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今日咲く花 【散文詩】





わたしはまだ、きみと出会っていない頃からずっと、きみの名前を呼んでいました、初めて同じ約束をして歩いた石畳、街路灯、手を繋ぎたくて途方に迷った手、終電までベンチでくだらない話をいつまでもしていたね、夜を追いかけて、朝を置き去りにして、ひらく言葉が揺れながら、観覧車みたいに動くわたしたちの頭の中は両手から溢れそうだ。
生きる死ぬ生きる、順番にちぎった花びらは生きるで終わる花、冷たいカキ氷と夜空に消える火の花、わたしときみの汗が、花の影に消えていく。




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きみのために風は吹いている そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、 言葉となって浮かんでくるからだと思う きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが わたしの言葉になる 大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ 読んでいただきありがとうございます。 夜野