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能登半島地震 大相撲初場所・郷土力士の活躍 報道リンクその2(初日)


能登半島地震 大相撲初場所・郷土力士の活躍 報道リンクその1(場所前)からのつづき


ひきつづき、私が見つけられた限りで、被災地域出身の力士の活躍を伝える報道について、URLを記録する。

※ 報道記事のURLは、日付け・番付順に掲載し、震災に関連する記述を極力抜粋する。



初日(2024年1月14日)


1.北陸の郷土力士の報道


NHK石川 NEWS WEB(動画あり)大相撲初場所 初日 郷土力士の結果
※ 大の里の新入幕インタビューあり


出典:NHK石川 NEWS WEB
出典:NHK石川 NEWS WEB
出典:ABEMA
出典:ABEMA


NHK富山 NEWS WEB(動画あり)大相撲初場所 初日 朝乃山は白星スタート


2.朝乃山の報道(西前頭7枚目、富山県富山市出身、高砂部屋)


取組動画
一山本 - 朝乃山


日刊スポーツ
富山出身の朝乃山が白星発進、過去負け越しなしと験の良い初場所から北陸地方に力届ける

(・・・)気持ちを高ぶらせたのは、元日に起きた能登半島地震だった。場所前に朝乃山は「元日から悲しいニュースがあって、今場所、北陸出身力士は、よりいっそう力が入ると思う。一人一人が頑張れば、元気や勇気を与えられる。自分も2桁勝って、優勝争いに加わるよう頑張りたい」と、力説していた。

富山市の実家には飲料水としても生活用水としても使えるよう、500ミリリットルの水が30本入った箱を10箱送った。幸い実家や能登半島に近い富山・氷見市の祖母は日常を取り戻した。ただ「自分が白星を届けることで、少しでも何かを感じてくれたら」と、北陸地方を元気づけたい思いは変わらない。(・・・)

富山出身の朝乃山が白星発進、過去負け越しなしと験の良い初場所から北陸地方に力届ける
(日刊スポーツ、2024年1月14日)


サンスポ
朝乃山、今年こそ三役復帰へ白星発進 一山本に快勝/初場所

(・・・)富山市出身の朝乃山は、場所前の9日に「北陸出身の力士が闘う姿を見て、少しでも元気になってほしい。一番は白星を届けること」と能登半島地震の被災地へ奮闘を誓った。また昨年は左上腕や左ふくらはぎのけがで2度の休場。目標だった三役復帰は果たせず。今年こそ三役復帰が待望されていることに「期待をプラスに捉えて、いい1年にしたい」と意気込みを語っている。

朝乃山、今年こそ三役復帰へ白星発進 一山本に快勝/初場所
(サンスポ、2024年1月14日)


サンスポ
【白星黒星】朝乃山、能登半島地震で地元富山も被災「一番は白星を届けること」/初場所

(・・・)○…朝乃山(能登半島地震で地元富山も被災)「一番は白星を届けること。意識して頑張っていきたい」(・・・)

【白星黒星】朝乃山、能登半島地震で地元富山も被災「一番は白星を届けること」
(サンスポ、2024年1月14日)


読売新聞
被災地に勇気、朝乃山の白星発進に地元・富山沸く…「暗い正月だったが少し明るい気持ちに」

(・・・)富山県氷見市姿地区では、自主避難所・姿集落農事集会所に身を寄せた約10人の住民らがテレビ観戦した。朝乃山の出番が近づいた午後4時半頃、買い物や家の片付けをしていた住民らが集まり、テレビの前で取組を見守った。朝乃山に軍配があがると「よっしゃ」「やった」と手をたたいて喜んだ。

朝乃山の勝利に手をたたいて喜ぶ住民たち(14日、氷見市姿の姿集落農事集会所で)
 家の中に散乱したガラスや食器を片付け、集会所に顔を出した男性(65)は、本場所中は毎日欠かさず、朝乃山の結果を確認するほどのファン。「暗い正月だったが、力強い相撲で勝ってくれて少し明るい気持ちになれた。一日も早く普通の生活を取り戻したい」と元気をもらった様子だった。(・・・)

朝乃山は能登半島地震で被災した郷里を思い、富山後援会を通じてメッセージを寄せた。

 「被災者皆様の生活が1日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。頑張ろう北陸!!頑張ろう富山!!」という直筆のメッセージで、5日から同会のホームページで公開されている。朝乃山から1日夜、同会側に「大丈夫ですか。自分にできることは何でもやります」と連絡があり、相談の上で書いてもらうことになったという。

