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今日はまた旅行の話を。いまは新型コロナの影響でなかなか海外はいけません。落ち着いたころにまた行ってみたいものです。

ストライキにあった

ヨーロッパは観光客の影響が少ない9月に大規模なストライキをやっていました。日本では今では馴染みがないですが、要は仕事をとめて給料や労働環境についての交渉をするんです。大規模というのがほんと大規模で、国家間を行き来する鉄道が止まってしまいました
パリからマルセイユを経由してスペインに行こうとしていたのですが、ここで1週間くらいは足止めをくらいました。チケットの関係上、スペインから日本に飛ぶ便の日程は決まってましたので、残り時間がどんどん少なくなっていました。

電車で右往左往

1週間の間にパリからマルセイユ、しかしまたパリに逆戻り、そしてまたパリを出てスペインに近いアヴィニョンまでと点々としていました。パリに逆戻りしたのはスペイン行きの鉄道が走ってなかったことと、寝台列車に乗って一泊したほうが安かったからです。時間も少なくなっていたのと同時にお金もヤバいことになっていました。

水害のマルセイユ

マルセイユでは大雨のため地下鉄から地上に上がるエスカレーターが滝のようになって止まっていて、その滝階段を利用者みんなブーブー言いながらで登りました。地上に上がるとパトカーが水没たりしてえらいことに。行きたかったコルビュジエのユニテダビダシオン(集合住宅)はなんとか行けましたが、「終わってんなー」と思うくらい混乱していました。

古い城壁に囲まれた街

アヴィニョンはフランスの南のほうにある古い城壁に囲まれた田舎の街です。そのときは知りもしなかったし、スペインに行く途中で仕方なく寄った程度の場所でした。降り立ったのは夕方、夜になるとスペインまでの列車が動くと聞いていたので、時間のゆるす限りで、街の中心のお城まで行くことにしました。
それはそれは美しい石造りのお城でした。後になって知ったのですが、昔は政治の拠点でもありローマ教皇の住まいもある非常に重要な場所だったそうです。
スロープのたくさん重なっている奥にお城があり、クリーム色の壁面を夕陽がオレンジに染め上げていました。

そして再び駅へ

ボーッと見ているのも束の間、感傷に浸る間もなく駅にUターン。やっとスペインへ入れる嬉しさと、しかし旅行はあと1週間しかない寂しさと、「これほんとに帰れるのか?」という不安とで気持ちがこんがらがっていました。
駅に着くと、、、列車がありません。駅員に聞くと、低〜いテンションで
「ストライキだからね、明日の朝には出るよ」
いやいやいや、
宿ないし!もう夜でいまから探しても無理!ここけっこう治安悪いし!!

続く。。

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