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学生時代の海外旅行.3

旅の話の続きを。
9月の大規模ストライキのせいでスペインに入れずウロウロしてるとアヴィニョンの駅で夜にえらいことになったとこまで話しました。
宿なんて予定してなくて、けっこう治安の悪いところで夜になって投げ出されたんです。

キレますよね

まあとりあえずキレますよね
本気でキレたら言語なんて関係ないんです。日本語で怒鳴りつけていました。
「お前が電車来るって言うから待ってたんだろが!!
お前は信用ならん!!
上のもんに確認しろ!
ほんとに来るんだな!!
今すぐ確認しろーーー!」
半沢直樹ばりに怒鳴っていたんだと思います(笑)。飛沫トビまくりで今だとアウトです。とにかく、勢いで内容は伝わったようで、震える手で電話を取ると急いで確認してくれました。
「オーケー、サンキュー。じゃあまた明日の朝な!」と言ってその場を去りました。

街中をウロウロ

去ったはいいけどどこいくんでしょう。
とりあえずお城まで行ってみて道沿いの宿を探してみたけどやっぱりどこも入れません。おまけにかなり寒くなってきました。
暖がとれて安全なところはないか、街中をウロウロしながら探してました。完全にヤバいやつですね。自分の住んでる街でそんなの見つけたら間違いなく通報します!

けっきょく寝床は

もう野生の感ですね。僕が見つけたその日の寝床は地下駐車場でした。なんかあった時のために二方向の逃げ道を確認し、駐車して間もない車を探して地下駐車場をウロウロしました(完全にヤバい)。
駐車して間もない車というのはあったかいんです。野良猫が車の下で寝てるじゃないですか。あれです。見つかりにくく、少しは暖かい車の下に寝床を決めました。
なるべく優しそうな車(なんだそれ)(これも野生の感)を選び、後ろのほうに回り込んで荷物を下ろし、持っていたありったけの布を体に巻きつけました。そしてユーっくりと、ぶつけないように体を車の下に滑り込ませて体がすっぽりと隠れるまで潜り込みました。
あとは息を潜めて朝になるのを待つだけです。怖くて寝るつもりはなかったのですが、色々あって疲れていたのでしょう。気を失うように眠っていました。

そして朝

目を開けても同じ景色。寝ている間まったく動かなかったようです。時計を見ると6時を回っていたのですが、なにせ地下駐車場ですので朝日が来ません。誰もいないことを確認してゆっくりと動き出し外に出ました。

始めて野宿しました。日本でもしたことなかったです。何もなかったのがほんと奇跡的だと思います。二度としたくないです。

スペインへ

駅に行くと昨日の駅員はいませんでした。別の駅員に尋ねて時間通りに動いていることを確認しました。やっとフランス脱出です。1週間をストライキで潰されてしまいましたが、なんとか最終目的地のスペインに入ることができます。

しかし、またここからトンデモない奇跡のような体験をすることになりました。

つづく(長いな)

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