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2021.04.23 TK from 凛として時雨 TOUR 2021 “yesworld” at Zepp Fukuoka

仙台公演の感想レポでさえ長くなってしまったと思っていたのに、今回さらに長いです。だっていろいろと高まりすぎて……自分が忘れても思い出せるように沢山書いてしまいました。なので便利な目次付き! 今ツアーの大まかな照明演出、特徴的なライブアレンジについては前回の投稿へどうぞ。

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●開場前〜入場後の様子

薄曇りで少し風のある福岡。商業施設の中にZepp Fukuokaは存在するが、平日の夕方ということもあり、かなり人はまばら。ゆっくりめに17時ごろ到着。17時15分から整列・誘導が始まる。早く並んでも疲れるので一旦離れ、Zepp名物である文字盤を撮りに行く。Zepp Fukuokaは入口が通路に面しているため、少し離れた階段に並ぶよう指示がある。早めに並ぶ人は少なく、早々に階段から入口前へ誘導。私はその時点で列に加わった。各々間隔を空けて2列。仙台とは違い、COCOAのダウンロードに関して特に確認されることはなかった。

17時半になる頃、機材調整のため開場が遅れるというアナウンスがあり、本来なら入場時に行うと思われる検温が事前に開始される。置き型の、手のひらをかざして測るタイプの体温計を持ったスタッフが列の間を通り、素早く測ってくれた。7分ほど遅れて入場開始! 入口付近で紙チケットをスタッフに確認され、自分でもぎった半券をBOXへ。ドリンク代は交通系ICで支払い可能だったのが楽でよかった。ドリンクコインをもらった後、次のスタッフにアルコール消毒液を手に噴霧され、ポストカードセットを受け取る。人員を最小限にするため仕方ないのだろうけど、1人で消毒液を持ち、首にポストカードの什器を提げた売り子式なのはちょっと大変そうと思った。あと手指消毒はドリンクコインをもらう前が良いのでは……?

入口の右手奥に物販スペース、入ってすぐの通路左手の壁にTKの直筆サイン入りポスターがあるにも関わらず、無意識にテンパっていた私はどちらも完璧にスルーしてしまう。広い通路の突き当たり正面に男性用トイレがあり、左手がドリンクカウンター、右手にCD即売コーナー。その傍に1階のフロアへ降りる階段がある。フライヤーコーナーには、TK表紙のmusic UP'sが置かれていた。

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階段を降りてフロアへ。座席配置はやはり、ネットで確認出来る席数よりも減らされていた。本来なら後部のPA卓より後ろにもスペースがあり、立ち見も可能だがもちろん使用されていない。そしてA列ではなくB列が最前列で、ここで自分の座席がそうであると確定……いや、発券した時からもしやと思ってましたけど。TwitterのTLでサイン入りポスターの写真を見て「あったんだ」と思い、自分では冷静なつもりが、まったくそうではないことを薄々感じ始める。着席してから、お手洗い・水分補給・ポスターの確認で3回ほどフロア内外を往復してしまい、最後は若干震えだしていたため完全に挙動不審である。

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開演15分前になんとか存在を確認したポスター。階段のぼって内臓を吐きそうになり、転げ落ちないように気をつけて再度フロアへ。開演前の注意事項アナウンスは2〜3回ほどあったが、結構カミカミだったので「落ち着いて!」と思いながら聞いていた。自分がいちばん落ち着いてないのにね!

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※タイトルにも書いてありますが、ここから下は、現在開催中のツアーのセットリストや演出のネタバレがあります。また、記憶を頼りに書いているため曖昧な部分、レポではなく単なる感想の部分が多々あります。ご了承ください。

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●開演

仙台と同じく薄暗いブルーの照明の中、登場SEが鳴り出しサポートメンバーがステージへ。一拍おいてTKも登場。立とうと思ったけど身体はガタガタ震えるだけで全然動かない(ヤバ)……最前列とはいえ一番端の席で、何をこんなに緊張しているのか自分でもよくわからなかった。TKがギターを構えササッと準備を整えている間にSEのボリュームが落とされ、数秒間の静寂から開演する。

