「クリムト展」東京都美術館

とてもいい水曜日だった。遠方からくる友だちと仕事の後に外国のこってりした料理を食べながらいいだけ酒を飲み、翌朝スパッと起きて、上野公園でテイクアウトのコーヒーを飲み、パンダのパンを食べ、のんびり美術館へ行った(のんびり行ったことを後で後悔したほど混んでいた)。

それだけでも大満足の半日休暇だったのに。

美術館は、その中で呼吸するだけでも気分が高揚する。しかしクリムト展は3階に渡り、階を上がるごとに興奮が増した。(絶対に550円の解説音声を借りた方がよい。おすすめ。)

解説音声のBGM(ベートーベンの第九やらなにやら)を聴きながら、音楽とともにある絵画は最高だなと思った。セレクトされた音楽に対してだけでもお金を払う価値があるように思う。

ポスターになっていたユディトは、本当にエロかったし、見てると恍惚として、見下ろされていることにどきどきした。そして生首を持っていた。息苦しいほどどきどきして、わたしはそういう趣味なのかもしれないと思った。

ベートーベンフリーズはもうなんていうかバーーーン!スカーーーン!!って感じで、とりあえずどきどきしたものは階を上がる前に戻って2〜3回みた。
おかっぱの女の子は髪が栗色でつるりとしていたし、大体の額縁は金色で小洒落ていた。バイカラーになってる額縁もあった。話したいことがたくさんあるのに、感想を言い合えないことがもどかしくてこれを書くことにした。

今日は本当にいい水曜日だ。
友だちは用事があるのでお互い好きなだけみてそのまま別れた。
そういう友だちがいることを思い出せてとても良かったし、クリムトが日本の妖怪が好きそうでそれも良かったし、こんなによく晴れた水曜日であることもとても良かった。

今は第九を聴いている。

#美術館 #クリムト

今年から久しぶりに読書を再開しました。本を読んで、考えたことや思い出したことを書きます。ネタバレは多分ときどきします。なんでも読めるようになりたいです。