好きなことができるためには休んで理想のないことを試してみることです。すると下手でもいいからやってみようとする意欲が湧いてきます。しかし「避けがたい困難」を経験してきた人にとってはこの意欲を沸かせることが難しいです。

　怪我をして痛い時に、「〇〇なんだから我慢しなさい」と言われた人がいます。周りの大人の都合を押し付けられた人がいます。その時に自分は大丈夫と思いたかったのに、思えずキモチを未消化にした人がいます。
　
　大人になって好きなことがわからなくなるのは当然です。聞き分けをよくすることで生きてきました。周りに合わせられるようになることが大人になることと勘違いして育ちました。心に安心感を持てない環境に直面すること、これが「避けがたい困難」です。

　好きなことができるためには意欲がわくまで休むことです。これまでは自分の気持ちに蓋をして生きてきました。その蓋をあけるためには休むことです。休むとこれまでの経験とは関係なく、何かやってみたいなと思うことが出てきます。それを気が向くままに取り組むことで自分は今のままで大丈夫なんだという感覚が養われます。うまくできなくとも、世の中にある何かのやり方に基づかなくとも自分なりの方法で表現することができるようになります。

　　「避けがたい困難」は誰しもが経験するものです。周りとのやりとりの中で理想通りにいかないことが生まれます。自分なりにやってみたものの、うまくいかないことは出てきます。その時にエゴをなくすことです。エゴをなくすには休むことです。エゴをなくすことで好きなことができます。初めのうちは好きとも自覚せず自然にやっていたものが、自分の好きなこととなっています。好きなことができています。