01 鶴の仕返し
仙台と少し違う空気に息を潜めた瞬間、鳴り出したピアノのイントロでグッと心臓を掴まれる。この曲で始まるのは完全に正解だと思った。そっと惹き込まれる感覚、いつの間にかTKの世界から抜け出せなくなっていく感覚! 静かなパートでは薄暗い青緑の空間の中、TKの真上辺りから、スポットライトがゆっくりと回転しながら、TKと客席前の床を木漏れ日のような形をして照らしていた。真っ黒な床と光のコントラストを眺めながら、異常な心拍数と胃痛に呻きそうになる。「僕を見て 僕を見て」のあとにやはり何かを囁いていたけど、一瞬でマイクから離れて聴き取れない。吐息だったかもしれない。「あなたの脳内を」で客席を指す仕草。もう本当に曲が進むほどに、この曲でライブ始まるの良すぎるなって恍惚としていた(胃痛に耐えながら)。 2番の「その扉は決して開けないで」でTKの声だけが響いて一瞬真空状態みたいになるアレンジもやっぱり良くて死にそうになる。スピーカー前だから音の収束から爆発がすべて聴こえすぎて吸い込まれるかと思った。この曲の「僕を脱いだ僕が あなたの永遠に触れられたなら」という歌詞がいちばん好きで特別で、今ここで聴けていることを噛みしめた。途中で、座ったままだと手前にある大きな照明と被ってほのかさんが全く見えない、TKや吉田さんの膝から下も見えないということに気づく。やっぱ立たないと無理じゃん、でもちょっと待ってくれのループ。拍手するのさえつらいってどういうこと!

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変更前セトリでは凡脳とkalei de scopeに挟まれながら一瞬落ち着く間があるこの曲、「もしセトリ変わるとしたら鶴の仕返しじゃないですか?」なんて仙台終演後にフォロワーさんと話してたなーという余談。実際移動したのは凡脳ですがまあ当たりということで(?)

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02 kalei de scope
2曲目どうなる、と思ったがここから変わらないんだ!となり、同時にいいかげん立ちたいと思いながらも産まれたての子鹿のようなこの身体……。もうちょいこの状況に馴染んで余裕を持とうと、リズムに乗ってるつもりでガタガタ震えながらステージ観てたら、こんな端っこにいるのにTKと何度か目が合う気がする。ここまで斜めに身体向けるっけこの人?? もはや「立たないの?」と訴えかけられているような“圧”を感じる(※思い込みです)。待って!!と思いながらもkalei de scopeかっこいい!!となってて思い返すと結構パニックになってたのもいい思い出です。パニクりながらも楽しくなって身体も動くようになってきて、次で立とう、立てる!と思えた。根拠も無く曲順変わらない気がしてた。そういえばいつの間にか「僕を乗せたメリーゴー⤵ラ〜ゥン⤵」って下げるアレンジしなくなったなと急に思った。

03 Crazy Tampern
TKからの圧にお応えするため(?)BOBOさんのカウントに合わせて うおりゃ!!と立ち上がることに成功。BOBOさんはドラムセットで半分隠れるけど、ちゃんと全員が見えて、これでもっと音に入り込めるって思った。仙台で「5分前の」と「2分前の」の間の、一瞬の暗転が印象的だったけど、その前後にも暗転入っててバキバキだった(今回気づいただけかも)。「〜染み付いてるのに(暗転)5分前の(暗転)2分前の(暗転)自分さえも〜」って感じ。

04 Dramatic Slow Motion
仙台で最後列から全体を観た時のきらめきも凄かったけど、めっちゃ近い席でやたら天井の高さが強調されて見える状態のきらっきら感が良かった。イントロ、青い空間の中で天井から白い光がいくつも伸びては消えてをリズムに乗ってくりかえす景色が眩しすぎた(光量でなく気持ち的な意味で)。「ここはどこ? in my spacey world」って歌詞にしあわせを感じる。そしてやっぱり吉田さんが新しく入れたベースラインが好きすぎて弾いてる手元を凝視する、楽しい。シンセ弾きながらコーラスをするほのかさんも素敵! そしてやっぱりカラフルでふわふわきらきらな照明により意識はディレイに飛ばされました、あの時間本当に好きだ。

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●4曲目終わり、最初のMC

アコギに持ち替えてからのMC。にこやか朗らかお兄さんという雰囲気でハキハキ喋り出すからちょっとびっくりした笑

「TKです!こんにちは。……なかなか、こういう……ライブが難しい時期に、来てくれてありがとうございます。全力でお届けしますので、最後までよろしくお願いします」

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05 subliminal
さっきのにこやか朗らかお兄さんどこ?というくらい曲が始まった瞬間から色気が凄い。演出は仙台とほぼ変わらず(たぶん)。最初は緑/赤の照明だったけど終盤は水色/赤っぽかった。サビの「I miss you」「フラッシュバック」などで片木さん、ほのかさん2人ともコーラスしてる姿がよく見えた。最後の「覚えてないんだ 思い出すんだ」の後、BOBOさんの右手がシンバル連打しながら、左手が高々と挙がっているのを見て謎にテンション上がる。

