女社会で生き抜くには、良くも悪しくも、以下のような対処をすることが必要になる。これは公言してはいけない裏の掟である。人権上問題のある掟も多々含まれているので注意が必要である。

（１）「所属集団の選択」初めて入った所属集団、生まれた所属集団がずっと過ごす所属集団になる。後からはやり直しできないので、入る所属集団の選択をくれぐれも誤らないようにしなさい（入学時、クラス替え時、新卒時、就活時、結婚時）。入ろうとする所属集団のこと（校風とか社風とか家風とか）を事前に徹底チェックしなさい。寄らば大樹の陰。大きく安定していて安全で将来性のある福利厚生の良い所属集団に入れてもらいなさい。

（２）「コミュニケーション力の重視」コミュニケーション、協調性を重視しなさい。周囲に積極的に声掛けをしなさい。コミュ障の人はハブりなさい。

（３）「食事会の重視」食事会を重視しなさい。同じご飯を食べることで仲間、身内に入れてもらえやすくなる。

（４）「身内に尽くす」自分の所属集団、身内の利益をひたすら考えなさい。身内と一体化しなさい。身内のためにひたすら尽くしなさい、汗を流しなさい。長時間働きなさい、苦労しなさい。身内の他の人とは持ちつ持たれつで、相互に助け合いながら付き合いなさい。お世話になった人、恩のある人にはお返しをしなさい。余所者（所属集団外の人）はどうなっても良い、無視して構わない。

（５）「個人行動、抜け駆けの禁止」所属集団から離れた個人行動はしては駄目です。所属集団に相談無く抜け駆けすることは禁止です。必ず所属集団の身内の人に前もってお伺いを立てなさい。

（６）「強い人への対応」強い人、偉い人（先輩、恩師、上司、姑）を立てなさい、媚を売りなさい。気配りしなさい。積極的に懐きなさい、甘えなさい、頼りなさい。反論するな、理屈をこねるな、言うことを聞きなさい。良く話をして、そうした普段の話の中からふと漏れ出る彼女らの弱みを握るのです。握った弱みを盾に相手を思い通りに動かしなさい。長いものには巻かれなさい。力ある者に逆らうな。御用聞きをして取り入りなさい。ペコペコして溜まったストレスは自分より弱い者をいじめてうっぷんを晴らしなさい。

（７）「コネの重視」有力な人とのコネ作り、コネ維持を重んじなさい。いざという時に助けてもらえるよう、常日頃から恩を売っておきなさい。

（８）「権威主義」権威あるもの（欧米の文物とか）にはとりあえず従っておきなさい。自分もその権威に積極的にあやかり、権威と一体化して箔を付けて、周囲より上に立てるようにしなさい。

（９）「先輩後輩制の重視」年功序列、先輩後輩制を重んじなさい。年功の上の人ほど、有益な前例、しきたりを良く知っているものです。

（９－１）「先輩の処遇」姑やお局様のような古参、古株が偉いことを肝に銘じなさい。先輩を立てなさい、敬いなさい、とにかく言うことを聞きなさい。先輩の言う通りに動きなさい。

（９－２）「同期の処遇」同期はなるべく同等に処遇しなさい。やむを得ず処遇に差が出る場合は、互いに顔を合わせずに済むように周囲が配慮しなさい。

（９－３）「後輩の処遇」後輩に懐かれる、尊敬されるだけの器量（技とか人間性）を持てるよう頑張りなさい。後輩にバカにされるようでは終わりです。後輩は部下としてこき使って構わない。

（１０）「委員長の選出」所属集団のまとめ役、委員長とかは、長年所属集団のことを第一に考えてリードしてきた、所属集団の生え抜きの年功の上の人の中から優秀な人を選びなさい。

（１１）「空気を読むことの重視」自分を周囲に素早く合わせなさい。周囲の動きに敏感になりなさい。周囲の空気を読みなさい。自分の考え、独自の意見に固執しないようにしなさい。自分の考えを持たないようにしなさい。周囲と一体になりなさい。とにかく周囲に合わせて動きなさい。自分を無にしなさい。異を唱えないようにしなさい。その時々のお上や所属集団の有力者、所属集団の仲間、周囲、世間の中で大勢となっている意見に、時々刻々意見を合わせて、カメレオンのように迎合、変身して付いて行きなさい。

