身近な老子



SNSでほかの人の生活が見える弊害により、まあ現代病として仕方がないと思うけど、私はすぐ他人の生活と比べてグダグダと妬んでしまう。
妬んでいるのもあるけれど、私も妬まれるような生活がしたいと、この30歳手前になってもまだ考えてしまう。
いい加減こういう思考をやめて自立したいと願うけれど、まあそんなできた人間ではないので、そういう気持ちが湧くたびに、のび太くんのように、家が欲しい、車が欲しいと別に大してほしくもないものを浮かべながら夫に泣きついてしまう。
夫はそんな私を見ながら(本当はあきれてるのかもしれないが)、どうして家が欲しいの?車が欲しいの?ときいてくれる。
包み隠さず素直に、自慢したいからと私は答えるのだけど、夫はそうかあといったきり、そのあとは自分の作業の続きを始める。

夫になぜ自慢したいという気持ちがわかないのかきいたことがある。
夫の大学の同期は家を買って、車を買って、子供が生まれて、その話を聞いて悔しくなったりしないのか?なぜいつもそうおっとりと構えていられるのか、ときいた。

夫は、少し考えて、今の生活に満足しているから。と言っていた。
満足しているのか。満足している状態が精神状態として存在するのか。
満足していると、迷いなく言い切れる、そんな状態が、皆さんにはあるのですか・・・・?

その時急にこれは「足るを知る」だと思い出した。
老子のマインドを無意識に取り入れている夫にちょっとビビりました。

古代中国の時代から、人はずっとこの気持ちに悩んでいるのか。
それなら無理もないので、とりあえず老子の本を読んでみることにします。

以上。


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