06 reframe
ドリンクを飲み、タオルで汗を拭ったTKが定位置に戻ってから、片木さんがピアノをぽろぽろと鳴らし始める。そこに一音一音ギターが重なって、大好きな曲に音が合っていく過程に耳を澄ませていた。一瞬静かになったあと、ピアノの旋律に乗ってTKの歌が入る瞬間に、会場の空気の透明感がグッと上がる。仙台で感動した照明演出はほぼそのままで、真っ暗な空間の中、TKの背後から客席に向かって伸びる真っ白で強い光の束を横から眺めていて「この人の歌の光だ」と思った。その時たぶん世界でいちばん美しい景色だったので思い出しても涙が出る。サビでは背景に青い織り目みたいな模様が浮かび上がってた。真正面を向いて、客席と向き合って歌うTKの、気高さすら感じる横顔の美しさを焼きつけていたら、「鳥が飛んだ 終わらせるなと」でふいに斜めに身体を向けてきて目が合った……ような。気がするだけでもいい、忘れたくない一瞬だった。

07 インフィクション
「あなたの破片が」の後のベースに合わせて首を左にコテンと倒してたのがかわいすぎて……ちょっと……!?!? 演出は仙台とほぼ変わらず。「あなたの孤独に〜」で真っ赤な照明がパッと照らし「〜私を描かないで」の後にスーッと消えてまたオレンジの空間に戻る。歌の感情の入り具合が物凄くてかなり揺さぶられた。単純に息継ぎがとかそういうんじゃない、気持ちが入りすぎて息も絶え絶えという感じ。「戻れない日々の〜」を「壊せない日々の輝きを今も待ってるの」って歌詞で、語尾に行くほど低くなるアレンジはそのまま。「消えない 消えない 消えないように」をウィスパーなしですべて高く声を張り上げて歌っていた。

08 彩脳 -TK Side-
イントロ入る前の緊張感ある音を言葉でうまく説明出来ない……katharsisをライブでやる時に似てるけどアレより高めの澄んだ音で空間を支配してから劇的なヴァイオリンとピアノが入ってくるんだよ。聴きながらお誕生日おめでとう〜!!という気持ちになった(※2020.04.22配信リリース)。完璧なてけラップをブチかましたうえ、「僕は誰だ もう誰だっていいよ」をほぼ地声で言い放ってて色気にやられる。あとアウトロのギターピロピロしてるパート無くてSui Sideの終わり方だった……よね?(不安) 片木さんがアウトロ弾ききった反動でそのまま椅子に座って「はぁ〜!!」って顔してたのめちゃくちゃ良かった笑

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●8曲目終わりMC

ギター持ち替え、水分補給しタオルで汗をしっかり拭いてからMC。「ステージ上は非常に、熱量が高まってますが……皆さんにも伝わっていますでしょうか?(客席拍手)……えー、こんな感じで、僕たちは全力で、お届けしますので、皆さんも全力で、楽しんでください」

「こんな感じで」と言いながら両手を身体の前でパッと広げる謎のジェスチャーしてて、さらにその動きをもう1回しながら「皆さんも全力で」って言ってた。かわいいかよ……?? 喋りながらニコニコ笑顔でしたかわいい。歌のお兄さんかな……激しめの。

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09 Shandy
「君の顔に」の「か!お!に!」ってリズムに合わせて、手をピック持った形のまま顔の横で上から下にブンブンしてて若干HIPHOP感出てた。仙台でどんな照明だったかほぼ記憶が無いので気をつけて観てたけど、かなり目まぐるしく照明のパターンや色も変わっていくので私には覚えられないやつだということがわかった笑 曲が進むにつれていろいろ激しくなっていきますけど、吉田さんの動きが本当にヤバすぎてね……終盤はもうTK見てても視界に入るくらいの吉田さんのアグレッシブさに目がいってしまいずっと笑ってた。鳴ってるぜんぶの音が死ぬほどかっこよくてそれでまた変な笑いが出た。最高でした。

10 copy light
仙台からガラッと照明演出が変わってて驚く。仙台ではブルーが基調だったけど、オレンジ色の空間(背景)に、バックのスクリーンでは白いモザイクタイルみたいな模様が映されていて全体的に優しげな感じ。終盤の盛り上がる部分では、段々とオレンジから白っぽい空間になり、背景の模様も敷き詰めたクリスタルのようにきらきらして見えた。それがゆっくりと消えていく様も美しかった。この曲をライブで観た時を思い返すと照明演出のことばっかり書いてしまうのは、その聴いてる時間にしか再生されない感情がどうしてもあって、この曲を初めて聴いてから数年間のことを色々思い出したりしてて、書けること無いな……ってなるからです。