（１２）「人気者になるには」ライバルや世間の一歩先を行くような気の利いた意見を流布させ、人気者になって力を得なさい。先に進み過ぎないようにしなさい。先進国、首都圏とかで人気が出たもの、出そうなものを、周囲に先んじていち早く取り入れてさりげなく見せびらかしなさい。所属集団の人気者になれます。

（１３）「和合、事なかれの重視」所属集団内部の和を第一に考えなさい。波を立てることをしないようにしなさい。揉め事を起こさないようにしなさい。事なかれ主義に徹しなさい。空気を読みなさい。

（１４）「出る杭は打たれる」出る杭は打ちなさい。内輪の和を乱す目障りな異質な者、異分子は寄ってたかって徹底的に叩きなさい、いじめなさい、無視しなさい、同化させるか外に追い出しなさい、排除しなさい。皆が一つの色に仲良く染まることを理想としなさい。自分は余り目立たないようにしなさい、浮かないようにしなさい。個人行動をしないようにしなさい。皆と一緒に地道に努力して、認められる時を待ちなさい。

（１５）「失敗の回避」起こした失敗はそのままでは連帯責任になってしまい、偉い人まで対象になり迷惑がかかる。とにかく失敗しないようにしなさい。石橋は叩いても渡らないようにしなさい。慎重に動きなさい。偉い人を巻き込みたくなければ自分が犠牲になりなさい（自己責任を取りなさい、自殺しなさい）。

（１６）「遅刻、休みの禁止」始業時刻に遅刻しないようにしなさい。休まないようにしなさい。這ってでも出席、出社しなさい。周囲に合わせて遅くまで残って頑張りなさい。自分だけ早く帰らないようにしなさい。すると周囲の受けが良くなる。

（１７）「集団から出されないことの重視」所属集団（身内の集団）から決して外に追い出されないようにしなさい。無視されないように、常日頃から周囲に対する気配りを怠らないようにしなさい。所属集団に何が何でもしがみつきなさい。一度外に出されたら次は無いと思いなさい（余所者扱い、集団不適合者扱いされ、どこにも入れてもらえなくなる）。所属集団から追い出されないよう、周囲に媚を売りなさい。

（１８）「連続所属の重視」所属集団（身内の集団）の存続、永続のために我が身を削って尽くしなさい。（あるいは、周囲の受けを良くするために尽くしている振りをしなさい。）所属集団にずっと所属し続けなさい。所属集団の用意した人生のレール、エスカレーターから決して外れない、降りないようにしなさい。外れない、降りない限り、生活は所属集団が保証する。いったん、所属集団のレール、エスカレーターを自分から降りた場合はその後の生活は自己責任で、所属集団は一切関与しない、助けないので注意しなさい。

（１９）「仲間はずれ」所属集団の掟を破った者（内部告発等）、迷惑、負担をかける者はみんなで懲戒処分にしなさい。仲間はずれにしなさい。困っていても無視しなさい。自分が懲戒処分されないように所属集団の掟には絶対服従しなさい。

（２０）「運命共同体としての所属集団」所属集団と運命を共にしなさい。集団自決、心中しなさい。一人だけ逃げ出すなんてもってのほかである。

（２１）「裏切り者の条件」所属集団を自分で勝手に出て行った者（原発事故避難者等）は裏切り者扱いされるので、その覚悟をしなさい。所属集団から出ないようにしなさい。一生を今いる所属集団で過ごす覚悟をしなさい。

（２２）「気に入らない人への対処」気に入らない人は陰口、悪口、噂話を流して潰しなさい。

（２３）「所属集団の名誉の重視」見栄を張りなさい。同じ女性として恥ずかしくないようにしなさい。所属集団の名誉のために頑張りなさい。不祥事を起こして身内に恥をかかせないようにしなさい。身内に迷惑や負担をかけないようにしなさい。

（２４）「内部告発の禁止」所属集団の内輪のことを外部に漏らしてはならない。内部告発してはいけない。漏らした者は裏切り者です。関わらないようにしなさい。

（２５）「余所者の不信用」余所者を信用しないようにしなさい。余所者を内輪に入れないようにしなさい。身内だけで固まるようにしなさい。

（２６）「お上の神格化」最高支配者を、お上として神扱いしなさい。お上にはいかなる時も絶対服従しなさい。お上の家臣にも絶対服従しなさい。自分が出世するには、厳しい競争を打ち勝って、お上の身内に高級役人として新卒の白紙採用で入れてもらうことを子息の教育の究極目標としなさい。

