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偽病六尺 #1 「そろそろ名前を変えないと」

この日記とは名ばかりの月報と呼ぶにもサボってしまいがちなこれを始めた頃は今ほど「Z世代」ってものの知名度が高くなかったからこいつはいいやとタイトルに使ったんだけど最近巷でよくこの言葉を耳にするようになってしかも大抵良くない文脈の中に入れ込まれているし一応生まれ年的にちゃんとその世代に自分は該当するんだけど今や世間一般のイメージは「今の十代の子達」みたいになっているのでアラサーのこんな私が自らをそう呼ぶのは恥ずかしい気がしてきたからタイトルを変えたいと思う日々です。オタク早口。

そうは言っても今更他に良いタイトルなどなかなか浮かばない、こともない。暗黒日記をベースにして考えていくと割といくらでも改良案は浮かんで来るような気がする。

「暗黒日記 改」

妥当中の妥当。でも見た目があまり美しくないしなんか必殺技感が出るのはいただけない。せめてもの工夫として「改」の前に半角スペースを空けてみたけど悪あがきでしかない。却下。

「シン・暗黒日記」

ありがち中のありがち。でもパッと見た時何となく華やかだからこのフォーマットを生み出した庵野秀明ってやっぱり頭おかしい。新で真でsinだとか何ならもっと色んな意味あるとかないとかよく分かんないことになってるけど、何にしたってたった二文字で無限に考察させるの本当に考察必至な作風の頂点にいる人間だなあと思わされる。何なんだよあの人マジで。焔モユル君になっちまいそうだ。才能というものの恐ろしさに絶望しつつ却下。

「贋作・暗黒日記」

野田秀樹のパクリやめてください。そもそもが清沢洌の名を汚す卑劣な拝借なのにその上野田秀樹まで毒牙にかけようというのかね。やめたまえよ。やるならせめてもうちょっと本家に似せたスタイルで書きなさいよ……というのは開始時からずっと思ってはいるんだけどそんなことを出来るほどの器用さも忍耐力もないので変わらずそこには見ないふりをしていきたい所存。それはそうと却下。

「あんこく日記」

あーね。殺伐とした漫画のコミカルなスピンオフみたいなね。ひらがなのやわらかさを活かしてね。等身もなんかねんどろいどみたいな感じになってるのかな。そっちのほうも人気になってくると五分くらいのアニメにもなっちゃったりなんかしてね。いいよね。でも却下。

「偽病六尺」

急に何かレギュレーション違う。元々この月報的なのとは別の、不定期に突然何かまとまった文章書きたくなったときのためのマガジンのタイトルにしてたやつなんだけど、この際だからそのまま流用することにした。ということでこれからはこの名前でやっていく。元ネタは正岡子規の『病牀六尺』ですね。もう近頃は近代文学なんて全然読んでないっていうのにやっぱりいつまでも文学少年を気取っていたい。少年ではないのはもちろんのこと、青年ですらなくなっているけれど。しかし精神は正直十四歳から大して成長していないので考え方によっては永遠に文学少年でいられる素質を持った人間なのだと自分を捉えることもできる。白木軽骨じゅうよんさいです、おいおい。っていうこのネタもそれこそZ世代の声優好きには伝わらないのかしら。

結構な頻度で年齢の話ばっかりしているような気がする。よくない。でもおかげで子供の頃はよく分からなかった、やたら年齢について大人達が話していた理由がようやく分かったかもしれない。要は自虐しつつ自己満足に浸ってもいるのである。もう若くない、と自己を卑下しつつ、これだけの年月を生きてきたんだぞ、という自慢をしたいのだ。最初に自分を下げておくことで予防線を張り、その上で年齢という決して上下が入れ替わることのない物を示して悦に入りたいというのが年齢の話をやけにしたがる人の心情なのだろう。というより私がアラサーアラサー言ってしまいたくなる理由を自分なりに掘り下げてみたらそういう感心しない気持ちが見つかった。なのでなるべく控えていきたい。最近よくYouTubeで見ているROLANDも「年齢なんて記号でしかない」って言ってたし。そういう精神でありたいものです。

ところで、年齢の話はなるべく控えていきたいと言った矢先に何なのだけど、明日は私の誕生日だったりもする。そしてPLASTICZOOMSのSho Asakawa氏の誕生日でもあり、タワシの日であり、ヘルマン・ヘッセの誕生日であり……えっ!? 待って今なんとなく他に誰か7月2日生まれの人いないか探してみてたら琴吹紬って出てきたんだけど!? ムギちゃんってそうなの!? うわーおめでとう! 私何かより百倍祝われるべきだ! めでてえ! 琴吹紬誕生祭を盛大に者共よ祝え! えらいこっちゃえらいこっちゃ。いやー嬉しいなそうだったのか。あ、しかも『となりの怪物くん』のゴルベーザあさ子さんも一緒なんだ。へー……って、ええ!? おいおいおい鎧塚みぞれパイセンも同じなのかよ! すげー! 全然知らなかったー!

オタク喜びを一頻りしたところで今回は終わりとなります。リニューアル第一回目からまた何とも無益な記事になってしまった。本当に、面白いエッセイが書ける人って毎日何を食っていやがるのでしょうか。甚だ不可解でございます。

第何次かわかんねえMiliブームが自分に到来しています。

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