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鼻うがいのラビリンス  

ラビリンス・迷宮なんて、刑事もののドラマかミステリー小説、コナンでしかお目にかかれない謎めいた言葉で、わたしにとっては縁遠いものでした。それでも幼少時から、その響きに不思議と憧れのような想いを寄せていたような…

塩水は迷宮入り 

この春、初めて鼻うがいをしてみました。ボウルに塩と熱湯を合わせてから人肌程度に冷まし、それを片方の鼻から吸い、口から出すものです。

すぅぅぅーー(吸)
んっ?
入っていったものが出てこない…
んんん?
おぉぉっ………窒息しそう
うぇっ…吐き出す
両鼻からたら〜

なんか少ないような…
入ったものの割に出てきたものが少ししかない気がします。

ん?
消えた?
迷い込んだ?
ラ、ラビリンス⁈
うわぁ、すごっ(驚)
神秘〜

でもなんかちょっと気持ち悪い…

まさかこんな身近なところにラビリンスがあるとは、思いもよりませんでした。
人体の構造の複雑さをまざまざと感じ、驚いたものの、迷い込んでしまった塩水の行方が気になります。

そういえば、鼻うがいを紹介していたいくつかの本には、副鼻腔に塩水が入ることがあっても、しばらくすれば自然と排出されると書いてあったような。耳の方までいってない感じだったので、軽く鼻をかんで違和感は感じつつもそのままにしていました。

そして数十分後、たまたま俯いてそのあと顔を戻したら…

ぽたぽたぽたぽた

床に透明の液体が…
鼻を押さえる間もなく落ちてゆきました。

こ、これか…
迷い込んだ塩水が出てきたようです。
その後も、物を拾おうと体を折り曲げてから上体を起こした時にも出てきました。唐突すぎて対処できませんでした。油断大敵です。

それにしても慣れない身としては、500mlの塩水を吸っては出すのは結構大変で、残り100mlくらいは捨ててしまいました。初回はなかなか上手くいかず、なんだか疲れました。

便利グッズ買ってみた

後日YouTubeで勉強してからボウルに塩水を張った鼻うがいを何度か試みるも、なかなか上達しないので、市販の便利グッズのお世話になることにしました。

さすが便利グッズ!すごいっ。

片方の鼻の穴から入れた塩水がもう片方の鼻の穴から、細い水道水のようにだーーーっと出てくるではありませんか。ぱっと見、入ったものが全て出てきたようでした。
けっこう勢いもあるので、すっきり感もあるし、なによりもぐだぐだにならなかったのがよかったです。
それでも迷宮入りしてしまう塩水も少しあるようで、やはり鼻うがい後しばらくは、下を向く時にティッシュの用意は欠かせませんでした。

そんなこんなで器具を使った鼻うがいには慣れてきたのですが、塩水の通るルートが気になります。鼻の穴から口に抜けるところも洗いたくなってきました。
また器具とセットで売っていた粉で作る240mlの洗浄液では、物足りなさを感じていたので、付属の粉が切れてからは自分で500mlの塩水を作ることにしました。
今はその半分以上を器具用に使い、残りを口から出す用にしています。まだまだ上手に口から出すことができませんが、すっきりしている感じがするので、まぁよしとしています。

鼻うがいは鼻の奥から口にかけてさっぱりするし、風邪の予防にもなるようなので、これからもときどきしようかなと思っています。いつになったらコツを掴めるのやら。

鼻うがいを試されるかた、くれぐれも鼻からのぽたぽたにはお気をつけ下さい。初チャレンジは帰宅後がおすすめです。

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