11 phase to phrase
昔からこの曲への導入って長めだけどこのツアーからさらに長くなっててお得感(?)が凄い。いやだってそのぶん素敵な音いっぱい聴けるんだもの……長年ある曲の新しい可能性・形を生で受けとめられるの本当にうれしいなって曲始まる前から胸がいっぱいになる。こちらも仙台の演出+背景にモザイクタイルのようなライトが追加されていて、この曲では紫陽花のようにいくつもパッパッと花開く形で浮かび上がっていた。昔やってた歌詞の“魔方陣”を少し思い出す。

12 凡脳
ド頭から移動したこの曲。ある程度テンション上がってから来るとスルスルっと入って来ますね、身体に。「ああお前には見えないんだ 可哀想だなあ」の「お前」で客席を見ながら指差しまでしていて、……!?!??となる。真正面にいた人たち大丈夫ですか?(絶対大丈夫じゃない) その後の「もう僕にも見えないんだ」では自分の頭を指差す仕草……ギエエエエ(良すぎて悲鳴) スピーカーからダイレクトにシャウトが響いて脳内犯されました、ありがとうございます。しかし「可哀想だなあ」と指差しておいて曲終わりに今日イチかわいらしい感じで「ありがとう♡」って言ってたのはマジでどういうこと????

13 蝶の飛ぶ水槽
この曲始まると お、終わった……(自分の命が)みたいな気持ちになるのわかります? この時間が来てしまったか……と天を仰ぐようにTKを仰ぎ見る。この曲も入り込みすぎてあんまり記憶が……。例の間奏でずっと同じ動きであの不穏な音出してるTK見て「職人……」などと思ってたことしか覚えてない。あとその後に来る吉田さんのイケイケなベース好きすぎて毎回手元見るとかな。「二人きりだよ 記憶で」の余韻が消えると同時に暗くなるステージ。「ありがとうございましたTKでした」と穏やかな声と共に少し明るくなり、そのままTK→サポメンの順で一旦退場。

ひと息ついて席に座る。曲に入り込んでいた間に忘れてた異常なドキドキ感をまた意識してしまいながらアンコールの手拍子を叩く、たまにしんどくなって休む……笑 薄暗く青い照明の中、スタッフさん達が楽器を整えるのを眺めながら「セトリ……えっ、あと3曲残ってるけどぜんぶやるよね……!?」ってなってた。どれも欠かせない。

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●アンコール

もうアンコールはメンバー(TK)入ってきたら速攻で立とうと身構えてスッといけた。やっぱりちょっと立ちたかった人も多かったようで、同じタイミングで立った人も結構いた。

TKはミニテーブルのとこでドリンク飲んでちょっと顔拭いた後、そのままタオル畳みながらマイクへ。(このおかげでようやく彩脳タオルだとわかりブチ上がる私) ここからもうMCの意味不明さが上がって記憶があやしい。笑うと記憶飛ぶ……。

「ありがとうございます。(ちょっと腕広げながら)大胆なTシャツを着てきました。よかったら、大胆なTシャツ、皆さん買って帰ってください」

とりあえず“大胆なTシャツ”って2回言ってました、それだけは確実。凡脳タイダイTシャツ本当によくお似合いでした。着てるとこ見せてもらえてうれしかった。

14 unravel
最初のサビに入ってすぐ、ギターの傍で宙を舞うピックがよく見えた。えっ? と思ってTKの手元を見るがそのまま弾いている。今、手からピック飛んでいきましたよね?? TKも歌いながら目だけで手元を確認していた様子だったけど、指(爪)で掻き鳴らしたまま続行。タイミング忘れたけど一瞬の隙にマイクスタンドから新しいピックを取り、何事も無かったかのように……凄いけどおもしろすぎてサビ終わるまでニヤニヤしてしまった。この曲ハプニング多い気がするけど、まあライブでやってる回数が多いから必然的にそうなるか笑 「忘れないで」の最後はシャウトで。

15 yesworld
この曲でも背景にモザイクタイルみたいな照明が追加。車のテールランプが揺らめくような照明バッチリ確認出来てテンション上がる。後半あの口笛みたいなフレーズをほのかさんがヴァイオリンで弾いている瞬間を認識して、なるほどここ弾いてたのかと思う。本編中からたびたび 今日が最後かもしれない という意識が過ぎって、この曲で殊更に思いながら「声も 愛も 未来も 記憶も 孤独も お前には殺せないよ」と叫ぶ横顔を目に焼きつけた。

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yesworldの余韻に浸りながら、ドリンクを飲み汗を拭くTKをボーッと眺めていたら、マイクに向かってちょっと改まった顔をするので意識が戻る。