 同会の青木仁理事長(47)は「優勝を目指してもらいたい。勝つことで富山県を少しでも良い雰囲気にしてほしい」とエールを送った。

被災地に勇気、朝乃山の白星発進に地元・富山沸く…「暗い正月だったが少し明るい気持ちに」(読売新聞、2024年1月15日)


東スポ
【初場所】朝乃山が白星発進 左足故障から復活へ「しっかり踏み込んだ。うれしい」

(・・・)元日の能登半島地震で地元の富山も被害を受けた。「元日から地震があったのはびっくりした。いつも通り、土俵で戦う姿を見てもらえれば。一番は白星を届けること」と表情を引き締めた。

【初場所】朝乃山が白星発進 左足故障から復活へ「しっかり踏み込んだ。うれしい」
(東スポ、2024年1月14日)


3.遠藤の報道(西前頭13枚目、石川県鳳珠郡穴水町出身、追手風部屋)


取組動画
美ノ海 - 遠藤


中日スポーツ
石川県穴水町出身の遠藤、能登に寄り添う化粧まわし 故郷の「ボラ待ちやぐら」デザイン【大相撲初場所】

1日の能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県穴水町出身の幕内遠藤(33)=追手風=は美ノ海に寄り切りで敗れ、黒星スタートとなったものの、復興への思いを胸に土俵に上がった。

被災地となった故郷に力士として、勝敗を超えて寄り添いたい。遠藤が、一年の最初の幕内土俵入りにありったけの郷土愛を込めた。元日に発生した能登半島地震で、震度6強を観測した石川県穴水町にある「ボラ待ちやぐら」がデザインされた化粧まわし姿で、土俵に上がって大歓声に包まれた。
 「(化粧)まわしを着けている姿を見て喜んでくれる方もいると思う。小学生の時、通学中に見てました。見た感じで、あれは穴水しか連想しないじゃないですか」。やぐらは地震での倒壊を免れ、住民を勇気づける存在になろうとしている。

 ボラ待ちやぐらは同町で、江戸時代ごろから漁で使われてきた。やぐらが描かれた化粧まわしは、2013年名古屋場所の新十両昇進を機に、地元後援会から贈られた。 故郷のシンボルは、縁起物にもなってくれた。17年に町が「大漁にちなんで、たくさんの白星を願って」と、遠藤の地元集落近くの海上に立つ高さ12メートルの1基を建て替え。完成後から4場所連続で勝ち越し、18年夏場所で新三役昇進も果たした。
 地震発生直後に「逃げて」と高台への避難を呼び掛けた祖父とは、翌日からしばらく電話が通じなくなった。現地のダメージを実感したから、軽々なことは言わない。「耐えるしかないですよね」とつぶやいた。
 取組前のアナウンスでは「遠藤」に続いて「石川県穴水町出身」にも拍手と歓声が注がれた。美ノ海に寄り切られ、黒星発進も「声援があれば気合は入ります。しっかりやれることをやるだけ。勝って元気を届けることが一番。勇気づけて、前向きになってもらえれば」。前を向く遠藤へのエールが白星への力となり、そして白星は必ず被災地のエネルギーになる。

石川県穴水町出身の遠藤、能登に寄り添う化粧まわし 故郷の「ボラ待ちやぐら」デザイン
【大相撲初場所】(中日スポーツ、2024年1月15日)


日刊スポーツ
遠藤黒星発進 取組前の出身地アナウンスで大歓声「気合入ります」と感謝、石川の実家被災

(・・)能登半島地震で、石川・穴水町の実家は、付近まで津波が押し寄せ、停電や断水が続くなど被災した。取組前に出身地がアナウンスされると大歓声が起き「歓声があれば気合が入ります」と感謝。場所前は白星で故郷を勇気づけたい思いをにじませていただけに「しっかり、やれることをやるだけ」と巻き返しを誓った。

遠藤黒星発進 取組前の出身地アナウンスで大歓声「気合入ります」と感謝、石川の実家被災
(日刊スポーツ、2024年1月14日)


サンスポ
被災地石川出身・大の里、ふるさとへ元気と勇気を届ける新入幕1勝「本当に歓声がすごく」 遠藤、輝も思い込めた土俵/初場所

大相撲初場所初日(14日、両国国技館)新たな1年の船出となった土俵で、被災地出身力士が力を振り絞った。1日の能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県出身力士で、昭和以降3位タイ記録のスピード昇進で新入幕を果たした西前頭15枚目の大の里(23)、人気力士の同13枚目遠藤(33)らがそれぞれ故郷に心を寄せた。日本相撲協会・八角理事長(60)=元横綱北勝海=も初日恒例の協会あいさつで、犠牲者らに異例の哀悼の意を表した。

