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花炎(かえん) 【散文詩】




消火しなければなりません、花に火をつけて燃やしました、花は燃え上がり、星よりも月よりも宇宙よりも、この地球で今どこよりもこの場所が一番輝いていたし、真っ赤なバラほどよく燃えた。消火しなければなりません、その光を見てきみが花火と名づけてから、夏になるとよく火の花が空いっぱいに咲き誇りました、早く消火しなければなりません。

ぼくたちはこの地球が一回転する間の記憶を街やバス停、駅のホームや路上にいくつも隠したね、そして何度も記憶を追い越しては未来に追いつこうとした。踊れ、嬉しいや美しいの感情と共に、悲しいや寂しいの感情を置き去りにして、いくつもの夜をこえてぼくたちは、いつだって今日を生きることを確認したね。泣かないで、きみは生きている、ぼくも生きている、きみの弱点も含めてすべてを肯定して、ぼくがここに詩を残す。




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きみのために風は吹いている そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、 言葉となって浮かんでくるからだと思う きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが わたしの言葉になる 大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ 読んでいただきありがとうございます。 夜野