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ホテル絵日記/Mai House Saigon Hotel

ホーチミンの2軒目はベトナムで数少ない独立系5スターのここです。
独立系とは所謂インターナショナルなホテルチェーンに属していないという意味で、欧米ブランド好きのベトナムでは自称5スターではない5スターとしては絶滅危惧種です。予約サイトの星は概ね自称です。
 
インターナショナル系と言っても運営会社側の人は支配人とコック長だけで、あとは全員 ホテルを所有する現地企業が給料を払う現地人というのが通常の体制です。
それで有名ブランドの名前を付けさせてもらう代わりに莫大なカネを払う仕組み。うはうは。
運営会社はデザインマニュアルを持っていて、カネは出さずに口を出すというやり方で設計にも介入します。好き勝手なことを言ってカネ払えってところまである。
 
それなのにオープンしてお客が入らないと見るやサっと運営権を売って逃げ出すのは日常チャ飯事。ある日突然ホテルの名前が変わるのはそういうことです。
なのでワタシは独立系支持派です。独立系ならではの不思議な対応というのもありますが、だいたい我慢できるようになりました。
 

この部屋は間口が4m以上。十分な広さです。バスルームにはシャワーのほかに浴槽まである豪華4点セットで、その浴槽が曲面ガラス壁で仕切られているという頑張ったデザイン。ガンバッタで賞。
これだけ広いのにソファがないのは?でした。座れるのは机の椅子とベッドだけ。床がカーペットなので床に座れるっちゃあ座れるけど。おカネのバランスで家具を節約したんでしょう。
 
頑張ってるのにアレだけど曲面ガラス壁はワタシ的にはなくてもいいんじゃね、というところ。湿気を気にしてのことでしょうがエアコンがあれば問題ありません。シブキは飛ぶだろうけど。
むしろこのガラス壁を作ったがためにバスルーム内が破綻しています。
まずは洗面、シャワー、トイレのせめぎあいでトイレにドアを付けられなかった。
カーテンをしても夜中なんかベッド側は真っ暗でトイレで照明付けると中は丸見えです。若いカップルの場合文字通り夢から醒める。
 
あと天井の間接照明、洗面、床タイルの模様、ドアの位置関係がバーラバラ。どうにでもなれって気で作ったとしか思えないシロモノでした。ガラス壁の内側の掃除も大変でしょう。狭くて。
 
ここまでしつこく書くのは実はワタシ 最近あるホテルでバスタブ壁なしカーテンだけ、っていうのを作ったからです。まだ営業してないのでうまくいってるかどうかはわかりません。
特段目新しいモノではありません。壁の代わりに折れ戸で全開というのもよくあります。
東南アジアでは閉鎖的なバスルームは嫌われるのでベッド側に窓を付けるのが一般的です。一番簡単なのはガラスのFix窓+ブラインド。マジックミラーじゃなくて。それが段々エスカレートして
 
リゾートだと部屋のど真ん中に何の仕切りもなくバスタブを置くことさえあります。ここでも書いたホイアンNam Haiとか。
水着で入ります  んなワケないだろって

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