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歯車のちょっとずつ噛み合わない、

 なんとなくすべてが少しずつうまくいかない。細かい全部が、75点。私は私の100点に、ジャンプしてタッチしながら、息を切らせて階段を登ってきた。最近は、100点に手が届かない。ジャンプしても、100点を背の高い誰かにひょい、と上に持ち上げられてしまったり、階段をすっと下げられてしまったり、100点をジャンプした瞬間に横にずらされたりして、私の高度はこれまでと変わらないのに、なんでか邪魔をされてうまくいかない。
75点。おおむね優等生で生きてきた私にとって、なんとなく絶妙に嬉しくなく、かと言ってだめだったと落ち込むほどでもない点数。
テストの最中はできている気がしているのに、終わったあとから間違っていたような気がしてくる感じ。
細切れにして小項目にした全てで75点。ひとつひとつ、小さなことが75点。
体調もいまひとつ。75点と言ったところ。
私の頑張りが足りないのではない。頑張りに誰も気づいてくれないことで不整合が起きていく。
気づいてくれているのかもしれない。
でもそんなことは言ってもらわなくちゃわからない。
自分ではどうしようもないことでつっかかる何か。
余計な一言。
できていなかったこと。
それでも精一杯頑張っていたこと。
飲み込んだ言葉の数々。
悩んで悩んで、伝えてきた言葉たち。
全部全部、きれいにつんでいたのに、少しずつずらされて、崩れるほどではないけれど、見栄えが悪い。左右非対称、でこぼこの積み木の城。

心のなかの口癖は、「私が悪いんか」。

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