華やいだ新春の装いも、ここだけは避けて通れない。八角理事長による初日恒例の協会あいさつ。1日に石川県内で最大震度7を観測した、能登半島地震に言及した。

「お亡くなりになった方々に衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。被災された方々に心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復興を祈願いたします」

深い傷を負った郷里を思うとき、期するところがあるのだろう。それが伝わるから、被災地出身力士が土俵に立つと、ひときわ大きな声援が館内を包み込んだ。

日体大で2年連続アマチュア横綱に輝き、幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んで以来所要4場所で新入幕を果たした大の里は武将山をはたき込み。幕内初白星を挙げた。昭和以降3位タイ記録のスピード昇進となった192センチ、183キロの大器は「本当に歓声がすごくて。それに負けないように思い切り取ろうと思った」。出世の早さに髪の伸びが追いつかず、ざんばら髪が初々しい。

石川・津幡町の実家は地震直後、停電と断水の被害を受けたが、「自分一人で背負えるものではない。自分の相撲に集中することが大事。みてくれる人もいる」と故郷からの視線を意識する。

石川・穴水町出身の遠藤は黒星を喫したが、幕内土俵入りでは地元の後援会から贈られた化粧まわしを締めた。穴水湾の海上に立つやぐらの上で終日、ボラの群を見張り、網をたぐる能登地方独特の「ボラ待ちやぐら」が描かれたもので、地元へ思いを寄せたという。実家の100メートル先まで津波が押し寄せたが、避難した家族は自宅へ戻り「一日一番、しっかりやれることをやりたい。一生懸命に…」。

協会には、社会貢献活動として地震や豪雨などの災害で被災した地域を訪ねる「慰問巡回」がある。東日本大震災などで実施され、四股を踏んで大地を鎮め邪気を払う、神事でもある横綱土俵入りや炊き出しを行う。

4月6日には石川・七尾市で春巡業が予定され、会場の七尾総合市民体育館はいまも避難所となっている。協会関係者によれば、巡業を開催した実績のある地元の勧進元や石川県出身の親方、関取の後援会などから機運が高まれば、七尾巡業を軸に慰問巡回の可能性はあるという。気は優しくて、力持ち。お相撲さんの祈りは、きっと通じる。(・・・)

被災地石川出身・大の里、ふるさとへ元気と勇気を届ける新入幕1勝「本当に歓声がすごく」
遠藤、輝も思い込めた土俵/初場所(サンスポ、2024年1月14日)


読売新聞 
遠藤や輝ら石川出身力士にエール、新入幕・大の里は白星発信「自分の相撲を見てくれる人もいる」


4.大の里の報道(西前頭15枚目、石川県河北郡津幡町出身、二所ノ関部屋)


取組動画
武将山 - 大の里


大相撲 武将山ー大の里 <令和6年一月場所・初日>SUMO
日本相撲協会公式チャンネル


日刊スポーツ
大の里に快進撃の予感!幕内デビューで余力十分、武将山に完勝「特に緊張はなかった」

(・・・)使命感が緊張を忘れさせていた。故郷に地震が発生して3日が経過しても「地元はまだガス、水、電気が止まっている」と、実家との連絡もままならず、落ち着かない日が続いた。故郷は内陸だが「能登が好きなんです。海がきれいで景色もいいので悲しい。頑張っている姿を見せることが一番」と、特に被害が大きかった地域に思いをはせた。故郷に1つでも多くの白星を届けると心に誓った。

幕内力士として初めて立った土俵では、出身地をアナウンスされると大声援で迎えられた。「本当に歓声がすごかった。ありがたかった。それに負けないように思い切って取ろうと思った」。無我夢中だった。(・・・)

大の里に快進撃の予感!幕内デビューで余力十分、武将山に完勝「特に緊張はなかった」
(日刊スポーツ、2024年1月14日)


日刊スポーツ
新入幕大の里が幕内デビュー白星、震災被害の故郷に向け「15日間、頑張るだけ」

(・・・)「特に緊張はなかった。15日間長いので初日に勝ててよかったです。立ち合いはあまり集中できていなかったので、明日から頑張りたいです。(震災を受けた故郷に向け)15日間、頑張るだけです」

