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3年半履修ミスに気付いてなかった話

おはこんばんにちは、しらぬひです。
夏休みも終わりに近づいてきましたね。かなり涼しくて、もはや夏休みというか秋休みって感じもしますが。
さて、今回は履修の話です。大学生なら必ず通る道ではありますが、これをミスしてしまうと卒業ができないのですから恐ろしいものです。
ですが、やってしまいました。大学4年目、それも大学院に合格してもうあとは卒論書くだけ、というタイミングなのにこのままだと卒業ができないことに気づいてしまったのです。
その原因とは?

※今回の話は筑波大学の比較文化学類のとある学生の話です。
他の学類・大学でも全く同じとは限りませんので、教務課等に確認をとってください。

1.しらぬひの履修遍歴

前回の記事でもちらっと言っていますが、もともと比較文化学類に入ったのは地理学に興味があったからです。
ですが、自分の学類の地理学の授業だけでは飽き足らず、1年生の時から他の学類の授業に顔を出しまくっていました。というのも、実は地理学は文理の狭間みたいな立ち位置の学問で、自然や環境、そして歴史や文化など様々なジャンルが範囲に入る総合的な学問だからなのです(その証拠に、今の所属先である文化地理学コースは地球学類と合同で授業を行うことがあります)。
ただそれが、あまりにも度が過ぎていたのかな、と今は思うところがあります。履修を組むとき、気になる他学類の授業と必修だけ先に入れてから、余ったところに自分の学類の授業を突っ込むという組み方をずっとしていたのです。その結果、他学類の授業:自学類の授業が1:1くらいになっていた学期もありました。こういう人を変人と呼ぶんでしょうね。たぶん。

ここで大事なのは、他学類の授業は必ずしも取る必要はないということです。現4年の比較文化学類生は、他学類の授業を全くとらなくても卒業には支障がありません。他学類の授業を履修できる枠はありますが、ゼロでも卒業は可能です。要はおまけのようなものなのです。
なのに、そのおまけを優先して履修していたわけです。変人度合いがわかりましたでしょうか。

このような変な履修を3年半も組んでこなしていて、なにもガタが出ないはずもありません。
次の章以降で、自分の身に起こった悲劇について詳しくお話しします。

2.プロローグ:大学3年の春学期

この時は、少し焦っていました。
まず、大学2年の時についつい他の学類の授業を履修しすぎてしまいました。やりたくてやったので後悔はありません。
次に、周りが就活の話をし始め、就活アレルギー(?)の自分にとってあまり聞きたくない会話が増えました。
そして一番の問題は、比較文化学類の専門科目が全然取れていないことでした。

他の学年の事情はわからないので現4年の比較文化学類生の話に絞りますが、とにかく卒業までに比較文化学類の専門科目を42単位修得する必要がありました。しかし、2年終了時では手持ちの専門科目はたった21単位しかなかったのです。
そのため、去年と同じくらいたくさんの授業を受ける必要がありました。
ここで辛かったのは、上で書いた履修の組み方(気になる他学類の授業と必修だけ先に入れてから、余ったところに自分の学類の授業を突っ込む)が通用しなくなってしまったことです。空いている時間にちょうど良く興味のある授業があるなんてことはそんなになく、泣く泣く他学類の授業を諦めて自分の学類の授業を入れました。今年は我慢の一年だ、と言い聞かせながら。

その際、「せっかくだし、今年で辛いのは終わりにしよう!」と思って、秋学期までで必要な単位をすべて揃えるように履修を組みました。合計も130単位くらいあるし、大丈夫。
そのつもりでした。

3.それでも悲劇は起こった

前回の記事でも言いましたが、実は個人的にカウンセリングを受けていまして、カウンセラーの先生と一緒に履修の確認を定期的にしていました。単位はきちんと足りるか、レポートはきちんと書けそうか、などなど。
なので、こんなに定期的に確認もしていればミスしているはずがない、と思い込んでしまっていたのかもしれません。

しかし、それは勘違いも甚だしいことでした。
比較文化学類では、4年秋学期の直前に卒業できるかどうかを支援室の方と一緒に確認しよう!というイベントがあります。
その事前準備として、卒業のための単位数が足りているか、そしてどんな授業を修得したかをExcelにまとめて出さなくてはなりませんでした。
そこでまとめようとしたところ、違和感に気が付きました。

「もしかして、124単位に達していないのでは?」

それに気がついた瞬間、血の気が引きました。
それから焦りつつも慎重にExcelと格闘したところ、このままでは卒業単位が3.5単位不足していて卒業できないことに気がついてしまったのです。

筑波大学に限らず、4年制大学に通っている人なら誰しも卒業条件の一つに「(学類が定める)124単位を修得すること」というのが入っています。これは日本の法律の話なので、例外は基本ありません。

ではなぜ、先の章で130単位くらい修得した、と言っておきながら、124単位に達していないなどということになってしまったのか。
これには、履修システムの見かけ上の問題がありました。

