Shiro Takagi

独立して個人で研究をしています(HP:https://t46.github.io/、t…

Shiro Takagi

独立して個人で研究をしています(HP:https://t46.github.io/、twitter:@takagi_shiro、mail:takagi4646@gmail.com)

最近の記事

勉強会「AI 科学を哲学する?」を振り返って

こんにちは、独立研究者の高木と申します。 先日 2024年4月4日に、丸山隆一さん(前職 JST CRDS、現職 AI Alignment Network)と「AI 科学を哲学する?」と題したオンライン勉強会を開催しました。AIが科学に入り込んでいく時代において AI × 科学においてどんな論点がありうるのかを異なる視点を持つ方々と考えたいというのがこの勉強会の趣旨でした。 当日は実に80人近くの方にご参加いただき個人的にとても学ぶところの多い勉強会となりました。ご参加くださ

    • 論文の著作権改革とテイラー・スウィフト

      先日 Stanford 大学の John Willinsky さんが「学術成果のオープンアクセスと著作権」をテーマにお話をされていたのですが、これがとても面白かったので概要をまとめようと思います。 私の理解が間違っている部分や不十分なところもあるかもしれないですので、もしお気づきの方がいたらご連絡いただけますと幸いです。 John Willinsky さんについてJohn さんは 2023 年 5 月現在、Simon Fraser 大学と Stanford 大学に所属されて

      • DeSciTokyo Conference 2023 開催に向けて思っていたこと

        こんにちは、独立研究者の高木と申します。 先日 4/16 に、私も運営として少しだけお手伝いをしていた DeSci.Tokyo Conference 2023 というイベントが開催されました。 DeSci とは Decentralized Science すなわち分散型科学の略で、ブロックチェーンなどの分散型技術を用いて分散型のガバナンスに支えられた研究システムを目指す運動の総称です。この運動は 2022 年頃から盛り上がりを見せており、DeSci Berlin、DeSci

        • 学術出版のビジネスモデル図解とその構造の原因についての考察

          研究の自動化を目指して研究/活動しているTakagiと申します。今回は、学術出版のビジネスモデル図解をしてみました!学術出版の何が問題視されているか、そもそもどんなことがおこなわれているかなど、少しでもお伝えできたらと思っています。後半ではそもそもなぜこんなことになっているのか?ということについても考察していきますので、ご興味ある方は是非ご一読ください! 私は学術出版に詳しいわけでもビジネスに詳しいわけでもないので、色々誤解しているところもあるかと思います。何か間違っている

        勉強会「AI 科学を哲学する?」を振り返って

          研究データベースのviewとしての論文

          私は、個人で研究の自動化を目指して活動・機械学習の研究をしているTakagiといいます。最近「論文を研究データベースの一つのviewとして扱えるようにしていけるといいんじゃないか?」と思ったので、この記事ではその考えを簡単に紹介していきます。また「とりあえずnotionで研究過程をデータベース化してみてはどうか?」ということも書いたので、興味があれば是非読んでみてください。 データベースについてそんなに詳しいわけでも研究に長年従事しているわけでもないので、勘違いしているとこ

          研究データベースのviewとしての論文

          研究の自動化とより良い研究への所懐

          はじめまして!私は独立して個人で機械学習の研究をしています。この度私は、学術系クラウドファンディングを運営されているacademistさんの、月額支援型クラウドファンディングに挑戦することにしました!!そこで、この機会に、自分の今の考えや思っていることをまとめようと思いnoteを書くことにしました! 大分風呂敷を広げましたが、目指す世界に向けて一緒にやっていってくださる方、目指す世界に共感してくださる方などに一人でも届いたら嬉しいなという気持ちで書きました。ですので、もし興味

          研究の自動化とより良い研究への所懐

          研究のあり方について

          私はフリーランスとして活動しながら研究をしています.私が研究のあり方について考えていること,ここはもっとよくなるんじゃないか,こうしたらいいんじゃないか,みたいなことを書いていきます.論理的な繋がりは薄い乱文雑文で恐縮ですが,ご一読いただけると嬉しいです.ご意見など随時お待ちしております. 背景と断り書き私自身が現在のスタイルで研究しようと思った理由は色々ありますが,その中の一つとして「これがいいんじゃないかなと自分が思った研究スタイルで研究してみたいから」というのがありま

          研究のあり方について

          「夜と霧」と生の放棄

          ヴィクトール・フランクルによる「夜と霧」という作品があります. ご存知の方も多いと思いますが,この作品はヴィクトール・フランクルという方がナチスによってアウシュビッツに収容された時の体験を綴った記録とその考察です. 存在は長く知っていたものの,私が初めてこの本を読んだのは大学の学部生の時でした.初めて読んだときはその体験の生々しさに強い衝撃を受けた記憶があります. 人間における希望「夜と霧」のある種の主題でもあり,有名なのが「人間における希望の意味」についての考察だと思

          「夜と霧」と生の放棄

          「2つのものは同じ」ゲーム

          友達とめちゃくちゃはまった僕が大好きなゲームについて紹介します.ファミレスやカフェで無限にやっていた記憶があります.この記事を書くためにnoteを始めたといっても過言ではありません.僕はこのゲームを「2つのものは同じゲーム」とか「おんなじゲーム」とか「アナロジーゲーム」とか呼んでいますが正式名称は特に決まってません.友達と一緒に始めたゲームなんですが,とても楽しいのでぜひやってみてください!!! ゲームの進め方 ルールは簡単です.まずAさんがBさんに対して, 「〇〇って×

          「2つのものは同じ」ゲーム