(・・・)出身の石川県津幡町は、元日の能登半島地震で大きな被害を受けた。今場所前、大の里は「地元はまだガス、水、電気が止まっている。地元は内陸ですけど(特に被害が大きかった)能登が好きなんです。能登は海がきれいで景色もいいので悲しい。頑張っている姿を見せることが1番」と、故郷を少しでも元気づけたい思いを話していた。(・・・)

新入幕大の里が幕内デビュー白星、震災被害の故郷に向け「15日間、頑張るだけ」
(日刊スポーツ、2024年1月14日)


中日スポーツ
石川県津幡町出身・大の里、幕内白星デビュー「いい姿を見せたい」被災地に思い【大相撲初場所】

(・・・)石川県津幡町出身で、能登半島地震の被災地に対しても「いい姿を見せたい。一日一番、集中する」と思いを寄せていた。

石川県津幡町出身・大の里、幕内白星デビュー「いい姿を見せたい」被災地に思い
【大相撲初場所】(中日スポーツ、2024年1月14日)


スポニチアネックス
新入幕の大の里が白星発進 「石川県に明るい話題を」故郷への思い胸に

(・・・)大の里は石川県津幡町出身。年末に帰省した故郷は1日に大きな地震に見舞われた。能登の状況をテレビなどで見て心を痛めているが、今できることは土俵上から元気を与えること。

 「初場所はより一層頑張らないといけない。石川県に明るい話題を届けたい」と誓って臨んだ初場所。武将山に勝利して被災地に明るい話題を届けた。(・・・)

新入幕の大の里が白星発進「石川県に明るい話題を」故郷への思い胸に
(スポニチアネックス、2024年1月14日)


スポニチアネックス
石川県内灘町の避難所に笑顔 石川出身・大の里をTV観戦でエール 新入幕1勝に沸いた

能登半島地震は14日、発生から14日目となった。液状化の被害が拡大する石川県内灘町の避難所では、大相撲で新入幕を果たした西前頭15枚目・大の里(23=二所ノ関部屋)の祖父ら被災者が初場所をテレビ観戦。白星発進に喜びの声が上がった。
 強烈な揺れで避難生活を余儀なくされた元日から約2週間。くしくも地震発生時刻と同じ午後4時10分過ぎ、被災者のまなざしは、避難所の一角に設置されたテレビの相撲中継に向けられていた。

 視線の先には大の里。隣町の津幡町出身で、内灘町に祖父の坪内勇さん(74)ら親族がいるなど、ゆかりの深い力士だ。「心配だ」「見とかなあかんよ」「これからやるよ!」。顔見知り同士、取組前はそわそわしながら声を掛け合う。はたき込みで白星発進を決めると、坪内さんと一緒にテレビを見ていた親族の男性が手をパチンと叩き「凄いね!」と声を弾ませた。

内灘町は1日の地震で震度5弱の揺れを計測。人的被害は確認されていないが、液状化の被害が深刻で、道路は至る所で亀裂や陥没が起き、住宅も傾くなどした。県によると、14日午後2時現在、1003棟の住宅が被害を受けた。

 大の里の白星を食い入るようにテレビで見ていた80代男性は、自宅に隣接する車庫が傾いて家に倒れてきたため避難を余儀なくされた。家を再建できても液状化が心配で「町内の別の場所で暮らすことになるかもしれない」と吐露。不安な日々を送る中「70年以上の相撲ファンなので、今日はいい勝利を見せてもらえて本当に良かった」と笑顔を浮かべた。地震で家のオール電化システムが故障した60代男性は「地元出身の力士が勝って、明るい話題を届けてくれて良かった。これからも大の里を応援していくよ」と声を弾ませた。

 町は道路が舗装されるなど復旧が始まっている一方、液状化の被害が大きい地域は地面の隆起など大地震の爪痕が残る。目の前の現実は厳しいが、地元力士の活躍は町の人々が苦難を乗り越える力につながると信じたい。

石川県内灘町の避難所に笑顔 石川出身・大の里をTV観戦でエール 新入幕1勝に沸いた
(スポニチアネックス、2024年1月15日)


スポニチアネックス
大の里祖父・坪内勇さん 孫の新入幕1勝に「勝ってホッとした」「石川のみんなが元気に」

(・・・)最大震度5弱を観測した内灘町では液状化とみられる現象のため家屋が傾くなど大きな被害が出た。元日の地震発生時、自宅にいた坪内さんも「家がミシミシいってた」と大地震の恐怖を味わった。自宅は断水が続き、今も続く地震により家屋倒壊の恐れもあるため帰宅することができず、避難所での生活を余儀なくされている。

