡」で実践する医師の守本陽一(もりもん)と、「長崎二丁目家庭科室」を運営した福祉環境

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          マガジンライヴ、開催!(7/24(Wed)21:00-22:00@zoom)

          暮らしの中の文化にケアをのっける

          今日は街中にある文化的な資源をどう活用するかという話。銭湯、映画館。どの街にも街の文化拠点はある。今回は、街の文化拠点とケアをつなげたおもしろい事例を紹介したい。

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          暮らしの保健室をアップデートする

          暮らしの保健室はやっぱりケアとまちづくりの先駆け的な存在である。2011年というまだ医療者が病院を出ること自体が懐疑的な時代に、病院を出て、団地の一階に誰でも、医療介護の対話が気軽できる場所を作った。それが本当に素晴らしいと思うし、これからも讃えられることだと思う。暮らしの保健室は全国各地に広がり、訪問看護ステーション、社協、行政などの手によって、それぞれの街で展開している。前回、暮らしの保健室を取り上げたときに、「暮らしの保健室の本質は商店街にあることではない」と言った。街

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          暮らしの保健室をアップデートする

          医療者が引く移動式屋台カフェの正体とは。YATAI CAFEが生み出す健康的な空間の理由。

          【2022年1月28日更新】 「屋台やってる先生ですよね?」と最近よく声をかけられる。医師である僕は、医療福祉関係者が街中で移動式屋台でコーヒーを提供するお店「YATAI CAFE(モバイル屋台de健康カフェin豊岡)」を行っている。月に1回ひっそりと移動式屋台を引いて、訪れる人にコーヒーを物々交換で提供する。 この一風変わった活動を、多くのメディアに取り上げていただいた。神戸新聞、朝日新聞、ソトコト、Newspicks、リクナビNEXTなど。屋外の公共空間の利活用に関す

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