4.悲劇はなぜ起こったのか

130単位修得した、というのが嘘なんじゃないか、と思われる方もいるかもしれませんので、大学院出願のときに使った卒業見込証明書の一部を載せてみたいと思います。(個人情報や授業名は全部隠しました)

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ここの「総単位数」の欄を確認していただければ分かる通り、129.5単位はきちんと修得していたのです。(なお、今年の春学期の成績が出る前のものなので、現在はもう少し増えました。今は130超えてます)

では、なぜ10単位くらい卒業条件に計算されていなかったのか。
理由は単純でした。
「学類が定める卒業要件」に含まれない授業を修得していたからです。
その含まれない授業とはズバリ、他学類の授業でした。
ただ全部の他学類の授業が無駄だったわけではありません。最大で18単位までは卒業要件に含むことができていました。
しかし、大学の履修システムは、卒業要件に含まれない授業とか関係なしに修得単位数を計算していたのでした。そのため、見かけ上では124単位を超えていても、実際の卒業要件に当てはめると124単位以下だったのです。

ですが、実はここまで気が付くのが遅かった原因はそれだけではありませんでした。
とある間違いをずっとしていたことで、ミスに気が付くのがここまで遅れてしまっていたのです。

5.悲劇はなぜ起こったのか その2

先程学類が定める卒業要件の話をしましたが、この要件というものには授業の種類によってそれぞれ最低修得数と最大修得数が決まっています。
もちろん最低のほうは確保しないと卒業ができませんが、最大修得数以上の単位を修得しても何も突っ込まれることはありません。ただし、上限を超えたら超えた分は卒業単位には認めんぞ、となるわけです。

今書いたことは昔からわかっていたことでした。だから、他学類の授業はとっくにオーバーしているのにまだ履修しています。ここまで来たらもう自己満です。
その代わり、と言いますか、自分の学類の授業にはほとんど目もくれていませんでした。入る学類間違えた!とネタで言っていましたが、とうとう大学院に合格してしまったことで本当になりつつあります。
で、比較文化学類をないがしろにすると何が起こるのか、と言いますと、
最低修得数を攻めまくるようになります。
これが間違いの原因でした。

間違いをわかりやすく一言で書くと、

最低修得数の数字を足せば124単位になると思っていた

ことでした。
なりませんでした。普通に足してみたら100単位にも満たない数字がでてきました。

…これは、単純に最低修得数の足し算を今までしてこなかった自分が悪いのです。あと、最低修得数を攻めすぎていたのがダメでした。最低にこだわらず、もう少し余裕をもって履修をしていればたとえ足し算をしていなくても問題なかったはずですからね。

しかし、この事実を先生たちから教わった記憶は一切ありません
一年生の時に「概論は多めにとっておけ」と言われたくらいです。理由も特に説明せず、それだけ言っていたと思います。
今考えれば、最低を攻めすぎると後から足りなくなるよ、という意味だったのかもしれませんね。

ただ運が良かったことに、あの他学類の授業たち(一部)がかさましになってくれたことで100単位を無事に越え、120とちょっとの単位を卒業単位として現在時点(9月)で確保できていました。そうじゃなければ今年の卒業は不可能で、大学院も取り消しだったでしょう。
他学類の授業たち、そしてたまたま確保していた一部の最低修得数以上の単位たち、ありがとう。

6.まとめ

今までの経緯をまとめますと、

他学類の授業をたくさん履修する

たくさん他学類の授業を履修するために、
自分の学類の授業を最低限しか履修しない
(最低修得数の数字を足せば124単位になると思っていた)←ここダメポイント

他学類の授業を取りすぎて、見かけ上だけ修得単位数が124を超えていた
(&最低修得数はクリアしていた)ため、卒業要件を満たしていると思いこむ
                    ↑ここダメポイント

改めて計算したら単位数が卒業要件(124単位)に足りなかった

となります。
思い込みとか勘違いって怖いですね。他人と確認していてもこれですから、たちが悪すぎます。
最後は、この経験を通し下の学年の方々へアドバイスをしたいと思います。

7.さいごに

いくつかアドバイスや思うところなどを記して、今回は終わりにしようと思います。

・自分の学類の授業はよっぽどのことがないと無駄にならないので、できる限り確保したほうがいい
・自分の学類の授業が確保できない!というときはCモジュール開講の集中授業などがおすすめ(ない学類だったらごめん)
最低修得数の数字を足せば124単位になるわけではない
・TWINS(履修システム)さん、できたら実質修得単位数出してくれませんか?だめですかそうですか
・履修関係でわけわからないことは支援室へGO!

履修を理解して楽しい4年間(仮)を。
願わくば、今後履修ミスをする大学生が現れぬことを。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは。


PS.今年の秋学期は自分の学類の専門科目を4単位履修します。
卒論が秋ABの期末とかぶるので秋Cに1単位残しました。
卒論終わってからも卒業のために履修するのかよ、と少しブルーになりますが、仕方ありません。
ということで、こうなることのないようご履修は計画的に。

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