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箱庭療法をしてたんだけど…

みなさんこんにちは。臨床心理士公認心理師として昼間は精神科に勤務しながら夜な夜なSNS界隈で漫画化活動やライブ配信などをしております。白目みさえと申します。
普段の活動はこちらからご覧くださいませ。


今回のご相談

「箱庭療法をしていたのですが意味はあったのか?」
・小学校低学年の頃に箱庭をしていた
・ただお人形遊びをしていたような感覚
・「自分はどれ?」と聞かれても「自分とかそういうんじゃないんだよなあ」と思っていた
・そんな状態でもやる意味はあったのか?

最初に言い訳と解説

私は箱庭療法自体は知っていてやったこともありますが、本当に数えるほどで。セミナーや研修を受けたことはあるものの、「箱庭専門です」と名乗るには程遠く、あくまでも私が勉強した「基礎の基礎」の知識から考えられることだけをお答えいたします。

箱庭について物申すつもりも、否定も肯定もするつもりはございませんのでご理解いただければ幸いです。

ご了承ください。

■箱庭療法とは

箱庭療法は、セラピストが見守る中、クライエントが自発的に、砂の入った箱の中にミニチュア玩具を置き、また砂自体を使って、自由に何かを表現したり、遊ぶことを通して行う心理療法です。 通常、箱庭療法だけを独立して行うことはなく、言語的面接や遊戯療法のなかで、適宜用いられる方法です。

箱庭療法 l 一般社団法人 日本臨床心理士会

基本的には、砂が敷かれた箱の上に人形や家、動物、植物などのフィギュアを置いて、自分なりの世界を作ります。

イメージとしてはシルバニアやジオラマみたいな感じでしょうか。

必ずしも風景を作る必要もなく、砂で遊んだり動物を積み上げたりすることも『箱庭療法』であり『自由に表現』することになります。

質問への回答

結論から申し上げると
「お人形遊びのような感覚でやっていたこと」にもちゃんと『箱庭療法』としての「意味はあった」と思います。
ただ相談者様にとって、『箱庭療法』をすることに意味があったのかどうかはわかりません。

はい細かいこと言い出しましたね私。

細かく解説していきたいと思います。

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