（２７）「お上への従順」お上にはペコペコ頭を下げて従いなさい。媚を売りなさい。お上を批判する、お上に反抗すると命は無いと思いなさい。お上の言うことは絶対です。強い者が誰かは時々刻々変化するので、遅れ無いよう、その時々の強者に付いて行きなさい。

（２８）「弱い者いじめ」お上にペコペコするとストレスが貯まるので、捌け口として弱い者いじめを積極的にしなさい。多数で一人をいじめるのは全然構わない。数こそ力です。集団こそ力です。浮いた弱い者をいじって叩いて無視して、日頃の憂さ晴らしをしなさい。

（２９）「ピンはねの容認」自分より強いお上や元請けには、頭を下げて仕事を貰いなさい。ピンはねされても生きていくためには止むを得ないから黙って従いなさい。自分より弱い下請けには、利益をピンはねして構わない。下請けは徹底的に搾取しなさい。生きていく上で必要です。

（３０）「スーパーお上の活用」国内のお上や元請けを動かすには、外国、外資（西欧、北米）とか国連とかの、より強い「スーパーお上」の出羽守になって、スーパーお上の権威ある説の中から自分たちに都合の良い説をピックアップして主張しなさい。スーパーお上の身内になって、国内のお上や元請けよりも上の立場に立ちなさい。スーパーお上に取り入って、自分の都合の良い情報を吹き込んで操り、その力で、国内のお上を支配しなさい。

（３１）「お上への反抗」止むを得ずお上に反抗する時は首謀者が誰か分からないように、全ての情報を処分しなさい。

（３２）「新入生の採用」学校の部活とかの所属集団に入ろうとする新参者の採用に当たっては、自分に反抗しない子飼いにするため、出来るだけ若い新入生の白紙状態の人を採用しなさい。色の付いた古い人は避けなさい。

（３３）「派閥抗争の容認」所属集団の派閥に積極的に入りなさい。派閥こそが身内の中の身内です。自分の身内にとってライバルとなる他の所属集団や派閥に気を許さないようにしなさい。ライバルの派閥は身内一丸となって攻撃し、せん滅しなさい。やられたらやり返しなさい。身内の中で力を発揮して実力者の証を見せることを生きがいとしなさい。派閥に入ろうとしない八方美人とは付き合わないようにしなさい。

（３４）「情報統制の徹底」自分たちが負けているとか、自分の所属集団、身内の恥になる都合の悪い情報が流れることが無いよう、徹底的に情報統制しなさい。都合の良い情報だけが流れるように、情報を流す立場の人を会食とかで懐柔し締め上げなさい。都合の良い情報だけを広報しなさい。都合の悪い情報を流した者、知っている者は、何としても探し出し処分しなさい。身内の都合の悪い、恥ずかしい内情は最後の最後まで外部には隠し通しなさい。焼却処分して消しなさい。

（３５）「根性論、精神論」やる気、根性、精神力があれば、努力すれば、何事もなしうる。科学的指導など意味がありません。根性の無い者、耐える力の無い者は、しごいて焼きを入れる必要がある。とにかくやる気を見せないと身内には入れてもらえないし、身内から放り出されてしまいます。

（３６）「嫉妬の回避」周囲の女性に嫉妬されないように行動しなさい。あまり良い格好をしないよう、あまり目立たないよう、控えめにさりげなく自慢しなさい。人気がある異性にもてていることとか言わないようにしなさい。さもないと、周囲の女性から嫉妬されて、全力でいじめられたり足を引っ張られてしまいます。

（３７）「被害者、弱者意識の重視」自分をなるべく被害者、弱者の立場に置きなさい。自分が被害者、弱者だとして涙ながらに訴えれば、周囲や社会を容易に動かし、支配することが出来ます。

（３８）「注目されることの追求」自分に注目が集まるように、自分が優れた人だと周囲から評価されるように、化粧、服装等の身だしなみだけでなく、知性や教養、判断力も磨きなさい。