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母子…顔が似ていたら手までも似る?

偶然街角で
久しぶりに会った女友達
小学校卒業以来かも
顔を見合わせて
お互い同じように
発した言葉が

「わあ、小学校の時に会ってたおばちゃんの顔だ!」

それぞれが小学校の時
家に遊びに行くと
「いらっしゃい」
「今日は学校でなに勉強したの?」
「給食たくさん食べた?」
「おやつあるよ」

やさしく声をかけてくれたおばちゃん

私たちは
今ちょうどその頃の母たちの年代なのだ
だから
今目の前にいる友達の顔は
あの頃の
おばちゃんの顔

こうまで再現されるモノか?

お互いそう思えて
笑い合いながら
懐かしさで
たまらない
その空間が
とてもここちよくて
ひとしきり話した後…
また会おうね…と約束した

母と久しぶりに
一緒に
写真を撮った

まわりから
母子だね…よく似ているね…と
言われることが多い
確かに
似ているかも…
でも
あまり嬉しくないのは
なぜか…

写真を見ていると
あることに気付く
それぞれが
何も考えずにふとそっと
それぞれの膝に置いた右手が
そっくりすぎて
驚く

似ているのは顔だけではなくて

顔が似ていたら手まで似る?

母にも写真を見せて
だったら
「足は?」
「耳は?」
「髪の毛は?」
…と身体測定が始まったみたいに
あちこち見比べながら
二人ではしゃぐ

果たして
脚のすねが
またまたそっくりだった