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【解決】どうしてこんなにも大変なのかvol.5

 周りは自分よりもできるかなと謙遜する人がいます。自分よりも周りの方が優秀だと思い込むのです。謙虚な姿勢は時に向上心につながり能力を上げることに繋がりますが、このタイプの人は挑戦が苦手です。自分には今の環境が合っていると思い込みます。今以上の自分が満たされることはないと思います。

 謙遜するようになったのは、周りが「今の自分」を受け止めることをしなかったためです。たとえば風邪をひくと、あの人は今日も元気に試合をしていると言われます。風邪を引く時もあるよと言われません。風邪であったとしても周りからいつものことを要求されます。ご飯を作って、片付けを手伝って、勉強をして…今日は何もせずにゆっくり休んでいればいいよとなりません。仮に休んだとすれば後から見返りを求められます。「あの時看病したんだから、これやってよ」とやらない時よりも大変な状況になります。

 「今の自分」を周りからうけとめられなかったとしても、大丈夫です。それは避けることができませんでした。周りが他責思考で自分がそれを受け止めていたのです。周りを癒していたのです。自分が犠牲になることでバランスを取っていたのです。

 何だか大変だなと感じる場合は、挑戦してみることです。はじめのうちはその挑戦は自分の置かれた環境の条件を良くすることから始まるでしょう。たとえば風通しの良くない集団から風通しの良い集団に行くこと、自分のやってみたいと思ったことができる環境になること、持ち得る能力を発揮して生活していきたいと望むのです。そうして自己実現の欲求に従っているうちに、いつの日か謙虚だった自分の影は薄れていきます。人生は自分の力で開拓することができると悟るようになります。

 するとだんだんと自分の好きなことを取り組むようになります。興味があることを取り組むようになります。これまでは理想を掲げてはそれが打ち砕かれて無気力になっていました。挑戦した時は理想を掲げました。そうしているうちに理想を掲げなくてもいいやと思うように至るようになるのです。理想を追い求めるよりも過程を重視するようになります。気が赴くままに取り組んだ時のほうが上手くいくと気づくようになります。そうして安心している人になっています。より満たされるために今を生きる人になっています。

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