見出し画像

年齢とファッションについて思っていたこと

今朝タイムラインを眺めていたら、この記事が炎上していた。

上品さや清潔感とは対極の位置にあるロックTシャツは、10代〜せいぜい20代前半までしか許されないアイテムです。精神的に大人になり切れていないのかな、常識がなくて変わった人なのかな、と思われたくなければ、部屋着やパジャマにするのもやめて、こっそり思い出とともにしまうか、断捨離リストへ入れてください。

 「許されないアイテム」「大人になり切れていない」「常識がなくて変わった人」。

強い言葉が並んでいて、読む人が不愉快になるのも無理はない。けれど、わたしはこういう記事を書く人と、こういった記事を求める人の気持ちが少しわかる。まとまらないかもしれないが、そのことについて文章にしてみたいと思う。

 

「若いうちしか着れないよ」
 子供の頃、わたしはピンクやひらひらのついた洋服が着られない子供だった。親が買ってくれなかったのではなく、わたし自身がそれを拒否した。特に無理強いはされなかったが、「せっかく女の子を産んだのに」と母親は残念そうだった。

 

 当時、地元でロリータ風の女性を見かけることがあった。フリルのついたスカートのふんわりとしたシルエットや、頭にのせた大きなリボンを今でもはっきり覚えている。年齢は30代後半か、40代くらいだったと思う。近所ではちょっとした有名人だった。

 

「若い頃に可愛い格好しておかないと、年をとってからああなっちゃうかもよ」

その人とすれ違ったあと、わたしにだけ聞こえる声で母が言った。たぶん冗談だったんだと思う。でも、「ああなっちゃう」ことーー年齢にそぐわない装いをすることは、とても恥ずかしいことなのだという考えの種は、頭に植え付けられた。

有料記事ですが、この先はブログにて無料公開しています。よければそちらから。

ここから先は

1,388字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?