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固定資産税の節約テクニック3選(4)

司法書士・行政書士の佐川です。
GWの連休も終って、2か月間ずっと祝日なしの日々が続きます。
(次の祝日は「海の日」でしたっけ?)

みなさんはGWはどのようにお過ごしになられたでしょうか?

さて、ということでテクニック3選ですが、その1・2は

その1
「余計なオプションはつけないこと」
その2
「重複する設備はできる限り省く、ただし本当に必要な設備は適切に検討」

でした。

(前回の記事は以下をご参照)

今回は最終回、「屋根」についての考察です。


1.基本:
   「素材次第で評価額が大きく違う」

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もう何度も登場しているものですが、上図は
『固定資産(家屋)評価基準 再建築費評点基準表』です。

屋根の素材としては、図をご覧のようにいろいろあります、
瓦、金属板、合成樹脂波板、建材型ソーラーパネルなどなど。

さて、そこで注目したいのは、金属板です。
5年に1度行われる住宅金融支援機構が実施した「フラット35住宅仕様実態
調査」では2012年の時点で28.2%のシェアであった金属板が2017年には42.1%に拡大。
第2順位のスレート瓦32.7%(2017年)を10%近く上回っています。

金属板の中でも(ガルバリウム)鋼板がとくに耐久性や費用の面が受け入れられたため、このような金属板の急激なシェア拡大になったと思われます。

その(ガルバリウム)鋼板ですが、下図のように1万2000円程度と廉価。

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瓦はそれより若干高い1万5690円(中)、1万7090円(上)です。
鋼板(≒ガルバリウム鋼板)は固定資産税の評価額、耐久性、費用等を
総合的に考えるとなかなかいい素材と(個人的には)考えています。
いかがでしょうか?

また、建材型ソーラーパネルにも注目したいただきたいです。

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2万4000円ほどの評価です、鋼板の2倍ほどです。
この「建材型」ソーラーパネルというのがPOINTなんですね。

「架台式」ソーラーパネル(下図:パネルに台がついてます)は固定資産税の課税対象外ですが、

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「建材型」ソーラーパネル(下図)は屋根としてのパネルと建物とが一体化しているので、固定資産税の課税対象に含まれるのです。

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つまり、「架台式」ソーラーパネルの方が評価額を抑えることができるので
(もちろん見栄えの問題はありますが)固定資産税の節約という観点からは「架台式」へ軍配が上がります(「架台式」はもちろん固定資産税の課税対象外=0円ですから)

ソーラーパネルの設置で迷っている方は、よくご検討をしてください!

*ちなみに、あくまで目安として考えていただきたいのですが、金属板
(鋼板)と建材型ソーラーパネルの固定資産税評価額の2倍という温度差は
 固定資産税の金額で考えると年160円ほど、もし例えば、屋根面積が50㎡
 と仮定した場合、金属板(鋼板)と建材型ソーラーパネルとの固定資産
 税の差は年8,000円ほど発生します。
 前々から申し上げているように、これを高いと感じるのか、それとも
 このくらいならば…とお考えになるかは、十人十色です。


2.(おまけ)天窓の設置・屋根の勾配にも
  注意!

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屋根まわりに関係するものとして天窓がありますが、「固定式」と
「開閉式」で大きく評価額が違います。
1個につき「固定式」約6万円と「開閉式」約10万3000円です。
あくまで目安ですが、「固定式」天窓1つ付けますとおおよそ年800円
 ほど、「開閉式」天窓1つ付けるとおおよそ年1400円ほど固定資産税が
 UPするみたいです。付ける付けないはケースバイケース、人それぞれ
 ですよ)

なお、個人的には「むむっ、高い…」と感じます。
(基本その1「余計なオプションはつけないこと」の重要性が身に沁みます)


また、屋根の勾配も注意点です。

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勾配が急すぎる、つまり7寸勾配(屋根の知識があいまいで申し訳ないです)程度であれば、評価額に1.1倍の補正係数がかけられてしまいます。


3.まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?その1からその3まで振り返ると

その1
「余計なオプションはつけないこと」
その2
「重複する設備はできる限り省く、ただし本当に必要な設備は適切に検討」
その3
「素材次第で評価額が大きく違う」

です。さまざまな命題がきっとあると思いますが、以上の3選が
固定資産税の節約の基本「命題」です。
(と勝手にはずかしながら思ってます)

実は固定資産税の節約にはまだ続きがあり(内壁など)、
もしリクエストがあれば、また書いていきたいと思います。



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