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僕は 【散文詩】




街に忍びこんだ僕は仕事終わり、電車に揺られて最寄駅に向かう、いかにも普通の顔をした人たちの籠のなか、僕はどんな顔をして揺られているだろうか、僕はただ人生に疲れているだけの会社員だから、うまくこの人混みにまぎれているだろうか、最寄駅、改札、スーパーまでの道、片手にネギが飛び出した袋をぶら下げるアパートまでの帰り道、花壇の花が生きて美しく咲いている、僕はただ苦しいと言って、泣きたかっただけかもしれない、それを平気ですの言葉で蓋をしていたのかもしれない、それはあなたも同じだったのかもしれない、同じ生き物というだけで愛されたい、それは植物も動物も同じことです、僕は帰り道そっと目を閉じて、この世界が美しいことを理由に、雨が降っても風が吹いても立ち止まっていたい。



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きみのために風は吹いている そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、 言葉となって浮かんでくるからだと思う きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが わたしの言葉になる 大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ 読んでいただきありがとうございます。 夜野