「まさか(孫の)初試合を避難所のテレビで見ることになるとは」と苦笑いしながらも楽しみにしていた大相撲初日。「勝てば石川のみんなが元気になる」と2日目以降の連勝にも期待を寄せている。

大の里祖父・坪内勇さん 孫の新入幕1勝に「勝ってホッとした」「石川のみんなが元気に」
(スポニチアネックス、2024年1月15日)


スポニチアネックス
“石川の星”大の里 被災地照らす幕内最初の土俵で白星「頑張っている姿を見せることが一番」

(・・・)石川県津幡町の出身。故郷は今月1日に発生した能登半島地震で被災した。家族は無事だったが、電気や水道が止まって避難所生活を強いられたという。ざんばら髪のホープは「石川県に明るい話題を届けたい。自分が頑張っている姿を見せることが一番」と特別な思いを持って今場所に臨んだ。

 石川県は日本有数の相撲が盛んな地域。応援の熱も高く、金沢駅には、県出身の幕内経験者3人(遠藤、輝、炎鵬)の等身大パネルが並んでいる。大の里は入門前から何度も見ており「自分も早くそこに並びたい」と夢を描いていた。幕内昇進を機にそれが実現し、昨年末に帰省した際には“対面”も果たした。

 愛する故郷が甚大な被害を受け、沈痛な思いを持ちながら始まった新入幕場所。「石川県津幡町出身」とアナウンスされると満員の館内から大きな拍手が起きた。「見てくれている人がいると思って、元気を与えられたら」。角界の将来を担うスター候補の23歳が、地元を照らす光となる。

 ≪出身7人に大きな拍手≫能登半島地震で大きな被害を受けた石川県出身力士10人のうち7人が初日の土俵に上がった。「石川県出身」と紹介されると館内からは大きな拍手。七尾市出身の十両・輝は「良い相撲を取って地元の人たちに少しでも元気が出たらという思いです」と話した。穴水町出身の幕内・遠藤は、地元の伝統的なボラ漁に使うやぐらをあしらった化粧まわしで土俵入り。「元気を届けられるように頑張る」と決意を口にした。

“石川の星”大の里 被災地照らす幕内最初の土俵で白星「頑張っている姿を見せることが一番」
(スポニチアネックス、2024年1月15日)


日刊スポーツ
大の里に快進撃の予感!幕内デビューで余力十分、武将山に完勝「特に緊張はなかった」

能登半島地震の被災者に希望の光を届けた。石川・津幡町出身で新入幕の大の里(23=二所ノ関)が、快進撃を予感させる余力十分の白星で、幕内デビューを飾った。(・・・)使命感が緊張を忘れさせていた。故郷に地震が発生して3日が経過しても「地元はまだガス、水、電気が止まっている」と、実家との連絡もままならず、落ち着かない日が続いた。故郷は内陸だが「能登が好きなんです。海がきれいで景色もいいので悲しい。頑張っている姿を見せることが一番」と、特に被害が大きかった地域に思いをはせた。故郷に1つでも多くの白星を届けると心に誓った。

幕内力士として初めて立った土俵では、出身地をアナウンスされると大声援で迎えられた。「本当に歓声がすごかった。ありがたかった。それに負けないように思い切って取ろうと思った」。無我夢中だった。(・・・)

大の里に快進撃の予感!幕内デビューで余力十分、武将山に完勝「特に緊張はなかった」
(日刊スポーツ、2024年1月14日)


サンスポ
大の里が新入幕を白星発進 故郷の被災地石川へ「がんばっていい相撲ができれば」/初場所

(・・・)石川県河北郡出身の大の里は「がんばっていい相撲ができればなと思ってました」と被災地の故郷に思いをはせ、新入幕初戦に緊張はなかったのかの問いには「少し緊張しました」とはにかんだ。

大の里が新入幕を白星発進 故郷の被災地石川へ「がんばっていい相撲ができれば」/初場所
(サンスポ、2024年1月14日)


東スポ
【初場所】幕内デビューの大の里が白星発進 故郷・石川に勝利を贈る「元気を与えられたら」

(・・・)出身の石川・津幡町は、元日の能登半島地震で大きな被害を受けた。「15日間、自分の相撲を取ってしっかりと戦う。見てくれている人に、元気を与えられたら」と故郷へ勝利を届けることを誓った。若手ホープは「(初日に)勝ちはもぎ取ったけど、反省点は多い。勝ち越しを目指して頑張ります」と2日目以降へ向けて意気込んだ。

