見出し画像

文章を書く、ということ

今でもボールペンを走らせて、アナログで文章を書く現場で働いている、看護師の端くれ、しろです。

看護師なので、切っても切り離せない文章ネタといえば、「看護記録」になります。

「看護記録」といえど、その理論や記載方法は様々あります。

ヘンダーソン然り、オレム然り、NANDA然り、フォーカスチャーティング然り……。

自分がこれまで働いて来た病院や施設で、採用している記録方法(理論)に違いがあり、最初は記載の方法に不慣れで「???」になることも稀ではなかったです。

看護記録の書き方について、興味のある方は以下のページを参照下さい。

看護記録の構成・SOAP、POSの書き方、法に基づく保存期間

https://j-depo.com/news/nursing-record.html
ナースのヒント

記録方法もそうですが、記録記載においても、病院・施設でカルテに対するPC導入の是非もまた多様です(というのも、病院で電子カルテとなるとキーボードが使えないおじいちゃん医師への考慮が今でもありまして…複雑)。

PCやタブレットを使用する看護記録、一部のデータだけをデジタル入手で残りはボールペン手書きという記録、全ての記録をボールペンを用いた手書き看護記録、など様々です。

今は介護施設でも、業務負担軽減を考えている経営者は早々に電子カルテに切り替えている現場はありますが、今の私の勤める現場は、バリバリの手書き記録です(外来機能を持つ現場はPCだそうです)。

それで、私の、PC入力/手書き記載の経験は、ほぼ五分五分です。

どちらにもメリット/デメリットはありますが、どちらが良くて、どちらがダメ、ということは選別困難です。

その理由は、書く人(記録者)の思考のまとめ方にあると思います。

当事者(自分)が関わった「事実」に対する目撃・実行・結果などを、他者(他のスタッフ)に繋げる伝達において「何を最優先に記載すべきなのか」を記載する際に、

・記憶している「事実」を、
 箇条書きで羅列記載するのか、
 ありのままに記述記載にするのか。

 また、

・どちらの記述方法が、その現場に居合わせなかったスタッフが、後日読み返した時に、理解し易いか。

この2点を、しかも、多忙な勤務時間内に記載するかを自分で判断するわけで、「書くこと」に抵抗がある先輩・同期・後輩は、かなり苦戦を強いられているように見受けました。

その上で、私は手書き/PC問わず、『今後、如何なる人に対して、確実に伝達するために、記録を書く』スタンスで記録をしていました。

そういうわけで、SOAPでもPOSでもDARでも、文章には「起承転結/序破急」が大事なので、各書式に沿って「起承転結/序破急」で書く、をモットーにしています。

このスタンスがベースであったこともあり、「書く」ことそのものに対し、これまで不安も苦痛も抵抗も、ほぼなかったのかなと、思っています。

しかし、昨今のnoteや、情報・アフィリエイトブログなどには、「読み易さ」が重視されています。

文章も、「長文で書くな」「読点をしっかり使え」「句点で改行しろ」「改行したら1行開けろ」という書式が読み易さの主流みたいで、内心驚いています。

この書式の風潮は、ビジネス書籍では勿論のこと、新書や時には小説本でも見かけることがあり、自分としては「これも時代の流れなのか?」と思うことがあります。

偶然ですが、「#noteの書き方」というハッシュタグを目にしたので、自分の感じた「文章の書き方」について、思いを巡らせてみました。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

#noteの書き方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?