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闇に生きる光

【今】の1パーセントが氣に入らないと、
【それまで】の99パーセントの良い思い出すら
悪夢になる。


朝、起きた時に氣付いた私の感覺。


積み上げて來た
良い思い出を私は完全に忘れるのです。


振り返って探しても
私には良い思い出が記憶に在りません。

ですから
この人生は苦しみオンリー。

あらゆる全てが
最後の悪い思い出による印象で
止まったままなのですね。


これは
全ての人間関係も
學校や勤め場所も
お金も読書も体験も
皆んな、悪い思い出として記憶に残り
私は重い荷物を背負い込んで人生を歩んでいるのです。

つまり
私にとって世界が悪として存在しています。

あらゆる善が、
私の最後の悪のジャッジ一つで
全て悪に染まっているのです。


真っ黒な世界に居ながら
一生懸命に幸せになろうと決意しても
【幸せのカタチ】がイメージできない。

【豊かさのカタチ】
【喜びのカタチ】
【愛のカタチ】
【樂しみのカタチ】

全部、イメージができないのですが、
それは【良い思い出】が
悪として書き換えられてしまっている為です。


私はこれを生かそう、と。


私には
悲しみや怒りが解るのです。

それに氣付きました。

山梨県甲府市の19歳に死刑判決が出た話。

実は私には他人事では無い次元で
19歳の死刑囚の心の感覺が解ります。

深い共感と言えば確かにそうですが、
そのような共感という境界線の感覺を超え、
全くの我が事として彼そのものの心が理解できるのです。
いや、理解できるというよりも
私の感覺でしか無いのです。


學校では生徒会長を務めるような眞面めさ。
彼には女の子と人間関係も在った。
そして恋する心も在りました。

その恋の相手や家族を殺害した事より死刑が下された事件です。

死刑判決が下された彼は母との面会を頑なに断っています。

死刑を自ら望んでいる。


彼の中で
世界とは白と黒の世界。

明確なコントラストの世界。

彼は白として生きた。
そして
世界も白として見たかった。

自分自身も母も想い人も人生も
それは【白としてなくてはならなかった】。


彼には信頼が在りました。
生徒会長もそう。
想い人とその家族とも
良好な人間関係を築ける信頼が在った。

想い人に交際を断られた時、
彼の中で
世界は黒一色になったのです。

それまでに築いた白い思い出が
一瞬で黒に染まった。

黒とは悪です。

悪は叩っ斬って構わぬもの。
その認識が在る。

真っ暗な悪と認識すればこそ
躊躇いなく叩っ斬れるのです。

斬る時に一才の情は要らない。

それは完全な悪だから。

悪に情状酌量の余地は無い。

完全に息の根を止めて良いもの。

この認識が在ります。


彼にとって自分も悪です。
ですから
死刑は当然の事。

悪は完全に殺されなければならぬもの。


この事件の特集番組がテレビに映っていて、
私はたまたま自分の母と観ていました。


私は衝撃を受けながら観ておりましたが、
ともに観ていた私の母は普通でした。

テレビでは死刑判決が出た時の
彼の母の様子も映されておりました。

彼の母は
『私を殺してーー‼️‼️』
と泣き叫んでいました。
壮絶な場面。

私の母は素知らぬ顔。

私自身はというと
泣き叫ぶ彼の母の様子を観て
『俺の苦しみはそんなもんじゃ無い。もっと苦しめ、足りないよ』
と思っていたのですね。

ごく自然にそして素直に
このように思って観ていたのです。

そして傍にいる私の母に
『お前は意味を理解できないのか❓』
と怒りに震えたのを覺えています。


私には死刑を下された彼の氣持ちが解ります。

恋した相手に母を見ていた。
はじめ白として見ていた。
だから関係は築かれた。

彼は母を白として見たかった。
しかし白でなかった。
彼はありったけの希望を込めて好きな彼女を白と見た。
白の彼女は彼を断った。
この時、
白から『あなたは黒』と宣告された感覺になった。
その宣告をした彼女も黒に変わった。
一瞬で黒と認識した。

母も黒。
母から産まれ、育てられた黒。
彼女も黒。
世界は真っ暗しか無い。

黒は叩っ斬って構わぬもの。
自分も斬られるもの。
世界には黒しかないのだ。

白い望みは
全て黒く染め上げられた。




私にはネガティヴが理解できる。

樂しみや喜びはイメージできないけれど
黒がありありと解る。

人の心に闇の部分で理解ができると、
たとえば
いつも笑顔で振る舞う人の奥に在る悲しみ
にもフォーカスできます。

これは
私が高校生くらいの頃には自然と行っていた人との接し方。

その明るい光は
何を包んで光るのか❓

そんな見方です。


こういう見方すら忘れておりました。


女性に対しても
陰りを見出した時、好きになっていた傾向が在りました。

しかし
ここ20年は見た目の華やかさにのみフォーカスしていました。

闇の心を見ようとする事は無かったのです。



ふと
白麒麟は索冥だったと思い出しました。

洞窟の暗闇を探索するから索冥と呼ぶと。


ミラーボールを最高に生かすには
周りが暗ければ暗い方が良いのかもしれません。


月読尊は闇夜の世界の主。

道を照らす八咫烏は黒い軀體。



闇❓黒❓夜❓


私は人から
良い所を見るのだ
と言われても出來ませんでした。

人から
ポジティブに考えなさい
と言われても出來ませんでした。


むしろ
表面的な良さの奥に在る黒いもの
を自ずと見ずにはいられなかった。

ポジティブにしなければならなかった黒い理由
に自ずとフォーカスを当てずにはいられなかった。

誰に教わるのでもないのに
裏を見ようとしてきた私。

誰に光を教えられても
真逆に在る裏をこそ読み取ろうとしてきた私。


私の場合に限っては
人の心はネガティヴから理解した方が良いようだ。

カラオケを
大勢が樂しむ中で
浮かない顔した一人にこそ
私は寄り添ってきた。

私はSEXできない現状を闇と認めた時に、
光を見出した。

強がる人の奥の弱さが私は好きだ。


私の場合、
闇に居てこそ光れるタイプらしい。

白麒麟は洞窟(黒)に。
白麒麟は宇宙(黒)に。
ミラーボール(光)は宇宙(黒)に。


➖闇から光を生み出せる➖

どうもそんな氣がします。


白黒思考はかなり指摘されたけれど
それでもここまで持ち込んだ。
持ち込まずにはいられなかった。


せずにはいられないものは使命。

言葉遊び、恋心、スピリチュアル。
そして
闇を見つめる心。

これらはせずにはいられぬものでした。


闇を見ようとして人と接してみると
人の心の痛みから
人を感じられるのです。

・『この悲しみ』
・『この驚き』
・『この怒り』
・『このやるせなさ』
・『この絶望』

人の幸せは分からないけれど、
心の痛みの方は幾らかでも解るつもりです。


私の闇が光として生きる活路。


闇の洞窟へ光の探索に。


祭統 白宇

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