【初場所】幕内デビューの大の里が白星発進 故郷・石川に勝利を贈る「元気を与えられたら」
(東スポ、2024年1月14日)


北國新聞
大の里、白星発進 被災地に「いい姿を」大相撲初場所



5.輝の報道(東十両7枚目、石川県七尾市出身、高田川部屋)


取組動画
輝 - 獅司


スポニチアネックス
輝 故郷の石川県七尾市に届ける白星「地元の人たちに少しでも元気を」実家の現状「中がぐちゃぐちゃに…」

十両・輝(29=高田川部屋)が白星発進し、被災地に元気を届けた。
 輝は石川県七尾市出身。和倉温泉をはじめとした温泉街が点在する風情ある観光都市だが、1日に発生した能登半島地震で大きな被害を受けた。

 「とりあえず親戚とか体は無事で、家とかは被害あったけど。実家は崩れてはないけど中がぐちゃぐちゃになった。津波から逃げたよっていう連絡は来た」。生々しい被災地の現状を沈痛な面持ちで語った。

 能登の状況に心を痛めているが「集中して良い相撲が取れました」と輝。「良い相撲取って地元の人たちに少しでも元気出たらという思いです」。今できることは土俵上で気迫あふれる姿を見せることだ。

輝 故郷の石川県七尾市に届ける白星「地元の人たちに少しでも元気を」実家の現状
「中がぐちゃぐちゃに…」(スポニチアネックス、2024年1月14日)


日刊スポーツ
石川・七尾市出身の輝が地震で被災の故郷に届ける白星発進 獅司を押し出し「良い相撲取れた」

東十両7枚目の輝(29=高田川)が、能登半島地震で被害を受けた故郷に届ける白星を挙げた。獅司を押し出して好発進し、「しっかりと集中して良い相撲が取れた」と振り返った。自身の勝利で震災被害を受けた人を少しでも元気づけられることを願っていた。

石川・七尾市生まれの29歳。震災当時は都内におり、故郷を襲った地震で被災した家族の無事を祈るしかなかった。無事が確認できたが、実家は中に物が散乱して修復に追われたという。「津波が来るかも知れないとテレビから離れられなかった」という。

今も刻々と伝わってくるほど深刻さを増している状況に、地元からは「街もみんなも元気はない」と言われて不安が募る。師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)からも「お前が頑張るしかないだろ」と発破をかけられ、周囲の期待に応える白星を挙げた。場所後に落ち着いたら故郷に一度帰ることも考えているが、「今は一番、一番に集中していきたい」。それが今自分にできる何よりの仕事だと言い聞かせた。

石川・七尾市出身の輝が地震で被災の故郷に届ける白星発進 獅司を押し出し「良い相撲取れた」
(日刊スポーツ、2024年1月14日)


6.欧勝海の報道(西十両13枚目、石川県河北郡津幡町出身、鳴戸部屋)


取組動画
勇磨 - 欧勝海


日刊スポーツ
石川県出身で新十両の欧勝海、初戦白星ならず「勝って地元に元気を与えたい」力強く決意

(・・・)石川県河北郡津幡町の出身。能登半島地震で故郷の現状に、「(報道などを)見ると心が痛くなる」と悲痛な思いを明かした。それでも、「勝って地元に元気を与えたい」と力強く決意を口にした。

石川県出身で新十両の欧勝海、初戦白星ならず「勝って地元に元気を与えたい」力強く決意
(日刊スポーツ、2024年1月14日)


7.日本相撲協会に関する報道


日刊スポーツ
八角理事長が協会あいさつで能登半島地震の犠牲者悼む 照ノ富士の復帰など豊富な話題をアピール

(・・・)3場所ぶり復帰の横綱照ノ富士、新小結宇良ら役力士と上がった土俵で、「初日にあたり謹んでごあいさつ申し上げます。この場をお借りして1月1日に発生した能登地方の地震でお亡くなりになった方にお悔やみ申し上げます」と能登半島地震の犠牲者を悼んだ。(・・・)

八角理事長が協会あいさつで能登半島地震の犠牲者悼む 照ノ富士の復帰など
豊富な話題をアピール(日刊スポーツ、2024年1月14日)


北國新聞
能登被災地支援、場所後に協議 4月に七尾巡業を予定


能登半島地震 大相撲初場所・郷土力士の活躍 報道リンクその3(2日目~5日目)へつづく


※ ヘッダー写真の出典は、中日スポーツ(2024年1月15日付)。


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