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生き方って見た目に現れるんだなーという話。

見知らぬご婦人に褒められた日のこと。

夫の実家へ、夫の仕事帰りに合流して向かうため、たびたび電車で私は移動する。その日も同様だった。

この日記を書いた日。(ありがたいことに、友だちが20人越え!)
ヘッドホンで藤井風の「grace」を聞いて、ルンルン気分でnoteを書いていた。そろそろ駅に着くかと言うところで口が寂しくなり、バックからいつも入れているレモン味のタブレット🍋を引っ張り出した。そのタブレットを出そうとケースを振った時。振りすぎたのか、電車が動いたのか覚えてないけれど、タブレットがころりんと手から転げ落ちた。

向かいには旅行帰り風のご家族3人が座っていて、そのうち一人の女性の足元に私のタブレットが一直線に転がっていった。あっ!!!と思う間にはもう転がっていってしまって止められなかった。わたしは慌ててヘッドフォンを外す。向かいのご婦人に向かい「すみません!後で拾いますので!」と言い、心を落ち着かせるためにヘッドホンで音楽を聴いた。

…ソワソワソワソワ。

目当ての駅に着きタブレットを拾おうとヘッドホン外し奥様に「足元失礼します…」と声をかけ拾った私。すると一言、


「……えらいねぇぇ〜🥹✨✨‼️‼️」


とても幼い子を見るような優しい眼差しでそう声をかけられたのです。わたしは動揺する。(…!…嬉しいけど…わたし31歳🫨)ひとまず返答に困り、えへへと笑って、電車から下りてゴミ箱にタブレットを捨てる。夫が待つ車まで歩きながら、私は考えた。

…いったい私はいくつに見えたのだろうか?笑

その日は前に写真を載せた、夫のお下がりチャンピオン・パーカー&デニム。お気に入りのネイビーのコート。ネイビーのヘッドホンを首にかけ、小さなショルダーバッグを引っ掛けたピンクブラウンのショートヘア。

私は考えた。
(そうは言っても…大学生くらいかな。うん。)


ことのあらましを夫と夫のお母さんに話す。「その格好で、今の雰囲気。そんなに褒められたと考えると…うーん…20代前半だろうねぇ!なんなら19才くらいでもおかしくないかもね!kahocoちゃんを知らない状態なら。うん、そのくらいかな!」

という回答が返ってきた。
なんと…31歳の私は20代前半に見えるらしかったのだ。

(大人の色気…ガーン)と少し落ち込んでいる私に夫が言う。「30を過ぎると生き様が顔や雰囲気に現れるのだよ。君は子供のような純粋な魂で無邪気に生きているからそういうふうに見えたんだよ」と。

ちょっと落ち込んでいたが、その言葉に「確かに」と思う。今の私はやりたいことだけを毎日やって、のんきに楽しくコジコジ的に生きている。(遊んで食べて寝ているだけ笑)

本当はそうやって生きたかった。社会の固定概念にまみれ、仕事ができる人にならねば、仕事ができなきゃだめな大人になる(今思うとおこがましい考え。だめってなんだ。)。管理職を目指して上に上がっていきたい。そんな風に盲目的に考えていたけれど、それは本心じゃなかった。

私の本心は心地の良い場所でおいしいものを食べて好きな人と心穏やかに過ごしたい。ただそれだけ。それが今はできている。だからある意味子供に戻ったような、無垢な見た目に変化したんだと思う。

歳を重ねていくごとに経験も知識も増えては行くけれども。驕らずに生きていきたい。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」的に日々を過ごして、愛らしいご婦人に、周りに人が溢れるすてきなおばあちゃんになっていきたいなぁと思う今日この頃。