「次で最後の曲になるんですけど……もしよかったら、最後なんで、皆さん立って、楽しんで……あっ、もちろん足腰がちょっと、っていう方は全然座っててもいいんですけど。……もし、よかったら……俺たちと……一緒にならないか……!!笑」(客席笑いながら拍手)

「座っててもいいんですけど」の時、丁寧に両手のひらを下にして座らせるジェスチャーしてたので、立とうとしてた人たち一瞬「えっ、どっち?」みたいな空気になってた笑 しかしこんな謎の、プロポーズみたいな言葉を、北嶋徹さんに笑いながら言われるとかもう伝説ですよ。曲の最中なら人を殺しそうな顔でガンガン煽りまくる癖にMCで全然煽り慣れてないの何……マジ尊すぎるな……伝え方やさしすぎて逆に不器用すぎて「好き」しか出てこなくなるぜまったくもう!!!!

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16 P.S. RED I
プロポーズ(?)を受けてからのこのイントロ、もうブチ上がらない訳が無い。こんなかっこよくて高まる曲があるのかとライブの度に思う。仙台では本編の最後にあって、その時点で「ブチ上がって終わって、その瞬間自由になれた感覚を持ち帰ってほしいんだな」と思ったけど、アンコールの最後になることでそれをより強く感じた。MCだってそう、座ったままより立った方が少しでも発散出来るし、それがステージ上からも目に見える。高まった感覚を共有したいと、伝えてくれることがうれしい。どんなに不器用な言葉でも!笑

ブチ上がって曲中の記憶ほぼ無いけど、でもやっぱり「青が目覚めて僕を侵すんだ」からの流れは見逃さない。盛り上がる客席を見渡して、リズムに乗って頷きながら物凄く楽しそうに、うれしそうにしてた顔が、もうどう考えたってスーパーヒーローで、夢のロックスターで、堪らなくなる。完全に高まったステージと客席の、両方を視界に入れられる場所から観れて、ああこれがライブだって心から思った。過去のライブの光景を思い出して、でも目の前にある今の光景も尊くて、自分がこの空間の一部になっていることがうれしすぎて、泣き出しそうになりながら身体を揺らした。

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●終演

最後はフィードバックと拍手喝采に紛れながら「ありがとうございましたTKでした!」と言ってピックを投げ(中々の飛距離…5~8列目くらいまで行ったのでは)、ギターを下ろして、そのまま去るかと思いきや再度マイクを両手で掴み「ありがとうございました!TKでした!」とさらに大きな声で言って、微笑みながらハケていった……マジこっちがありがとうなんですけど!!!好き!!!!!!

TKが去ったのを見送り、サポメン揃って一礼。そこでまた拍手が大きくなる。皆さんそれぞれ前方の客と目を合わせてくれたり(特にBOBOさんのニコニコ笑顔たまらん)、袖に入る直前に会釈してくれたりしながら去って行った。その後に鳴りっぱなしのギターがローディーさんの手によりボリュームを絞られ止まった瞬間にまた拍手……それがまた、ああ〜〜〜めちゃくちゃライブだ〜〜〜と思えてグッとくる……。座った瞬間に堪えきれなくなって涙が出る。「好き」と「うれしい」と「楽しい」に支配された涙。今だけは世界でいちばんしあわせだと思える時間。

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去年、私にとってそれまでの人生で最も自分の誕生日が楽しみだと思えた、彩脳ツアー初日(その次の福岡も…)が無くなったことが、ずっとどうしても心の穴になって痛んで、抱えたままの自分が嫌になるくらいだった。けど、一年後にこうしてなんとかこの場所に音を届けに来てくれたこと、かけがえのない新しい時間を共有出来たこと、一年前の穴を埋めて溢れるくらいの最高の記憶になった。

もう何の屈託も無く(最初から屈も託もある)、「ツアー完走してほしい」と言えないような状況だけど、それでも、最後まで辿り着いてほしいと願う気持ちを断てません。

今はただ本当に、本当にここまで来てくれて、ありがとうございました。

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最後に最高のインスタURL貼って〆ておきます。
大好きだ!!!!!!

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●セットリスト

2021.04.23 Zepp Fukuoka

01 鶴の仕返し
02 kalei de scope
03 Crazy Tampern
04 Dramatic Slow Motion
05 subliminal
06 reframe
07 インフィクション
08 彩脳 -TK Side-
09 Shandy
10 copy light
11 phase to phrase
12 凡脳
13 蝶の飛ぶ水槽

en.
14 unravel
15 yesworld
16 P.S. RED I

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