一生懸命

 「一生懸命頑張る」それは尊く美しく、何においても大事な事だ。そして、誰にもできることの一つである。
  しかし、いつからだろうか、「一生懸命」がバカバカしいと思えてしまう時が訪れるようになったのは。別に他人の「一生懸命」をバカバカしいと感じている訳では無い。私自身が「一生懸命」になるのがバカバカしい訳である。
「一生懸命」の結果、上手くいったことが全くない訳では無い。むしろ「一生懸命」の大事さを人並み以上には理解してるつもりである。
  では、何故なのか。過去のトラウマか、失敗の連鎖か、やる気の喪失か。このどれもにも当てはまる部分はあるだろう。しかし、その本質はまだ分からない。
 若干21歳。まだ「一生懸命」働き、挑戦すべき、と大人は言うだろう。私もそうであり続けたいとは考えている。
 しかし、一度失ってしまった「一生懸命」という感覚。これを取り戻せる時はいつになるのだろうか。仕事への情熱を見つけた時か、熱中できる何かを見つけた時か、大切にしたい何かを見つけた時か。まだ分からない。
  私は多分、「一生懸命」を難しく捉え過ぎているのかもしれない。この難題の解答は、もしかしたら見つからないのかもしれない。けど、きっと、私の信じる「一生懸命」が、私がそうでありたい「一生懸命」が取り戻せると信じている。だから、今は覆いかぶさってくる「バカバカしい」に少し耐えてみたいと思う。

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