なつやすみはいつ?
なつやすみ、という言葉が少しうらやまし今日このごろ。
昨日の帰宅時間は22時を過ぎていた。
稟議を回して、一つ上の上司に直されて差し戻し。
再申請して、2つ上の上司に直され、差し戻し。
再再申請して、決裁権者好みの”てにおは”直されて、、差し戻し。
「・・・・・・・・。」
ま、サラリーマンだからね、仕方ないね。
疲れ果てて帰ってきて、朝起きて区民体育館のプールにいった。
ここに越してきて20年ほど。
初めて訪れる自宅から徒歩5分ほどの区民体育館。
ギューギュー詰めだった私の脳に空いた小さな空間に、新しいものを入れたくて思い立った。
「大丈夫か私?」
プールには人はあまりいない。
「意外と、いけるかも?」っとちょっと常連を装いプールサイドをぐるり。
水に足を付けた瞬間に訪れた爽快感が昨日までの私の現実を遠ざける。
私はウォーキング専用のスペースでグルグルと歩き続けた。
楽しかったみん俳をふりかえり、ひとり笑って、「あれは最高だったな」なんて。
隣のレーンで泳ぐ人のものすごい水しぶきに我に返り、改めて歩みを進めた。
天井が透明になっていて入道雲がよく見える。
夜来たらきっと星空がきれいかも。2時間470円の区民プールでこれはなかなかの贅沢な時間が過ごせる。
”お化粧は完全に落としてください、” って?
この環境で日焼け止めしないでいろって、無理。
こっそり薄化粧のままお邪魔しています。「顔、ぜったいに水につけないからゆるして」って監視員さん見るたび心の中であやまって。
みんなが思い思いにたのしんでいる。
道の角で立ち話するように、プールの端っこで3,4人のおばさまたちが会話に花を咲かせている。
「この一場面で物語ができる」
っと、いつしか私は創作のネタ集めをしていることに気がづいた。
帰りに年間パスみたいなものがないか探してみた。
回数券をみつけて。
お財布見たら3,000円しか入っていなくて。
また次に来た時に回数券を買おうと、外に出た。
まだまだ夏の気配を存分に残した立秋の後。
この地域での夏祭りはこれから。
娘も大きくなってお祭に行くなんてもうほとんどないけれど、
新しいことも、懐かしいことも「やってみよう」と思える余裕は、
人には必要だって思った。
さぁ、新しい創作の時間が始まる。
構想はもうできているから。
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